【インタビュー】ジャイルス・ピーターソンが目指す、クラブジャズシーンの未来

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ロンドンを拠点に世界のクラブジャズシーンを牽引するジャイルス・ピーターソンが、DJにて約4年振りに来日を果たし、<Local Green Festival’23>、<Contact presents Gilles Peterson -Still Searching for The Perfect Beat-  supported by sacai at Spotify O-EAST / AZUMAYA>にてDJプレイを行う。DJだけでなく、レコードレーベル、ネットラジオ番組、音楽フェスティバルなどを運営し、常にシーンを創造し続けるジャイルスに、最近の活動について話を聞いてみた。

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■3つのフェスティバル開催で、人々を繋げる

──ロンドンはいかがですか。今年の日本は暑いです。

ジャイルス・ピーターソン ロンドンは今年の夏は6月は暑かったけど、8月はいい感じ。先週末、<WE OUT HERE>というフェスティバルを開催したけど、ほんの少し雨が降っただけで天気は良かった。

──場所はどちらで開催したのですか?

ジャイルス・ピーターソン ウィンボーン・セント・ジャイルズというサウスロンドンに位置するところ。ノースロンドンでフェスを開催することは行うことはリスクが高いから、僕はやらないんだ。北は天気が読めないからね。

──今年の<WE OUT HERE>はいかがでしたか?

ジャイルス・ピーターソン 今年で開催4度目なんだけど、素晴らしいフェスティバルになった。これまで以上に成長したと感じるし、イベントを通じてコミュニティがさらに結合されたのではないかな。さまざまな世代と人種が一緒くたになって、カルチャーをセレブレイトすることができたバランスの良いフェスティバルになったと思う。僕たちは、新しいムーヴメントに立ち会うことができてとてもラッキーだったよ。今年は日本からはKYOTO JAZZ MASSIVEがバンドで出演して、素晴らしいライヴを披露してくれたよ。

イギリスではひとつの土地をいくつかのフェスティバルでシェアをするのが通常なんだけど、今年は新しく自分たちだけの土地を借りて開催をしたのも大きな変化だった。チケットはソールドアウトして、土曜日の夜は1万7000人もの人々が集まった。ライヴステージは15あって、食は充実していたし、ヨガなどのウェルネス、湖では泳ぐこともできたし、子供達が遊んだり学ぶことができる場所などもあったりね。<WE OUT HERE>はとてもインディペンデントなフェスティバルだけど、フィーリングは抜群。オーセンティックで、オーガニックで、自然に感謝することもできた美しいフェスティバルになったと思う。とても満足している。

──WEBサイトを見て、素敵なテントを予約することができたり、気になる項目がたくさんありました。

ジャイルス・ピーターソン たいていの人々はテントで過ごしていたけど、貸し出すテントに関してはレギュラーから、ホットシャワーのついた値段が高めのものまで用意したんだ。これはフェスティバルにおいて、とても英国文化を感じる内容でもあるんだ。イギリスでは毎年100くらいのフェスティバルが開催されているけど、すべてはフェスの父親的存在である<グランストン・ベリー>にある。どれも素晴らしいマナーの元に開催されていて、心地よく過ごせるようにできているんだ。今年はアメリカ、オーストラリアからたくさん人が来ていて、イタリア、フランス、日本、メキシコからもシーンを求めて人々がやって来た。

──そのシーンというのは、ジャイルスが創るミュージック・シーンということですか?

ジャイルス・ピーターソン そうだね。僕は他にもいくつか異なるスタイルでフェスを開催しているんだ。南フランスのセットでは、ひとつのステージにフォーカスした“お任せスタイル”の「Worldwide Festival Sète」を18年、9月にはイタリアのシシリー、カターニアで「Ricci Weekender」という食と音楽にフォーカスしたフェスティバルを3日間に渡り開催する。イギリスとイタリアを中心に、世界中からシェフがやってくるんだ。僕はウニパスタが大好きなんだけど、イタリアではスパゲティ・リッチと言うんだ。それで「Ricci」というタイトルにしたんだよ。僕は食に関して、エド・ウィルソンというシェフとともに内容を考えている。彼はイギリスに「BRAWN」というレストランを持っていて、イギリスでは誰よりも早く20年前からナチュラルワインを推奨してきたセレブ御用達のシェフだったんだけど、セレブが苦手でそこを去った人なんだ。彼こそがオルタナティヴ・ダイニング・ムーヴメントのリアルなリーダーだと思っている。

