plane、「花火」リリース・インタビュー

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――この曲は歌詞も「花火」とは対照的だね。

菊地:「花火」は1年も考えて歌詞も練って作ったので、こっちはその逆をやってみようと思いました。数日とか1週間とかの単位で、ちょうどそのとき自分が感じていることだけを歌詞にしようと思ったんです。言いたいことがあったわけじゃなかったんですけど、それでもサビを作るとなにか言いたくなっちゃう(笑)。このサビは、血液という言葉が出てきて、それを自分の中で考えてたんです。人間の中で、唯一外に出すことなく自分の力だけできれいにしていくものだなと思ったら、他人から見た自分らしさってどういうことだろう、と広がっていったんです。

――「花火」のポップな感じと「ぼくの中の血液」のロック、どっちのスタイルが好き?

菊地:僕はふだんからポップというか、ロックな人間ではないと思うんですよ。聞いた話なんですけど、コーネリアスの小山田さんが、バスでおばあちゃんに席を譲られてたそうなんです。それってイメージにないじゃないですか。でも逆に僕はおじいちゃんに「どけ」って言われたことがある(笑)。それくらい、僕にはロックなオーラがないんじゃないかと。

――今回も同世代のエンジニアやプロデューサーと組んで作ったけど、このチームのいいところってどんなところ?

菊地:プロデューサーの大野君って10年来の友達なんで、曲を作るからその話をする、という感じじゃないんです。「花火」も、シングルにすることになったから話すとかじゃなくて、1年前に曲ができたときからずっと話をしてきてるんです。日常もつながってるというのかな。そういうのがやりやすいですね。もちろん音楽的な趣味も似てるし、彼は僕よりも音楽を知ってる。というか僕よりもずっと音楽が好きな人なんだなと思いますね。

――次のアルバムの構想は?

菊地:一応完成してます。今回は色々なことをやってます。打ち込みもけっこう使ったし。

神本:ロックもポップスもありで。

木田:色々、ですね。

――今後の目標は?

菊地:僕は衰えないようにがんばろうと(笑)。今回の「花火」も次のアルバムも、前のアルバムよりもきちんと消化しながらレコーディングができたんで、これからツアーで全国を回るのも楽しみです。

神本:体力づくりをしようかと。筋力をアップしたいですね。僕の中の見えない壁を破っていきたいです。

木田:人に優しくしていきたい(笑)。

久光:アルバムのレコーディングが今までで一番楽しくできたんです。その中で成長したなと自分で思うところもあるんで、それをライヴで見せていきたいです。

取材・文●田澤 仁

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