【ライブレポート】ヨーロッパ、魅力が凝縮された9曲45分

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2022年5月10日よりスタートしたホワイトスネイクのフェアウェルUK&アイルランドツアーに、フォリナーとヨーロッパがスペシャルゲストという形で帯同している。ツアーの最終日は、ウェールズの首都カーディフにて迎え、3バンドとも非常に素晴らしかったのでそれぞれのレポートをお届けしたい。

まずは、ヨーロッパ。9曲45分という短いセットの中で、彼らの魅力が凝縮された内容だった。




最新作の「Walk the Earth」から始まり、続く往年の代表曲たちはセットに固定されていたが、再結成後の1曲のみツアー中に何度か変更されていたのだ。最終日の今夜を含め、ここ数公演は「Last Look at Eden」で落ち着いたようだ。


以前にジョーイ・テンペスト(Vo)へのインタビューをした際、「セットリストは5人全員が一致した曲で決めるんだ」との事であったから、短いセットでも妥協せずに決めたものだと思われる。





ジョーイにとっては、デヴィッド・カヴァーデールはディープ・パープル、ホワイトスネイク共に地元ストックホルムで多感な頃に観て多大な影響を受けたバンドだけに、今回のようなツアーはどんな気持ちなのだろうか。ステージでは全身全霊の歌をいつも披露してくれるが、マイクスタンドアクションもデヴィッドの影響なのかもと今更思ったりもした。

ジョン・ノーラム(G)はストラトキャスターを2本、フライングVを2本使い分け、客席にアピールする事はほぼないが、そのギターの音色だけで観客を魅了する、もう職人の域。

ジョーイがレスポールを使う「Ready or Not」ではジョン・ノーラムとジョン・レヴィン(B)とも絡みを見せ、お約束なコール&レスポンスな曲では、ジョーイから「Beautiful」「Yes!」と褒められるといつも嬉しくなるものだ。





ミック・ミカエリのキーボードソロやイアン・ホーランド(Dr)の見せ場はこのセットだと残念ながら省かれてしまうのは仕方のないところ。当然ながら、場内にはメインのホワイトスネイク、そしてフォリナーのファンが多数居るわけだが、そこは全く遠慮なく「The Final Countdown」のジャンプはさせて貰った。

UK&アイルランドツアーは終えたが、すぐさまホワイトスネイクは新たな欧州ツアーが始まり、再びヨーロッパは帯同する事が決まっている。









文・写真◎Sweeet Rock / Aki

<WHITESNAKE UK Tour 2022 / Special Guest EUROPE>
2022.5.25 Motor Point Arena Cardiff, England
1.Walk the Earth
2.Rock the Night
3.Scream of Anger
4.Carrie
5.Last Look at Eden
6.Ready or Not
7.Superstitious
8.Cherokee
9.The Final Countdown

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