──音楽と食の組み合わせは贅沢です。

ジャイルス・ピーターソン イギリスの30歳以上の人々には、たいていポップなサブカルチャーがDNAに刻まれていて、ほとんどの人たちがクラブカルチャーを理解しているんだ。いろいろなフェスティバルへ足を運んで、いい音楽体験をして洗練されているから、舌も超えてくる。10代や、20代の若者たちもレイヴ体験を通じて自然にそうなっていくしね。そういうことで、僕のフェスティバルでは音楽を軸に3つの異なったタイプのフェスティバルを体験できる……家族で楽しめるイギリスの<WE OUT HERE>、ハイエンドなクラブカルチャーをディープに体験できるフランスの<Worldwide Festival Sète>、そして食を楽しめるイタリアの<Ricci Weekender> 。イギリスのフェスでは僕の子供たちや、彼らの友達も参加して楽しんでいたよ

──お子様はおいくつですか?

ジャイルス・ピーターソン 上の息子はシェフで、下の子は22歳なんだけど今年は2001というDJネームでフェスに参加していた。彼は曲も作っていて、ダンスよりエレクトロニックなサウンドを作っているんだ。たぶん彼は僕よりもディープ。僕が30年かかってやってきたことを、彼は3カ月でこなしてしまう(笑)。それが僕にとってはすごく面白い。

■ラジオ、レコードレーベルを通じて世界を繋げる

──若い世代のことをどう思いますか? 「WORLDWIDE FM」や、「BROWNSEOOD RECORDINGS」では往年の重鎮から、若い世代の人たちもピックアップしている印象があります。

ジャイルス・ピーターソン 新しい世代の人々が自分の背中を押してくれるし、カルチャーの道を前進させるために、バランス良く自分なりにチェックしているよ。多くの人々が居心地の良い場所を勘違いをしてしまい、それにより芸術に対する理解力が低下していることもあるんだけど、幸い僕がいるロンドンでは人々が自分の周りで起こっていることを良く理解している。ロンドンはメルティングポットだし、自分たちがいる世界は安全ではないことにも気づいているから、トップになりたいとか、トップに居続けたいと願うなら、常にセンサーを作動させて人々と共有をしなくてはならないことも知っている。だからロンドンのDJや音楽の文化は常に再生しているんだ。もしも僕がだらしない人で仕事をしない人なら、人々は自分をフォローしなくなるだけ。だから僕は、ラジオ番組をやって、レコードカンパニーを運営して、常にこれまでの歴史とこれからの未来を繋げる導線を作っていきたいと思っているんだ。

──最近の「WORLDWIDE FM」はどうですか?

ジャイルス・ピーターソン 「WORLDWIDE FM」は6年間やって成功しているけど、1年前に提案をして内容を変えた。今はアーカイブをメインにプレイリストを作って、自分は番組をその中で持つようにしたんだ。それまでは100以上のアーティストが参加して、多くのスタッフが稼働して、僕もいい方向へ進むように多くの時間を投資していた。番組は良い感じに成功していたけど、昨年、一息つこうと思ったんだ。「WORLDWIDE FM」では何が必要なのか、そこでの自分の立ち位置や目的はなんなのかを再確認して、現在の内容になった。

世の中には音楽が溢れかえっていて、その中で人々はコミュニティを求めている。ナイトクラブ、レコードショップ、アートギャラリー、レストランと、いろいろなコミュニティがあると思うけど、そこで人々は出会い、お互いを同調させエネルギーを注ぐ。「WORLDWIDE FM」は、そんなコミュニティのひとつなんだよ。BBCニュースでジャーナリストが話していることから学ぶのもいいけど、コミュニティを通じて学べることはたくさんある。新しい世代の人たちは、自分たちの目的を果たすためにアドバイスをくれるスターを常に探し求めている。そのためにコミュニティの存在は重要なんだ。そして僕らのようなコミュニティを作る側は、何が彼らにとって良いことなのか、それをきちんと調査して運営しないといけない。それは<WE OUT HERE> にも通じるけど、これがジャズやオルタナティヴシーンへの希望に繋がっていくんだ。そして先代の人々は、新しい世代に向けオープンに心を開いていかないといけない。だから自らメンターとなり、教育していくことに関して声高に伝えていかねばならない。僕は音楽とカルチャーに対して、それらの未来を形どっていく責任を背負っていきたいと思っているんだ。

