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▲特集のトップ・ページに戻る | この日のライヴは、ゲストにCAPTAIN HEDGE HOG を迎え10月中に行なっていた、BACK DROP BOMBとHUSKING BEE による全国ツア-"DELTA SOUNDS TOUR" の一環として開催。今や余裕で4ケタ収容規模のライヴ会場をソ-ルドアウトさせ得る人気を誇る2バンドだけに、この日のSHELTER のチケットも、瞬時に完売。当然、人数限定とはいえ、場内の熱気の凄まじさはハンパじゃない。なにせ立っているだけで(ほとんど動けず)汗がジワ-ッと滲み出てくるほどだもの。そんなおしくら饅頭状態の中へ、ただでさえヒ-トアップさせる演奏をぶつけてくる3バンドが登場となれば、その熱気の凄まじさは容易に想像できる。
トップバッタ-のBACK DROP BOMBの時点からすでに、会場中がモッシュ状態(これ冗談じゃなく、マジです)。しかも、前で暴れまくるウネリが、一番後ろにいた自分の方まで反動として押し返ってくるほど。正直、ステ-ジ上はほとんど見えない状態だったが、時にはアコ-スティック・ギタ-を加えた演奏も披露しつつ、MCも間に間に短く入れる程度に止め、緩急巧みに駆使したラウド/ラップコアなナンバ-を、1本の大きな演奏のウネリとして轟かせてゆく彼ら。壮絶な音の波状攻撃と、テンション高い2ヴォ-カルが繰り出す怒声の凄まじさは、場内中を興奮と恍惚というアグレッシヴなグル-ヴで、しっかりと包み込んでいた。
そんな過激なウネリを引き継ぐ形で登場したのがHUSKING BEE 。新旧様々な楽曲を交えながら、しっかり歌物メッセ-ジ・ナンバ-を、心へ身体へと響かせてゆく彼ら。HUSKING BEE もまた、BACK DROP BOMB同様、MCは極力控え、緩急取り混ぜた多色な楽曲達を、切れ味鋭いSHARP'N'EDGEなギタ-・サウンドへと乗せ、客席へ次々と叩き続けていた。当然、場内中の観客達が、拳を天高く突き上げながら、モッシュしまくっていたのは、言うまでもなかろうこと。
そしてトリを飾ったのが、CAPTAIN HEADGEHOG 。いわゆるメロコア的なノリを魅せながらも、ガツ-ンと歪ませたギタ-・サウンドを、ヘヴィ・グル-ヴなリズム帯へと乗せ歌いかけてくる彼ら。正直、BACK DROP BOMBやHUSKING BEE のような、圧倒的な存在感とは多少かけ離れた姿の彼らだったが。とにかく前2バンドに負けないように必死で盛り上げようと客席へ挑んでゆく姿には、強い共感の想いを抱けたし。そんな姿へ共鳴し騒ぎまくってゆく観客達が大勢いたのも、事実。コミカルなMCで場内を和ませつつ、ノリ良いラウド・グル-ヴで熱狂の渦を巻き起こしてゆくCAPTAIN HEADGEHOG の3人。アンコ-ルでは、なんと立て続けに3曲も披露し、場内中を再び興奮の渦の中へと巻き込んでいた。
今のシ-ンのフロントラインに位置する連中を、一気に体感できたこの日。今、何故、彼らが多くのキッズ達の支持を受け輝きを放っているのか……その答えをしっかりと提示してくれたGIGだったのは間違いない。 文●長澤智典
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