シンガー・ソングライターhiro:nがデビュー! 彼女の血液型を歌った曲とは、一体…?
かわいいけれど、ちょっと毒のあるウサギのキャラを目印に、 2000年7月20日に「Blood Type AB-Lover」(c/w「Summers」)で デビューしたhiro:n(ヒロン)。 21歳になったばかりの彼女の姿と、 自ら作詞・作曲を手がける作品づくりについて迫ってみました! |
デビュー・マキシ・シングル 「Blood Type AB-Lover」 hiro:nからのメッセージ 映像が観られます! 「Blood Type AB-Lover」のプロモーション・ビデオが観られます! | ――7月に「Blood Type AB-Lover」でシングル・デビューしたばかりですが、それに先がけ2ヶ月前から外資系CD店では秘かにシークレット・カセット(今回とは別の曲で、「Theme2000」「TV STAR'S VOICE」を収録)が販売されていたそうですね。 hiro:n:スタッフのアイディアで、いきなりCDを出しちゃうよりはワンクッション置いた方が、みたいな感じで出したんですけど。お陰でちょっとだけ自信とかもついて良かったです。そうやって全然私のことを知らない人が聴いてくれて、しかも「いい」とか言ってくれるのでうれしくて。 ――で、今回さらに自信作のこの曲でもってデビューしたわけですが。 hiro:n:うん、どうかなあ。最初自分の中では「これがまさかデビュー曲になるとは」って感じだったんですよ。歌詞とかイマどきあんまりありがちじゃない感じだし、血液型の曲なんて恥ずかしくて、ちょっと勇気がいるなあって(笑)。今はこの曲で良かったなと思ってますけど。目立てるし、ちょっと違う目で見て貰えるかなって。 ――そのぶんインタヴューとかではさんざん血液型のこと聞かれるでしょ? hiro:n:必ず聞かれますね(笑)。でも実は自分の血液型を知ったのはわりと最近なんですよ。ずっと絶対A型だと思い込んでたんですけど献血したらAB型だと分かって、かなりショックで。それまでけっこうAB型に偏見を持ってたんで、父がABなんですけど、やっぱりヘンと言えばヘンな人なんですよ(笑)。だから無難なAが良かったんですけど。このごろは自分で「やっぱりAB型だな」と思うことも多々……。 ――ところで「Blood Type AB-Lover」もですけど、他の曲もすべて作詞作曲は自身で行なってるんだそうですね。 hiro:n:こうやって曲を作るようになったのは大学に入ってからなんですけどね。小さい時からピアノを習ってて、高校の頃は学園祭とかでいろんなバンドを掛け持ちしてキーボードを弾いてたんですけど、でもその時は全部コピーだったんで。 ――やっぱり昔からブラック・ミュージックを聴いてたんですか? hiro:n:中学の時にラジオで聴いたのが最初で、「あっ、これだ」って感じで。で、ジャクソン・ファイヴとかスティーヴィー・ワンダーとかモータウン系の音楽にハマって、それからいろんなブラック・ミュージックを聴くようになりました。 ――そのルーツが「Blood Type AB-Lover」に反映されてますよね。 hiro:n:'70年代っぽい、けっこう生音を使った、いわゆるイマどきのR&Bっぽくない感じの。最新の音作りの中にも'70年代フレーバーを取り入れた……。 ――しかも明るく軽やか、詞も切ないんだけど伸び伸びした感じで。<AB、AB>ってサビのフレーズと言葉のマッチングとか絶妙に気持ちいいですよね。 hiro:n:あれは元々ジャクソン・ファイヴの「ABC」みたいに、AとかBとかを使った曲を作ろうと思って歌っていたら、そういえば私はAB型だしって血液型の曲になってしまったんですね。内容的には純粋な、ちょっとピュアな恋愛の歌にしようかなと思って作りました。 ――そんな自分流の曲作りのポリシー、というと? hiro:n:いちおう洋楽っぽいというか、グルーヴのあるもので、日本語の響きとか内容とかを大切にした……。とは言っても、曲を作るのは簡単なんですけど、詞を乗っけるのが大変なんですよ。 ――カップリングの「Summers」については今回マキシ・シングルで2バージョンが収録されてますが。聴きどころは? hiro:n:リミックスの方はクラブとかでも流せる感じでイマ的なんですけど、普通のヴァージョンの方はフリーソウル系の、ちょっと全体に懐かしい感じになってます。あとこの曲去年の夏に作ったんですけど、地元(北海道室蘭市)に海水浴場というかサーフィン会場みたいなのがあって高校の時はよく遊びに行ってて。でも去年は(上京して)部屋にこもってたんで「海行きたい!」と思って作りました。私、夏が大好きで、ブラジル系の音楽とかも大好きで。こういう形態の曲は作ったことがなかったんですけど、新しい試みで作ってみました。 ――今後ライヴとかは? hiro:n:もっとやりたいです。今もぼちぼち3人(hiro:n+キーボード+ギター)でライヴをやってるんですけど、いずれ管とかも入れて楽器隊を揃えて。あと、まだまだですけどピアノで弾き語りとかもしたいんで。そのためにも修業を積んで頑張りたいなと思ってます。そして成長していきたい。常に進行していたいです、何に対しても。 取材・文●三浦雅子 |
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