──若者たちの未来への道しるべのようですね。

ジャイルス・ピーターソン もちろん。僕だけではなく、イギリスにはたくさんのD.I.Yが宿ったサブカルチャーが存在する。僕らはロニー・スコットを聴きにジャズカフェへ行かなくてもいいんだよ。もちろんそれも素晴らしいことで、自身を構築するには必要な部分でもある。だけど若者たちは自分たちの空間をクリエイトして、コミュニティに属して結果を見出すことができると思うんだよね。実際にイギリスでは新しくニュージャズのミュージシャンが芽を出しいて、シャバカ・ハッチングス、エズラ・コレクティブ、スチーム・ダウン、ココ・ロコ、ヌバイア・ガルシア、ユセフ・デイズ……本当にたくさんのミュージシャンたちが国際的に人気を呼び始めている。彼らは先代をリスペクトし、試行錯誤しながらも新しいムーヴメントを声高に発してきた。今の時代に変換していくことも重要だから、より洗練されたものにしていくために討論することも必要になってくる。そうやってそうやってジャズというものは常に進化し、確率していくものなんだよ。

──故にイギリスの音楽は常に進化し続けているんですね。

ジャイルス・ピーターソン イギリスの音楽は、クラシックなど昔から存在する音楽以外は、ほとんど政府にサポートされていない。だからコロナ渦になったときは、政府からサポートを受けたのはほんの少しのミュージシャンだけだった。ヨーロッパではフランス、ベルギー、ドイツなどは何も問題はなかったのにね。だけどサポートがなければないでいいことなんだよ。何故ならやるしかなくなるし、仕事をするし、戦う気持ちになるから更に火がつく。ハングリーな方がいいものが生まれたりするんだ。ハングリー精神は凄く大事。

──最近の「BROWNSWOOD RECORDINGS」について教えてください。レーベルではボーダレスにアーティストをピックアップされているかと思います。

ジャイルス・ピーターソン レーベルを17年やっているけど、面白い時期に差し掛かっている。僕とパートナーのエミリー・モークソン、それと5~6人のスタッフで運営しているんだけど、レーベルの未来は明るいんじゃないかな。ちょうどドラマーのユセフ・デイズのアルバムをリリースしたばかりだけど、彼はスター的存在でビッグナンバーを持っているし、イギリスではジャズミュージシャンからもフォローされている。10月にはロンドンのアイコニックなライヴ会場であるロイヤル・アルバート・ホールでライヴを行うよ。それとココロコ……彼らはUKソウル、ワールドミュージック、ジャズをネクストレベルに押し上げた、凄く面白い立ち位置にいるエキサイティングなバンドだね。それと数名の独自のグルーヴを持った南アフリカのミュージシャン。中でもポストパンクとジャズを取り入れたmuva of Earthは素晴らしい。彼女はハープをギターのように弾いて、ジャズの要素を持ちながらとてもD.I.Yなんだよ。そういったアーティストたちを僕たちは、ひとつひとつ丁寧に開花させていきたいと。それと日本だと松浦俊夫。彼はTOSHIO MATSUURA GROUP名義で『LOVEPLAYDANCE - 8 Scenes from the Floor』を数年前にリリースしたんだけど、それを再発しようと思っている。あとはニューヨーク・ジャズや南アフリカ、オーストラリアのコンピレーションをリリースしたいかな。

