【ライブレポート】Mrs. GREEN APPLE、初の韓国単独公演に強い絆「また会いましょう!」

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Mrs. GREEN APPLEが2月15日(土)および16日(日)、自身初となる韓国単独公演<MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025>をソウルの高麗大学TIGER DOMEにて開催した。2月15日公演のオフィシャルレポートおよび翌16日に行われた記者懇談会のオフィシャル写真をお届けしたい。

◆Mrs. GREEN APPLE 画像 / 動画

ミセスの公式訪韓は、映画『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』劇場公開を記念して2024年12月にCGV龍山アイパークモールにて行った舞台挨拶イベント以来約2ヵ月ぶり。また、本公演2日分のチケットはわずか5分で完売しており、韓国のJAM’S(=ファン)の期待感の高さを表すものと言える。





▲<MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025 来韓公演開催記念記者懇談会>

2月16日に行われた<MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025 来韓公演開催記念記者懇談会>には、30社以上のテレビ、WEB、新聞、スポーツ新聞、経済誌などさまざまなメディアが来場し、韓国メディアからも注目を集めていることは明らかだ。以下に、<MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025>初日2月15日公演の模様をレポートしたい。

   ◆   ◆   ◆

【一日目2/15(土)@高麗大学TIGER DOME】

開演予定時刻の数時間前に会場の高麗大学TIGER DOMEに着くと、すでに多くのファンが集まりライブが始まるのを今か今かと待ち構えている姿が目に飛び込んできた。Mrs. GREEN APPLE、初の韓国単独公演である。現地のJAM’Sの熱気は、冬のソウルの寒さをも吹き飛ばしてしまいそうなほどだ。その熱気は開演が近づくにつれてさらに高まっていき、ついにやってきたライブのスタートとともにいきなりピークを迎えた。心臓の鼓動音が鳴り響き、ライトが眩く点滅すると、緑色の光に照らされて黒いスーツを身につけたメンバーが登場。客席からは悲鳴のような歓声が鳴り響いた。


大森元貴の「アンニョンハセヨ! Are you ready?」という言葉から始まった1曲目は「ANTENNA」。大森が突き上げる拳に合わせてオーディエンスのライトスティックが揺れる。若井滉斗のギター、藤澤涼架のキーボードにサポートメンバーを務める二家本亮介(B)、兼松衆(Key)、河村吉宏(Dr)によるサウンド、さらにオーディエンスの手拍子も力強く重なる鮮やかなオープニング。続いてライブ初披露となる「ビターバカンス」では背後のスクリーンに映し出されるカラフルな映像と軽快に転がるリズムにオーディエンスの高揚感もさらに高まっていく。

3曲目、ヘヴィなサウンドに光と映像の演出が合わさりすさまじいスケールで鳴り渡るなか若井によるギターソロも炸裂した「Loneliness」を終えると、「楽しんでますか、Mrs. GREEN APPLEです!」と大森が挨拶。もちろんその言葉にもオーディエンスは大歓声で応える。とにかく、どの曲でも客席からのリアクションがものすごい。1曲ごとに全力で手を叩き、元気いっぱいの歓声を上げ、歌い、手を振り、体を弾ませる……波打つように動く人波が、この日を待ち望んでいたJAM’Sたちの気持ちを代弁するようだ。大森と若井、ふたりのギターがせめぎ合う「藍」を経て、藤澤の弾くキーボードがリードする形で「君を知らない」が始まる。大森の歌は曲が進むごとに熱を帯び、その熱が伝播するようにバンドのサウンドはますますエモーショナルになっていった。

「会いたかったよ! 今日は楽しんでいってね!」

バンドが心地よいサウンドを生み出すなか、そう客席に声をかけた大森。その言葉を自ら証明するように、ステージから「Feeling」の気持ちのよいグルーヴが溢れ出した。オーディエンスが声を合わせて歌うコーラスに乗せて大森は華麗なダンスステップを踏む。「Magic」ではここまでで最大のシンガロングが生まれ、オーディエンスのヴォルテージも最高潮に。カメラ目線でピースサインをキメる大森にも割れんばかりの歓声が降り注ぐ。もちろん日本でのライブでもこの曲が生み出す光景はとんでもないものだが、ずっとこの日を待っていたオーディエンスの思いが爆発して、盛り上がりに拍車をかけている。そしてそこに畳み掛けるのがフェーズ2を始動させた大切な曲「ニュー・マイ・ノーマル」。藤澤が持ち場を離れて客席を煽り、若井もバンドメンバーと呼吸を合わせながら鋭い音を響かせる。怒涛のような展開のなかで、ステージ上のメンバーも客席のオーディエンスも、どんどん開放的になっていくようだ。


