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■進化し続けてきたパンク・ロック
ラモーンズやセックス・ピストルズといったバンドがハードでテンポの速い音で世間に衝撃を与えてから30年。史上最も長く活動しているパンク・バンドは、かつてないほどに大観衆をひきつけていた。「ポップ・パンク」バンドたちはMTVで成功をおさめ、運転免許も取れないような若いキッズたちがパンクを奏でながらシーンを先導するように。一方、「パンク」という言葉は車からウォッカ、染めた髪からピアスまでと様々なもののマーケティング・コンセプトとなった。果たして、大事業へと発展したカルチャーに、真の反逆児パンク精神は今だ存在しているのだろうか。

■シーンの当事者だからこそ出来た
スーザンにとってパンクのドキュメンタリーを作ることは当然のことであった。映画の世界に広くかかわってきており、長年に渡って写真を撮り続けてきたことから様々なバンドと友情を築き上げ、生涯通じてパンク・ムーブメントを追いつづけてきたからだ。この企画は本に隠されていた。スーザンのアルバムは、彼女が過ごしたパンク・シーンで撮り貯めた何千枚ものパンクスやバンドたちの写真であふれていたのだ。スーザンの膨大な写真コレクションを見た共同プロデューサー兼編集のパトリック・バーンズは、素晴らしい作品を作れる可能性を見出し、すぐにスーザンと映画を作るため、ロスへと移動した。そして制作に3年、何百時間というフッテージを駆使し、かつて見たことのないようなパンク・ドキュメンタリーが完成した。

■至上初!総勢100バンドをフューチャー
バンド、レーベル、ファン、そしてパンクを支えているマスコミたちのインタビュー、演奏、ビハインド・ザ・シーンなどをフィーチャーしながら、「PUNK‘S NOT DEAD」はポップ・パンク・ミュージックとライフスタイル、70年代~80年代のルーツを共に探っていく。サブカルチャー精神の探求、そして騒々しく、テンポの速い、スパイクだった全てのものへの賞賛として、「PUNK‘S NOT DEAD」は、パンク・ロック30周年を向かえた今も反逆は健在なことを見せ付ける。