グラミー賞にノミネートされても賞には批判的なレディオヘッド

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1月3日(水)に第43回グラミー賞の候補者が発表され、Radioheadの『Kid A』がAlbum of the Year(年間最優秀アルバム)とBest Alternative Music Album(ベスト・オルタナティヴ・アルバム)にノミネートされた。ところが、メンバーのうち2人は最近のLAUNCHのインタヴューで、賞などは音楽業界のなかでも好きなものではないと語っていた。

ドラマーのPhil Selwayが口を開く。
「公の場で自分たちのことを褒めたたえるのは音楽業界と映画業界だけだよ、信じらんないね。茶番劇だよ」

ベースのColin Greenwoodも同意見だ。
「まったく、そのとおり。そういうことはもっとプライベートにやるもんだよ。オナニーみたいにね。そうだろ? 公の場でやるようなもんじゃないよ。公衆の面前でシゴくのは、この2つの業界だけだよ」
と言いつつも、彼はこう付け加えた。
「まあ、授賞式の良いところは、憧れのアーティストに会えるってことだね。そこはホントにいいよ」

RadioheadのGrammy賞ノミネートに加え、バンドのプロデューサーのNigel GodrichもBest Engineered Album, Non-Classical(クラッシック以外のベスト・ミックス・アルバム/)とProducer of the Year, Non-Classical(クラッシック以外の年間最優秀プロデューサー)にノミネートされている。後者のProducer of the Yearは、Travisの『The Man Who』でのノミネートとなっている。

ヴォーカルのThom Yorkは、バンドとは別の作品でも名前が挙がっている。賞自体はアレンジャーに贈られるBest Instrumental Arrangement accompanying a Vocalist(ヴォーカル曲ベスト・アレンジ)だが、Bjorkの『Selmasongs』に収録されている、2人のヴォーカルをフィーチャーした“I've Seen It All”がノミネートされている。賞を獲得した場合には、受賞者はBjork、Vince Mendoza、Guy Sigsworthとなる。

Darren Davis、ニューヨーク
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