ここで一呼吸おいて、大森が「春愁」を歌い始めた。するとそこまでの盛り上がりを凌駕するほどの声が客席から上がる。実は、この曲は韓国で絶大な人気を誇っていて、それだけにオーディエンスのリアクションも相当なもの。美しくも切ないメロディの大合唱が自然と湧き起こり、会場は美しい一体感に包まれる。さらにジャジーなムードの「Coffee」を届けると、ここでMCへ。3人とも韓国語でJAM’Sに語りかける。

大森は「こうして韓国のみんなに会えて嬉しいです」と言いつつ「前回韓国に来た時、鼻にニキビができたんですが、無事治りました」と報告して笑いを誘い、藤澤も「涼ちゃんと呼んでください」という自己紹介から「昨日、念願のタッカンマリを食べました! 好きなタッカンマリを韓国で食べることができてよかったです」と報告して大歓声を浴びる。そして韓国語が堪能な若井は「Mrs. GREEN APPLEのギターと末っ子担当の若井滉斗です。ついにこうして韓国JAM’Sに会えてすごく嬉しいです」と気持ちを伝えると、「みんな、どうですか?」とオーディエンスに問いかけ、「叫べ!」と煽り立てた。そして「最高の日にしよう!」という言葉を合図に、ライブはさらなる狂騒へと突き進んでいった。


曲名通り青い光に会場が包まれる中、「青と夏」の前のめりなバンドサウンドが轟き、客席から叫びのようなシンガロングが巻き起こる。立て続けに「ライラック」。若井のギターがさらなる興奮を呼んでくる。大森の韓国語での「いくぞ!」という声を待つまでもなく、TIGER DOMEはすっかり熱狂の坩堝だ。その後、真っ赤な映像とライトに照らされた大森と若井がギターをかき鳴らす「インフェルノ」を経て、大森がはっとするような歌を歌い出す。「Soranji」だ。大森が紡ぐ歌に、さっきまで大合唱状態だったオーディエンスがしんと静まり返って聴き入っている。決してこの曲の歌詞を理解することは簡単ではないと思うのだが、こうして日本以外で暮らす人々にそのメッセージがしっかりと届いているのを見ると、お題目ではなく「音楽が国境を超える」ということが実感できる。この曲にかぎらず、日本語の歌詞がしっかりと韓国のJAM’Sに共有され、「みんなの歌」として響き渡る──そんなシーンがこの日のライブでは次々と生まれていた。2日目に行われた記者会見でもメンバーはJAM’Sのみんなが歌詞を覚えて歌ってくれることに感動と驚きの気持ちを表していたが、確かにそれは驚くべき光景だった。「歌」を通じて結びついた、バンドとJAM’Sの親密で揺るぎない関係は、日本だけではなくここ韓国でも確かに育まれている。

「Soranji」の重厚なムードから一転、「familie」を軽やかに披露すると、ライブは早くも終盤に突入していった。「私は最強」のパワフルなサウンドがラストスパートとばかりにオーディエンスの心にさらに大きな火をつける。鳴り響く手拍子、そして“私は最強”の大合唱がハイライトを描き出したのち、若井から韓国語で「残念ながら終わりの時間がきてしまいました」という言葉が伝えられ、客席からは悲鳴のような声が上がる。それでも「今日は本当に楽しい時間でした。みなさんはいかがでしたか?」という問いかけに歓声で応えるオーディエンス。それを聞いた若井は「アッサ!(よっしゃ!)」とガッツポーズである。そんな若井に続いて大森も藤澤も韓国語を交えてコミュニケーションをはかると、最後に再び若井が「寒いので一緒にダンスしよう!」と呼びかけた。そう、ここで鳴らされるのが「ダンスホール」だ。同曲は韓国で最も聴かれている曲だけに、フロアは揺れんばかりにジャンプしている。大森が笑顔を見せながらステップを踏み、若井や藤澤とじゃれ合い、力強い歌を届けると、いよいよ最後の曲。「ケセラセラ」の優しくも頼もしいサウンドとメロディがオーディエンスひとりひとりの心を掴んでいく。もちろんここでもシンガロングが美しい光景を生み出し、ライブは最高のフィナーレを迎えた。