▲Yussef Dayes
▲muva of Earth

──「BROWNSWOOD」という名のレコードレーベルは日本で始まったとお聞きしました。

ジャイルス・ピーターソン 僕はアシッドジャズをメインにした「TALKING LOUD」というレーベルを経営していて、友達でもあったユナイテッド・フューチャー・オーガニゼーションと契約したかったんだ。それで日本のユニバーサルで独自のレーベルを立ち上げることになったときに「名前を付けてもらえないか」と彼らに聞かれ、そのときに僕のスタジオがブラウンズウッド・ロードにあったから「BROWNSWOOD RECORDS」と名前を付けたんだ。それが数年後に終わり、僕はユニバーサルを離れて新しくレコードレーベルを始めたときに「BROWNSWOOD RECORDINGS」にした。「TALKING LOUD」から「BROWNSWOOD RECORDINGS」を始めるまでの間は、レーベル運営から離れて、BBC RADIO 1などのラジオ番組にフォーカスしていた。DJとして知られるようになっていたんだけど、ジャズシンガーであるホセ・ジェームスのデモを聴いて「リリースをしたい」と思い、再びレーベルを始めたんだ。「BROWNSWOOD RECORDINGS」に関しては楽しくやっていきたいし、僕が好きなレコードをリリースしていきたい。コマーシャルではなく、世界にも通じるもの。僕たちは近年ではジャズもので成功を収めているけど、人々は僕たちがリリースするものに関して理解ができないこともある。奇妙だとか、ポップ過ぎるとか、エレクトロニックだとか。だから人々は次に何がくるか理解することはせず、そこはサプライズとして受け止めているようだよ。


■コミュニティ作りが、次世代のアーティストを育てる

──アルバムのジャケットワークも素晴らしいですが、どのようなアーティストをピックアップしているんですか?

ジャイルス・ピーターソン イギリスのアートシーンの未来に向けて、イギリス政府が支援?しているけど、難しいバックグラウンドで育って才能を開花できない若者たちが大勢いる。僕たちレーベルではアルバムジャケット・アートのほとんどを新世代アーティストたちの作品を起用している。僕らにとって重要なことで、将来のバブルは僕たちにも重要なパートでもあるんだ。

──だからこそコミュニティが必要ということですね。

ジャイルス・ピーターソン それがコミュニティの存在意義だし、知識や知恵をシェアする感覚を次世代へ持ち込むこと。僕の場合はたくさんのアメリカのジャズミュージシャンに影響を受けてきた。彼らは世界的に有名になっても、大学で教えて還元している。成功してコマーシャルのゲームに入っていくと、自分を見失いはじめて、成功による逆転がはじまる。重要なのはそのときに我慢することなんだ。だから僕たちのような人は、メンターとして我々がヘルプできる時間を作って、彼らが逆転しないための基本的な教育をしなければならない。アメリカのミュージシャンは常にそれをやり続けてきた。ドノバン・ミッチェル、チコ・フリーマンなどは、国際的なフェスティバルで演奏をしながら、今だに大学で教えているしね。僕は大学では教えてはいないけど、新しい世代の人たちをジャズの世界へどう入れ込むかをいつも考えている。ベーシストのゲイリー・クロスビーと彼の妻のジェニー・アイアンが始めた、「TOMORROW'S WARRIORS」というオーガナイズ組織があるんだけど、彼らは基本的にジャズをプレイする若い人々が集まれるスペースを確保して、その最初のステップとしてシャバカ・ハッチングス、ヌビア・ガルシアなど国際的にも名前が通るようになったミュージシャンを生み出した。彼らは有名になってもそこに戻り、今は彼らが教えているんだよ。

それと「STEVE REID FOUNDATION」という若者に向けたチャリティをフォー・テット、フローティング・ポインツとともに行っている。この組織ではDJ、ミュージシャンのサポートを行っているんだけど、中でも病気や悪環境の中で活動しているミュージシャンをさまざまな面でサポートしているんだ。僕もフォー・テットもドラマーのスティーブ・リードに影響を受けてきたから、彼が他界したことはとても寂しいけど、彼が行ってきたことを僕たちが受け継いで、チャリティを通じて僕らができることをやっている。例えば<WE OUT HERE>では、ゲストリストでチケットを安く手に入れることができるようにしたりね。

