ヨーロッパ再結成、ジョーイ&ジョンによるアルバム全曲解説

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ニューアルバム『START FROM THE DARK』を
ジョーイ&ジョン自らが全曲解説!

'80年代のロック史上に残る名曲「ザ・ファイナル・カウントダウン」から18年。
ヴォーカリスト、ジョーイ・テンペストを中心に、ギターにジョン・ノーラムを迎え、
ミック・ミカエリ、イアン・ホーグランド。ジョン・レヴィンという
全盛期のメンバーでヨーロッパが復活を遂げ、
9/22にアルバム『START FROM THE DARK』をリリース!

このページでは、ジョーイとジョンに快心のニューアルバムを全曲解説してもらった。

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NEW ALBUM 試聴もできます!

『START FROM THE DARK』
2004年9月22日発売
VICP-62832 \ 2,520(tax in)

01.GOT TO HAVE FAITH
02.START FROM THE DARK
03.FLAMES
04.HERO
05.WAKE UP CALL
06.REASON
07.SONG NO.12
08.ROLL WITH YOU
09.SUCKER
10.SPIRIT OF THE UNDERDOG
11.AMERICA
12.SETTLE FOR LOVE
13.SEVEN DOORS HOTEL(live)
14.WINGS OF TOMORROW(live)



↑ メッセージ

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──「GOT TO HAVE FAITH」

ジョーイ・テンペスト(以下、ジョーイ): この曲はとても力強くガツンとくる曲でリフもインパクトがあると思う。歌詞に関しては、このバンドで活動できることがグレイトなことであるということを言っていて、とにかくポジティヴに考えていこうということを歌っている。

──「START FROM THE DARK」

ジョン: この曲はヘヴィなグルーヴのある曲で、今までのヨーロッパではあまりないグルーヴ感を持っていると思う。ダークでヘヴィなんだけど、メロディックな曲だと思う。コードもコーラスもすべてがいい。

ジョーイ
: この曲の歌詞はいろいろな意味を持っているんだけど、このアルバムの曲作りにどう我々がアプローチしていったかという意味合いを持った曲なんだ。まずは暗闇という少し奇妙なところから始まって、だんだんそれが分かりやすいところに向かって行くという、そんな感じのものを作りたかったんだ。魂が存在して、しかもハッピーで明るいというようなことを扱っている曲だ。そしてこの曲はオーディエンスのことでもあるし、バンドのことでもあるし、あとは自分達の「力」ということについても歌っているんだ。コンサートではよく「今夜は君達と俺達が一緒になっているからこうやって力が生まれるんだ」というようなことを言うんだけど、まさにこの歌詞はこんなことを歌っていて、自分達にはこの場にいれば失うものは何もない、と歌っているんだ。

──「FLAMES」

ジョーイ
: ジョンのDチューニングにインスパイアされた曲なんだけど、流れとしては変わった曲で、歌詞は基本的にはロックの世界に生きているということについてで、自分が持っているものを全てささげ、過去は振り返らない。このロックというサーカスの中で生きていくことを歌った曲なんだ。

──「HERO」

ジョーイ: ストックホルムに行ってこの曲を最初にジョンに聴かせたときはイマイチ自分では自信のなかった曲だったんだけど、ジョンが気に入ってくれて「いい曲じゃないか。どんどん書き続けなよ!」と言ってくれたんだ。それでできた曲なんだ。シン・リジーっぽい感じでギター中心の曲だよ。歌詞はシン・リジーのフィル・ライノットに会った時のことにインスパイアされて書いたんだ。彼はとてもフレンドリーで僕に自分の時間を割いてくれた。そのことがとてもいい印象だったんだ。

──「WAKE UP CALL」

ジョン
: この曲はアップテンポで、アルバム用に最後に書いた曲なんだ。バンドのメンバー全員がアレンジに貢献した曲だ。すごくクールな曲だと思う。ヘヴィだし、アティテュードもある。バンドのメンバー全員がこういう激しさが好きだし、少なくとも俺はこういうものが大好きだしね。とにかく「目を覚まそうよ。やることやろうよ!」という曲なんだよ。

──「REASON」

ジョーイ
: このアルバムで唯一、今世界で何が起こっているかということを扱っている曲なんだ。例えば各地で爆撃が絶えない。そんな世の中にポジティヴなメッセージを送ろうとしているんだ。全ていい方向に進むはずだし、こうなっているのには何か必ず理由があるんだということを歌っている。ミックとジャムっている時にコード進行なんかを作ったんだけど、この曲のサビの部分のギターのフレーズは昔から温めていたものなんだ。もちろんそれ以外、このアルバムの全ては新しく作ったものなんだけどね。