記念すべきミセス初の韓国単独公演。そのライブは“初”というのが信じられないほどに、JAM’Sとバンドの間の強い絆を感じさせるものだった。最初から最後まで歌い、ライトスティックを振り続けたオーディエンスの力が、間違いなくこのライブを特別なものにしていた。大森がライブ中に何度も韓国語で伝えていた「また会いましょう!」という言葉はきっとすぐに現実になるだろう。そしてそのときは今回以上の熱狂が、ここ韓国で生まれるに違いない。

なお、公式プレイリストとして<MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025>がApple Music、Spotify、LINE MUSICで配信されている。

取材・文◎小川智宏
撮影◎田中聖太郎写真事務所

■<MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025>セットリスト

日程:2月15日(土) / 16日(日)
開場18:00 / 開演19:00
会場:高麗大学TIGER DOME
01. ANTENNA
02. ビターバカンス
03. Loneliness
04. 藍
05. 君を知らない
06. Feeling
07. Magic
08. ニュー・マイ・ノーマル
09. 春愁
10. Coffee
11. 青と夏
12. ライラック
13. インフェルノ
14. Soranji
15. familie
16. 私は最強
17. ダンスホール
18. ケセラセラ


●公式プレイリスト<MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025>
配信:Apple Music、Spotify、LINE MUSIC
配信リンク:https://lnk.to/mga_liveinseoul

■ライブBlu-ray / DVD『ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜』

2025年2月26日(水)発売
予約リンク:https://lnk.to/ZMTW_EC
【初回限定BOX (Blu-ray + GOODS)】
UPXH-29071 ¥19,800 (tax in)
【初回限定BOX (2DVD + GOODS)】
UPBH-29102 ¥19,250 (tax in)
◯LPサイズ スクエアフォトブック(44P)
◯フォトフレーム&フォトカードセット(10枚)
◯GOODS
・MIXトートバッグ
・トラベルポーチセット
・ガジェットケース & 2チャーム(ミニラバーLight Stick & Rocket)
・クリアカード(SNS風 / 10種)
・フレークステッカー(10種 / 30枚入り)
・シュシュ




【通常盤 (Blu-ray)】
UPXH-20144 ¥6,600 (tax in)
【通常盤 (2DVD)】
UPBH-20330/1 ¥6,050 (tax in)

▼収録内容
Mrs. GREEN APPLEがインディーズ時代より前からライヴハウス規模でおこなってきたツアーとしてこれまでに6度開催された<ゼンジン未到>シリーズ。その記念すべき10周年となる2024年夏、4日間で約15万人を動員した日本のバンド史上最年少でのスタジアムツアーより、横浜公演最終日のライヴ(約140分)を映像商品化。また、ここでしか見ることのできない83分に及ぶライヴのドキュメンタリー映像、撮り下ろしインタビューを収録。

Opening
CHEERS
VIP
ANTENNA
ロマンチシズム
ツキマシテハ
CONFLICT
青と夏
ライラック

点描の唄
Blizzard
インフェルノ
私は最強
Loneliness
アポロドロス
L.P
ナハトムジーク
コロンブス
Magic
Dear
[Encore]
familie
lovin’
ダンスホール
愛情と矛先
[W Encore]
我逢人
ケセラセラ

●特典映像
Documentary -- Episode 7 “ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜”


