ニュース・最新情報

プロフィール・バイオグラフィ・リンク

現在、世界で最も影響力のあるクラブDJとして知られるジャイルス・ピーターソン。イギリスの国営ラジオBBC Radio1にて彼がDJを務めるラジオ番組『WORLDWIDE』(http://www.bbc.co.uk/radio1/urban/peterson/)は、クラブ・ミュージックのトレンドの一歩先を知るには最適の番組と言っても良いだろう。

16歳の頃から自宅の庭で海賊ラジオのDJをしていた彼。“とにかくマニアックなジャズばかりを選曲する少年のラジオがある”と、音楽マニアの間で話題となる。その後、ロンドンのクラブのレジデントDJとなったジャイルスは、ピッチ・シフターでスピードアップさせたジャズで、ジャズで踊るグループ──ジャズ・ディフェクターズやIDJ(アイ・ダンス・ジャズ)たちをブレイクダンスさせていたらしい。これが、Acid Jazzムーヴメントの雛型になっていることは言うまでもないだろう。

Talkin'Loudが発足してからの彼の活躍は周知の通り。ガリアーノ、インコグニートといったAcid Jazzというスタイルを世に打ち出し、ファラオ・サンダースやレオン・トーマスといったスピリチュアルなジャズを再評価する機運も作った。彼が編纂したBlue Noteのコンピレーション・アルバム『Jazz Juice』シリーズは、現在もクラブ・ジャズの聖典として受けつがれている名作だ。ほかにもBlue Noteのブラジル音源を編集した『Blue Brazil』シリーズなど、数々のクラシックスを世に送り出している。

その後もニューヨリカン・ソウルやロニ・サイズ、4ヒーローなど、その時代、そのシーンを代表する作品を次々とリリースし、新たな音楽の価値観を提示し続けた。そんな彼の思想が如実に反映されたのが、'00年にリリースされた2枚組のMIXCD『INCredible Sound of Gilles Peterson』だ。ジャズをベースにさまざまな音楽を縦横無尽にMIXしたこの作品は、音楽を語る上での“ジャンル”という概念を本当の意味で取り払っている、と言っても良いだろう。Gilles Petersonという人物を語る上では、外すことのできない名盤だ。

ライブ・コンサート・チケット