──「SONG NO.12」

ジョン
: ミッドテンポのロックソングで、正直に言うとオーディオスレイヴのアルバムを聴いた後に思い浮かんだ曲なんだよ。シングルノートを使ってギターのフレーズを作ったりしたんだ。すごくグルーヴがあって、'70年代の影響を受けた、例えばレッド・ツェッペリンの影響が聴けたりすると思うんだけど、そんな感じの曲なんだ。

ジョーイ
: このアルバム用の曲をリハーサルしていた時にはまだこの曲にタイトルはなかったんだよ。スタジオにボードがあって、それぞれの曲のことが書いてあるんだけど、そこにもただ「12番目の曲」としか書いてなかったんだ。でもその響きがクールだなと思っていて、そのまま曲名にすることにしたんだ。実際歌詞もでき上がってなくて、レコーディングの最後の最後にできてミックスに滑り込んだような感じだったんだ。スタジオでいろいろと音をいじくったりして作ったんだ。ケヴィンやトムも後ろに聞こえるノイズを気に入ってくれて、最終的にはとてもいいミックスに仕上がったんじゃないかと思う。メッセージとしては愛に関して歌っているんだ。

──「ROLL WITH YOU」

ジョン
: 実は15分から20分で出来上がった曲なんだよ。このアルバムの中で一番早く仕上がった曲だと思う。スタジオでみんなでいろいろと試しながら遊びながら出来上がった曲で、とてもいいバラードに仕上がっていると思う。

ジョーイ
: 辛い時間を過ごしている人たちを助けてあげたいというか、どんなに辛くても僕がついているからね、ということを歌った曲なんだ。

──「SUCKER」

ジョーイ: この曲もストックホルムでジョンに聴かせたら「いい曲だと思う!」ということで完成させた曲で、アップビートで特にサビのあたりはポジティヴな雰囲気を持っていると思う。歌詞に関しては、ギターヒーローが大好きな女の子について歌っている。スウェーデンにはジョンやイングヴェイを追っかけている女の子がいて、そんな子について歌っているんだ。

──「SPIRIT OF THE UNDERDOG」

ジョーイ: この曲もジョンのDチューニングにインスパイアされて作った曲なんだけど、音的にはいろんな要素が入っているんだ。ピアノから始まって、グルーヴのあるヴァースに入って、そしてコーラスはヘヴィになったりして、バックビートのドラムが入っているのもおもしろいと思う。歌詞はワールドカップにインスパイアされていて、北か南か忘れてしまったけど、Korea(韓国)がかなりいい線までいったんだけど、誰もそんなことを期待していなかったわけで。そう言った誰とも分からないような人達が上へ上へと昇っていくというアイディアが俺はとても好きなんだ。そしてそのことにインパイアされてできたのがこの曲なんだ。

──「AMERICA」

ジョーイ: 俺のお気に入りの1曲で、アップビートでヘヴィでという感じの曲で、この曲では2本のギターを使っているんだ。ひとつはミドルパート、そしてもうひとつは最後の方で使っている。歌詞的には「アメリカ」を一つの比喩として使っていて、自分の平和や自分の目指しているものを表わしているんだ。自分達の音楽をまだまだ求め続けているので、そういうことも歌詞に含めている。

──「SETTLE FOR LOVE」

ジョン
: この曲はソウル・バラードと呼べるような曲だ。ヨーロッパとしてはこんな感じの曲をやるのは初めてだと思う。俺はグレン・ヒューズと一緒に仕事をしたことがあるんだけど、彼にインスパイアされることがとても多かった。彼のソロ・アルバムに参加したりして、彼から大きな影響を受けたんだ。彼のソウルがここでは表現されているんだけど、自分ではこれまで一度もチャレンジしたことがなかったようなことなんだ。ジョーイがアレンジをしてくれて、歌詞もつけてくれて、すごく特別な曲になったと思う。あとジャングルっぽいヴァイヴも入っている。レコーディングに関してはワン・テイクでライヴ録音されたもので、とてもライヴっぽい雰囲気が出ていると思う。とてもメロウな曲だから、どんな親御さんも気に入ってくれると思うよ。

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