ローリングストーン、時代を横断してパンク＆パンク

ローリングストーン日本版2009年7月号はチェックされました？　ご覧の通り、最新号は表紙に撮りおろしのグリーン・デイ。

もうなんというか、アニメの主人公のようなキャッチーさと存在感を湛えた風貌は、一種の威圧感と共に目が釘付けになるパワーが漲っている。さすがグリーン・デイっ。

「この3年間、自分を失っていたように感じる。ステージに立つと自分を取り戻したような感覚で、完全に幸せなんだ。“ここが自分の居場所だ”ってね。」と語るのは、ホームタウンであるオークランドのフォックス・シアターでいきなり開催した3年ぶりのライヴを行なったビリー・ジョー・アームストロングの感想だ。最新作『21世紀のブレイクダウン』をひっさげてのワールドツアーを前に行った、ライヴ後の楽屋インタヴューから、本作の誕生秘話、地元オークランドへの愛、メンバー3人の絆など、US版密着取材記事が完全翻訳で掲載されている。

また「21世紀のパンク論」と題し、リリー・フランキー、町田康、曽我部恵一、奈良美智などが語る「2009年私的パンク論」が第一特集として掲載、また「ローリングストーン アーカイブス」コーナーでは1977年10月20日号の記事からセックス・ピストルズがピックアップされている。

当時『勝手にしやがれ!!』を発表したピストルズは、まさに時代の寵児。攻撃的なメッセージ、狂乱のライヴ、メディアを巻き込んだ大騒動…そんな破竹の勢いを凝縮したドキュメンタリーが、今ここに蘇った貴重な文献が満載だ。

時代と共に音は変われど、息づくスピリットはどうなのか？　縦横に斬ったパンク特集、ローリングストーン日本版2009年7月号をお見逃しなく。