ノラ、アリシア、サンタナらが戦争に苦しむ子供たちを救うチャリティコンサートに出演

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5月16日(日)、戦争に苦しむ子供たちを救う大規模チャリティ・プロジェクト「ウィー・アー・ザ・フューチャー」がローマの大円形競技場で行われた。4時間にわたって開かれたコンサートには、ノラ・ジョーンズ、アリシア・キーズ、テナー歌手のアンドレア・ボチェッリ、イヴ、ハービー・ハンコックほか、世界中のミュージシャンが多数出演。イベントにはまた、米国タレントのオプラ・ウィンフリー、スーパーモデルのナオミ・キャンベル、サッカーの神様ペレといった著名人も参加している。ライヴはイタリアのYahoo!とMTVで生放送された。

出演アーティストのサンタナはステージからオーディエンスへ向けて「僕たちはアメリカの反対側にいる。僕たちはブッシュではない!」といった政治的メッセージを放った。

コンサートは世界銀行とローマの非政府団体、グローカルフォーラムが協力。収益金などはエチオピア、ルワンダ、アフガニスタン、パレスチナほか世界の紛争地帯6ヶ所にあるチャイルド・センターへ贈られる。主催者側は1,000万ドル(約10億円)の救済資金を見込んでいるという。

イベントを呼びかけたプロデューサーのクインシー・ジョーンズは「しかし、目的は資金集めやコンサートでなく、グローバルな抗議、気付かせるための叫び声なんだ」とロイター通信に語った。'85年にマイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチー、スティーヴィー・ワンダーをはじめ、米国の一流ミュージシャンたちと大ヒット・チャリティ・ソング「We Are The World」を手がけたジョーンズだが、U.S.A. For Africaの繰り返しには興味がないと言う。彼は「まったく別の、もっとインパクトのあるものを求めている」と話している。

コンサートは後日、MTV系で世界42ヶ国に放送される予定。また、イベントの模様を収録したDVDの発売も計画されている。

T.Kimura
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