【速レポ】<中津川 WILD WOOD 2026>OKAMOTO’S「音楽を始めたときからの夢なんだよ、世界制覇が」

「2日前ぐらい? 急遽、電話をいただいて、リハする時間もねえけど、それは駆けつけてかますしかないでしょ!」
そうオカモトショウ(Vo) が力強く語り、Fools Goldを煮えたぎらしたのがOKAMOTO’Sだ。出演予定だったFOMAREが体調不良のため残念ながらキャンセルとなった枠。リハでFOMAREの「愛する人」をワンコーラス鳴らしたように、その想いも背負って「90’S TOKYO BOYS」からバッチバチのスタートダッシュをキメていくのだ。

重厚感はあれど、舞うようなグルーヴが漂うライヴチューンからの開幕、そりゃアガらないわけがない。オカモトコウキ(G)も白熱したプレイを見せつけ、オカモトレイジ(Dr)もポイントを押さえまくったドラミング。それらと一体になるベースとキーボードのサポート陣も鉄壁。どのタイミングでも行くぞと決めたなら瞬時に沸騰するのが素晴らしい。
そこから繰り出していくのが新曲「あの日のMadness」というのもニクい。的確に音を紡ぐ中、色気のあるフロウをショウが乗せていく。レイジのドラムソロの躍動に楽器隊が呼応し、熱が上昇。ドラマティックなギターリフに小気味よいビートが合わさり、ショウとコウキの2人体制で歌う「Border Line」も盛り上がりのいい後押しとなっていった。


ここで冒頭に記した出演の経緯に触れ、改めて決意を表明して歌にフォーカスした曲を連投。まずは「That’s All I Wish」、つぶやくように歌いつつ、未来を願うからなのか、声を張り上げる場面もある、切なさと温かさが混じり合った匂いに包まれるナンバーだ。続いたのは「Seasons」。戻らない時間に思いを馳せ、儚い独白のようにも聴こえてくる。グワッと攻め立てるわけでなく、グッと重心を落とした歌モノでも魅了できるのが彼らなのだ。
そんな曲たちを聴き入った観客へ向けて「OKAMOTO’Sは来年3月12日に日本武道館公演を行います!」とショウが話し、「今ね、OKAMOTO’Sは35(歳)を超えて見る、本気の夢を見てます。その後はアリーナやって、ドームやって、世界制覇してやるんだ、ってオレは叫んでこの日本武道館公演を決めました。今日、来た皆さんにもマジで会いたい。来てくれるよな!」と溢れ出る熱い気持ちを伝えていく。
「音楽を始めたときからの夢なんだよ、世界制覇が。バンドなんて儚いから、終わるとき一瞬で終わっちゃうんだな、と思って。だから、いつか叶えたい夢はいつかじゃなくて、今この瞬間から叶えなきゃいけねんだよ!」──オカモトショウ

強い決意も付け加え、「止まらずに走るしかねえんだよ!」というメッセージを込めた「今ここで」をドロップ。疾走感抜群でありながら、要所でエッジも効かせたロックチューンだ。観客も後押しするように大きなクラップを鳴らしていく。
そこで生まれた勢いをより強いモノにすべく、アッパーなダンスチューン「Dance With You」をセレクト。ひとつひとつの音に対して活力がみなぎっており、観客は笑顔で飛び跳ね、体を揺らし、踊りまくっていく。ただ、そこで満足せずにもっといけるだろう、という気持ちがあったのか、着ていたタンクトップを脱いで振り回し、上裸のまま歌いまくるショウ。ついてこい、そう態度で示しているようでもあり、ライヴがさらにヒートアップするキッカケのひとつにもなっていたように思う。

右肩上がりで熱を帯びていく中、「このままじゃ終わらせないぞ!」という挑発的な言葉をショウが発し、飛び出したのが「BROTHER」。原始的な祭りも頭をよぎるサウンドアプローチに心も突き動かされ、ショウに誘われた《lai lai la la la…》の大合唱も会場の隅々まで届くような盛大さだった。
最後を締めくくったのは「覚悟の新曲」とも語った「LOSTRANGER」。定番曲で安定してフィナーレを迎えることに面白味なんて感じていないのだろう。夢を叶えたいなら今から、と語っていたように、今の自分たちをおもいっきり提示するのが未来を信じるバンドのマナーに違いない。ダイナミックでゆったりとしたスケール感もあり、彼らの真髄を射抜くような曲を叩きつけ、バイタリティに満ちた姿をまざまざと示してくれた。

取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎ハタサトシ
■セットリスト 【Fools Gold】
1.90’S TOKYO BOYS
2.あの日のMadness
3.Border Line
4.That’s All I Wish
5.Seasons
6.今ここで
7.Dance With You
8.BROTHER
9.LOSTRANGER
■<中津川 WILD WOOD 2026>
9月19日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月20日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
〒509-9132 岐阜県中津川市茄子川1683-797
open10:00 / start11:00 / 21:00終演予定
▼出演アーティスト ※A-Z順
【9/19(土)】
10-FEET / dustbox / GLIM SPANKY / Hump Back / JUN SKY WALKER(S) / 神はサイコロを振らない / KREVA / 黒夢 / Lucky Kilimanjaro / Omoinotake / Original Love & CADEJO / Penthouse / 礼賛 / レトロリロン / スガ シカオ / 水曜日のカンパネラ / 東京スカパラダイスオーケストラ / ユニコーン / 水平線(Opening Act)
【9/20(日)】
浅井健⼀ / THE BAWDIES / THE CHERRY COKE$ / FLYING KIDS / HEY-SMITH / 黒木渚 / moon drop / ねぐせ。 / 日食なつこ / Nothing’s Carved In Stone / OKAMOTO’S / サバシスター / 聖飢魔II /ストレイテナー / 竹内アンナ / 土岐麻子×和田唱×川口大輔 / w.o.d. / ヤバイTシャツ屋さん / ヤングスキニー / 板歯目(Opening Act)







