生まれながらのオールドスクール

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生まれながらのオールドスクール

 


1st Album
Ghetto Love

ワーナーミュージック・ジャパン
WPCR-10937
2001年4月25日発売 ¥2,079(tax in)

1 Intro
2 Du & Jah
3 Lookin' For Love
4 Interlude:Answering Machine
5 Let It Go(Featuring Castro)
6 Could It Be
7 Ghetto Love
8 Hapiness
9 Interlude:Jah's Seed
10 Lil Nigga Ain't Mine
 (Featuring Castro, Duganz and Precise)
11 Finders Keepers(Featuring Lil' Mo)
12 Just In Case
13 Heaven In Your Eyes
14 Anything(Featuring Next)15 Waiting On You
 (Featuring Miss Jones)
16 Remarkable(Featuring Terry Dexter)
17 Ready, Willing And Able
18 Love Is Still Here
19 Forever
20 For Moms
21 Could It Be(Anything You Want Remix)

 

辛抱強く待った甲斐あって、Jaheimはついに輝きの時を迎えた。輝いているといえば、4月25日にリリースされた彼のデビュー作、『Ghetto Love』もしかり。現在22歳になるこのシンガーソングライターは、愛情や恋愛関係について歌った同作収録のソウルフルかつ淫らな21曲の多くを共作。最もコアな聴衆にも通じるランゲージで語りかけている。

編み込んだ髪型やアクセサリーの類からラッパーに間違われることもしばしばだが、Jaheim Hoaglandは生粋のR&Bヴォーカリストであり、その情熱的なスタイルは先達たちにもなぞらえられる。“Finders Keepers”(フィーチャリング Lil' Mo)、“Anything”(フィーチャリング Next)、そしてシングル“Could It Be”での歌いっぷりは実に見事だ。

「片時も欠かさず、Luther(Vandros)を聴いてきたんだ」と、ニュージャージー州ニューブランズウィック出身の彼は言う。 「勉強しているつもりはなかった。ただ、好きで聴いていただけ。そして気がついたら自分でも歌っていて、人から『おまえ、歌をやってくべきだよ』と言われるようになったんだ

当時17歳だったJaheimに、Naughty By NatureのKay Geeが所有するレーベル、Divine Millとの契約をもたらしたのも、実はそのアイドル、Vandrossのカヴァー曲だった。

Naughty Gearっていう、彼らがやってる洋服の店にデモテープを置いてったら、Kay Geeが電話をくれてアルバムを作りたいって言うじゃないか。俺はもう、『からかわないでくれよ』って言って電話を切っちまったよ。ちょうどエイプリルフールの時期だったから、ふざけてるんだと思ってさ。でも、彼がその後も何度か電話をくれて、やがて俺のほうから彼の家へ出向いてって、そしたらそこら中の壁にゴールドディスクとかが飾ってあってね。あんな豪邸、初めて見たよ

Kay Gee――Nextをはじめ、成功を収めた数知れぬアーティストたちと仕事をしている――は、Jaheimに何か非常に特別なものを感じたのだそうだ。「あの声だよ!」と驚嘆するKay Gee。「Teddy PendergrassかLutherかっていうタイプの声をしている。めちゃくちゃ豊かな声なんだ

契約後、Jaheimはヴォーカルの完成度と曲作りのスキルを高めるべく、腕に磨きをかけてきた。師たるKay Geeのしたことは、そこらのちょっと才能のあるティーンエイジャーをつかまえてきて翼の下に取り込んだ、などというレベルのものではない。「Kay Geeは俺を、ファミリーの一員として迎えてくれたんだ」と、実に嬉しそうに言うJaheimは、MercuryやPriorityといったレーベルをさしおいてDivine Millを選んだ。

母親を16歳ぐらいの時に、父親は2歳の時に亡くしてるから、本当に味方になってくれる人が俺にはいなかった。家族はいたけど、家の中にやたら大勢の人間が出入りしててさ。Kay Geeは金銭的にも必要とあれば必ず面倒見てくれたし、俺は絶対にこのチャンスをモノにしたかったんだ

苛酷なチャンレンジの連続という人生を送ってきたJaheimは、今こうして自由に生きているのは天の恵みだと感じている。「少年時代に2度ほど刑務所にぶち込まれてるしな」と彼は認める。 「歌うことが俺には救いだったんだ。俺なんかとっくに死んでると思ってた人も多いし、成功するはずがないと思ってた人も多いんだから

Kay Geeの指導もさることながら、Jaheimは母親が今日もなおどこかで彼を導いていると感じている。「俺にも想像がつかないくらい、彼女は喜んでくれてると思うんだ」と笑顔で言う彼。「父親のことは覚えてないけど、彼も見守ってくれていると思う。母親は俺が誠意を持って学び、腕を磨いて成功する様を、きっと見てくれているはずさ

 

 

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