●チェーン別オリジナル特典
・UNIVERSAL MUSIC STORE:ミニブランケット(ロゴ使用)
・Amazon.co.jp:スマホポーチ(ロゴ使用)
・HMV全店(オンライン含む / 一部店舗除く):ビニールポーチ(ロゴ使用)
・セブンネットショッピング:マフラータオル(ロゴ使用)
・TOWER RECORDS全店(オンライン含む / 一部店舗除く):フォトカードケース(ロゴ使用)
・TSUTAYA RECORDS(一部店舗除く):B3ポスター(25年カレンダー仕様 / ライブ写真使用)
楽天ブックス:スマホショルダー(ロゴ使用)
応援店:ステッカー(ライブ写真使用)

■<「Mrs. GREEN APPLE ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜」SPECIAL GREETING & CINEMA VIEWING>上映概要

公開日:2025年3月2日(日)
※1日限定上映/舞台挨拶/全国ライブビューイング開催

▼舞台挨拶
日時:3月2日(日)15:30〜 本編上映後舞台挨拶
会場:東京・丸の内ピカデリー
登壇者(予定):Mrs. GREEN APPLE (大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架)

▼ライブビューイング
日時:3月2日(日)15:30〜 本編上映後舞台挨拶を生中継
会場:全国 47 都道府県242劇場(※2/14時点)
※ライブビューイングの実施劇場は今後追加発表する可能性がございます

●チケット
2月14日(金)18:00~
【ライブビューイング/先行抽選】Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL FAN CLUB/Ringo Jam会員限定チケット先行受付
受付期間:2月14日(金)18:00~2月16日(日)23:59
当落発表:2月22日(土)15:00からを予定しております。
購入制限:お1人様1回4枚まで(第3希望まで選択可)
チケット料金: 3,500円(税込)
申込みページ:https://stg-mga.plusmember.jp/news/detail/21091
受付会場:Ringo Jam 会員限定チケット先行受付(抽選)対象の10会場
下記以外の全国の上映劇場は、2月23日(日)以降に各劇場サイトで「一般販売(先着)」にてチケット販売を予定しております。
北海道・札幌シネマフロンティア
仙台・MOVIX 仙台
東京・新宿ピカデリー
神奈川・横浜ブルク13
埼玉・MOVIX さいたま
愛知・ミッドランドスクエアシネマ
大阪・なんばパークスシネマ
京都・MOVIX 京都
広島・広島バルト11
福岡・T・ジョイ博多
※抽選先行で完売の場合、一般発売はございません。
●2月23日(日)以降順次
【ライブビューイング/一般販売(先着)】全国47都道府県の各上映劇場サイトにて販売
〜2/14(金)時点 上映劇場一覧〜
舞台挨拶会場含め243館/ライブビューイング会場242館
※ライブビューイングの実施劇場は特設サイトにて

■デビュー10周年企画

▼MGA MAGICAL 10 YEARS LOGO
10周年を記念して制作された新たなロゴを発表


▼MGA MAGICAL 10 YEARS CONCEPT PHOTO
10周年を記念して制作された新たなCONCEPT PHOTOを発表


▼MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY BEST ALBUM
デビュー10周年を記念したベストアルバム『10』を2025年7月8日(火)にリリース

▼MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE
2025年7月26日(土)、27日(日)に神奈川県横浜市・山下ふ頭でミセス史上最大規模となる2日間10万⼈動員予定のライブを開催

▼MGA MAGICAL 10 YEARS LANDMARK
全国の商業施設とコラボレーションが決定。春、東急不動産の「オモカド」、「ハラカド」や「UNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKU」などとのコラボカフェやポップアップストアで原宿をジャック。夏には、「MIYASHITA PARK」、「ららぽーと」等の三井不動産の大型商業施設、および、丸井の商業施設「マルイ」「モディ」と全国での周年イベント大規模展開が決定

▼MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION
秋から全国でMrs. GREEN APPLEの展覧会を開催。デビュー10周年を振り返ることができる、楽曲制作やクリエイティブにまつわること、過去のコンサートの衣装や、さまざまなアイテムを展示していく予定

▼MGA MAGICAL 10 YEARS HEADLINER SHOW IN KOREA
2025年2月15日(土)、16日(日)に韓国での初単独公演「MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025」を「TIGER DOME(タイガードーム)」にて開催することが決定

▼MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM
初のドキュメンタリー映画の製作が決定




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