──ブルーイとのSTR4TAについて教えてください。

ジャイルス・ピーターソン これは素晴らしいプロジェクトで、僕にとってはブルーイと制作できることに意味があるんだ。彼はイギリスの音楽界において重要な人だし、僕自身が凄く影響を受けてきたから、彼により多くの愛を込めたいと思ったんだ。ロックダウンの間お互いいろいろなことを話して、僕たちはブリットパンクのムーヴメントをサラブレイトするためのプロジェクトをやろうということになったんだ。これまでに2つアルバムを制作したけど、素晴らしいものができたと思う。

■約4年振りに来日を果たすジャイルスより

──以前、日本へ来たのはいつですか? 久しぶりに来日されますが、<Local Green Festival’23>では初のプレイとなりますね。

ジャイルス・ピーターソン 2019年かな。以前、日本へ行ったとき、京都の西側にある伊根へ行ったんだ。DJをしたわけではないんだけども、とても良いところだった。あとはコロナ渦の最中に、Contactでロンドンからバーチャルで参加してDJをやったよね。あのときは自分が何者なのか、どのように仕事を進めていけばいいのか、世界はどうなっているのかを考えていた時期でもあったから、自分にとってプレイができたことは重要なことだった。久しぶりの日本だから今から楽しみにしているし、行けることをすごく嬉しく思う。<Local Green Festival’23>では初めてDJをするんだけど、どんなイベントなのかが楽しみ。日本へ向けてどんなプレイをしたら良いか考えているよ。東京だけでなく、大阪、京都、福岡へも行く。妻が日本人で、息子も一緒に行くから家族と過ごす時間や、友達に会う時間を作ろうと思ってる。それまでは1年に2度は日本へ行っていたから、何か起こるのか楽しみだよ。

──<Contact presents Gilles Peterson -Still Searching for The Perfect Beat-  supported by sacai at Spotify O-EAST / AZUMAYA>では、ファッションブランドsacaiがサポートですが、日本のファッションブランドをどう思いますか。

ジャイルス・ピーターソン ファッションに関して僕はそこまでだけど、僕の奥さんは僕よりも良く知っているよ。彼女はファッション界でも仕事をしていたから、HYSTERIC GLAMOURのノブ(北村信彦)やヒロシ(藤原ヒロシ)、UNDERCOVERのジュン(高橋盾)とも繋がりがあるんだ。だからsacaiがサポートに付いてくれることは、僕にとっては流れのひとつでもあり、理にかなっている。スペシャルなTシャツも作るし、これまでとは違う新しいことができたらいいなと思っている。

──初めて日本へ来たのはいつですか? 日本のクラブシーンをどう思いますか?

ジャイルス・ピーターソン 1988年かな。渋谷のクラブシーンに携わったのが最初。そこから凄く時間が経っているから不思議な感覚だったけど、そこに最近はパンデミックがきて、たくさんのクラブが閉まっていろいろなことが変わったと思うけど、日本のクラブシーンはヨーロッパの人たちにとってすごく重要なんだ。ダズル・ドラムスはヨーロッパにきていいプレイをしているし、DJノブも素晴らしい活躍をしているよね。

──日本のオーディエンスへメッセージをください。

ジャイルス・ピーターソン 未だにパーフェクトなビートを探し続けているよ。皆に会えて、ともにダンスフロアで時間を過ごせることを楽しみにしている。その時間をシェアできることを。楽しみにしていて!

Interview & Text:Kana Yoshioka


<Local Green Festival’23>

2023年9月9日(土)
横浜赤レンガ地区野外特設会場

■出演:
Lastlings / Mina Okabe / Ray Barbee
Gilles Peterson / Lucky Kilimanjaro / BREIMEN
eill / ego apartment / NIKO NIKO TAN TAN
dawgss / Hana Hope
田中 知之(FPM) / Katimi Ai / UNA+MATCHA (OWNCEAN)
https://localgreen.jp


<Contact presents Gilles Peterson -Still Searching for The Perfect - supported by sacai at Spotify O-EAST / AZUMAYA>

2023年9月9日(土)
spotify O-EAST / AZUMAYA

■出演:
GILLES PETERSON (Brownswood Recordings / BBC / Worldwide FM I UK)
TOSHIO MATSUURA
DAISUKE G. 
FRASER COOKE

Lighting:
MACHIDA

Laser & Visual Effect:
REALROCKDESIGN

◆ジャイルス・ピーターソン オフィシャルサイト
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