英マーキュリー・アワーズ、最年少ラッパーが受賞

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9月9日(火)、英国で最も権威あるミュージック・アワーズといわれるマーキュリー・アワーズの受賞者が発表された。今年、The DarknessColdplayRadioheadら有力候補を押しのけて受賞したのは、19才のラップ・アーティストDizzee Rascalだった。ラッパーがマーキュリー・アワーズを受賞するのは初めて。また最年少の受賞者となった。

RascalはUKのガラージ・シーン出身、受賞したアルバム『Boy In Da Corner』は彼のデビュー作だった。アンダーグラウンド出身のRascalは、受賞するとは思ってもいなかったが、こうやって評価されたのはうれしいと話している。「俺は、無名なところから出てきたんだ……アンダーグラウンド、海賊ラジオ局、そんなとこから出てきた。這い上がってきたんだよ」Rascalは、これまでに2曲のトップ40ヒットを出しメジャーな人気を獲得し始めただけでなく、今年7月、キプロスのクラブで若者の集団から暴行を受け刺されたことでも知られるようになった。

マーキュリー・アワーズは、一般大衆の人気とは別にどちらかというとマイナーな、意外とも思えるアーティストを選出することで有名。今年の受賞者を賭けた英国内のブックメーカー(国で認められている賭屋)では、The DarknessとRascalが人気を2分していた。

Ako Suzuki, London
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