【ライブレポート】OverTone、充実のコーラスワークでツアー完走。BIGCATワンマンへ大きな手応え

OverToneによるツアー＜OverTone Live Tour 2025 「ライト」＞ のファイナル公演が、4月6日（日）東京・原宿RUIDOで開催された。オフィシャルからのレポートをお届けする。

◆ライブ写真

今年2月12日にリリースされた最新EP「ライト」を引っさげ、3月から全国5か所で行われたツアーの最終公演。当日は4人が織りなす美しいハーモニーを待ち望んだ多くのファンが会場に詰めかけ、熱気あふれる夜となった。

オープニングSEに乗せ、4人がステージに登場し、最新EP「ライト」に収められている「共感性自尊」でライブがスタート。「君はイタい」、「青のSUN」に続き、2024年7月リリースのデジタルシングル「週末レイジー」をコミカルかつ軽快なテンポで歌い上げる。



そしてEP「ライト」のリードナンバー「ウェディングソング」を披露、これから結婚する全てのカップルの幸せを願って作られた“オバトン”ならではの多幸感溢れるラブソングで、会場がエモーショナルな空気に染まる。


このツアーでは初めてとなる「しあわせのうた」では、心温まるメロディと真っ直ぐな想いが会場を包み、続いてのMCではメンバーの自己紹介に続き、OverToneのTikTokアカウント「全員次男」のアカペラカバー企画を特別にライブで披露。会場のファンからのリクエストでGReeeeN（現：GRe4N BOYZ）の「キセキ」を即興で歌い、会場を沸かせた。



EP「ライト」に収録されているピュアな青年の片思いを描いた「シャンディガフ」では、フロア中「乾杯！」のアクション盛り上がりライブは後半戦へ。盛り上がり必至のアッパーメドレー「マジョリティズム」、「One less (remix)」、「夏ミカン」、「ハイウェイミュージック」、「めくるめく」をノンストップで駆け抜け、観客が一斉にタオルを振り回し、ステージとフロアが一体となる熱狂の渦を作り出した。

GUCCHIが語った、「始めたばかりの頃には、わからなかった、歌う事の理由、伝える意味が、メンバーと、ここにいるみんなのお陰で最近わかるようになってきた、心からありがとう。」という想いと共に、「倍恩」を情感たっぷりに歌い上げると、客席には涙を拭うファンの姿も。

本編ラストは、結成当初から歌い続ける人気ナンバー「僕らの街」。肩を組むメンバー4人に合わせ、観客も全員、隣の人と肩をくみ大合唱、会場全体がひとつの“街”になったような、圧倒的な一体感が生まれた。

アンコールを促す熱いコールによって、4人が再登場し、「Have a nice day!!!」、「Encore」、「M7」を熱唱。全18曲を全力で駆け抜け、グループがどうしても達成したい大きな目標である大阪・BIGCATのワンマン、ソールドアウトへ向け決意と再会を誓い、ツアーは感動の幕を下ろした。

路上ライブで磨きをかけたコーラスワークと、ふとした日常の中にある喜びや切なさ、心のリアルがソングライティングされた世界観を表現する圧倒的なパフォーマンスは、グループの凄みと貫禄さえ漂わせるステージだった。


今や大人気TikTokアカウントの「全員次男」はミリオン再生を連発、メンバーの八上和希は、フジテレビ『ものまね王座決定戦』に出演。そして、グループのメインコンポーザーGUCCHIは、Kis-My-Ft2のニューアルバム『MAGFACT』へ「ロリポップ」を楽曲提供するなど、グループとしても各メンバーのソロワークとしても活躍の場を広げるOverTone。

大目標である＜OverTone BEST Live 2025 BIGCAT＞は8月31日（日）に控える。記念すべき結成8周年を迎えるタイミングで行われるこのステージで、見事目標を達成した彼らの雄姿を見届けたい。

撮影◎藤田駿(ARIGATO MUSIC)