【コラム】あなたがMrs. GREEN APPLEにハマる5つの理由
バンドでは史上初となる『日本レコード大賞』2連覇に『NHK 紅白歌合戦』での2年連続となるパフォーマンス、そしてお正月恒例の特番『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろか 30周年SP』で日本中を感動で包み込むなど、2024年末から2025年の年始にかけて、もっともお茶の間を賑わせた“バンド”といえばやはりこの人たちだったのではないだろうか。そう、Mrs. GREEN APPLEだ。
◆Mrs. GREEN APPLE 画像 / 動画
作詞作曲をはじめライブの演出やビジュアル面でのコンセプトまでをトータルでプロデュースするバンドのフロントマンであり頭脳・大森元貴(G, Vo)と、大森のヴィジョンをセンス溢れるギタープレイで彩る若井滉斗(G)、そのルックスや人懐っこいキャラクターで人気を集める藤澤涼架(Key)。個性と才能豊かな3人のメンバーから成るミセス。
▲大森元貴 (Vo/G)
▲若井滉斗 (G)
▲藤澤涼架 (Key)
2013年の結成から2025年で12年、デビューから10周年を迎えた彼らは、新たな代表曲のひとつとなった「ライラック」の疾走感あふれるサウンドや力強いメッセージとともに、今まさに“国民的”と呼ぶにふさわしい大活躍を見せている。ストリーミング総再生数1億回超え22曲は、現在日本でトップ。文字通り“日本でもっとも聴かれているアーティスト”である彼らの音楽は、今も次々と新たなファンと出会い、広がり続けているのだ。
色褪せない青春を鮮やかに描き出した「ライラック」はミセスというバンドのありかたを存分に伝えている楽曲だが、彼らの魅力はもちろんこの1曲だけで語り切れるものではない。そこでこの記事では改めて、Mrs. GREEN APPLEとはどんなバンドなのか、彼らという存在、そして彼らの生み出す音楽が人々の心を掴み続ける理由とは何なのか、5つのテーマをもとに解き明かしてみたい。年末年始にテレビで彼らのパフォーマンスに触れて興味をもったあなたも、これを読めばきっとさらなる“ミセス沼”にハマるはずだ。
◆ ◆ ◆
【ハマる理由① 歌詞のメッセージ】
たとえば、『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろか30周年SP』で休校することが決まった小学校に赴いた彼らが、まるで学校と別れを告げなければならない子どもたちへのエールのように響かせた「ライラック」の“あの頃の青を/覚えていようぜ/苦味が重なっても/光ってる”というフレーズや、同番組で子どもたちとともに歌われた「ケセラセラ」の “ひとりぼっちだと気付いても/繋がりは消えるわけじゃない”という温かいメッセージ。Mrs. GREEN APPLEの楽曲をすべて生み出している大森元貴の書く歌詞は、いつも聴く人の心に寄り添い、前に進むために必要なパワーを分け与えてくれる。迷いも失敗も悲しみも、すべてを肯定してくれるような歌詞の数々。きっとその中には、あなたの人生を掬い上げてくれるような言葉があるはずだ。ぜひ自分だけの名フレーズを見つけ出してほしい。
【ハマる理由② 圧倒的な歌唱力】
大森元貴は優れたソングライターであると同時に、すばらしい“声”をもつヴォーカリストでもある。18歳でデビューした当時から、その圧倒的な歌はミセスというバンドの大きな武器だった。単に“うまい”という言葉だけでは片付けられない、耳と心を震わせる歌の力。それは音源でも、ライブでも、あるいはテレビでのパフォーマンスでも、彼らの楽曲をリスナーの胸に強く刻みつける。
2022年に映画『ラーゲリより愛を込めて』主題歌としてリリースされた「Soranji」を聴いてみてほしい。そのメッセージ性もさることながら、ストリングスの旋律を背景に朗々と歌い上げられるヴォーカルの澄み渡るような美しさは、大森というシンガーの凄みを存分に味わわせてくれる。映画『ONE PIECE FILM RED』劇中歌としてウタ(Ado)に提供した楽曲のセルフカバーである「私は最強」も違った意味ですごい。あのウタ(Ado)が力の限りに歌うこの曲を、なんと大森はまったく同じキーで軽々と(少なくとも傍目にはそう見える)歌いこなしてしまうのである。その歌声は、まるで生命そのもののように力強く躍動している。
【ハマる理由③ 三者三様にキャラクターの立ったメンバーたち】
大森がバンドの中心にいることは間違いないが、ギターの若井滉斗、キーボードの藤澤涼架という、彼の両脇を固めるふたりもまた、ミセスの世界を形作る重要なメンバーだ。
「ライラック」の印象的なイントロをはじめ随所で鮮やかなギタープレイを見せる若井は、大森とは中学の同級生。そういう間柄もあって、ライブのMCやラジオ、テレビなどさまざまな場面で大森からイジられているいいキャラの持ち主だ。彼は韓国語も堪能で、映画『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA』が韓国で公開された際に行われた舞台挨拶ではすべて韓国語で作品の説明をしたのだが、韓国語を学び始めたのも、熱いファンが多くいる現地で、ファンと同じ言葉でコミュニケーションを取りたいという思いからだったという。それで一念発起して本当にマスターしてしまう努力家なのだ。今や、テレビ朝日の音楽バラエティー『M:ZINE (エンジン)』のメインMCを務めるほど。
一方、その中性的な雰囲気で愛されているのが“涼ちゃん”の愛称で親しまれる藤澤。だが彼が人一倍優しい心の持ち主であることは、それこそ『さんま・玉緒のお年玉!あんたの夢をかなえたろか 30周年SP』(2月2日(日)17:59まで見逃し配信中)での様子にもよく表れていた。標茶町の子どもたちと出会った瞬間から彼らと目線を合わせて話し、一緒に遊び、柔和な表情で笑いかける藤澤。子どもたちからの手紙に涙し、「帰りたくない」とまで口にする彼の人柄は番組を通して多くの人の胸を打っただろう。そんな彼のキャラクターは普段の活動でもバンドを支えるミセスの大きな魅力となっているし、いざ演奏となれば多彩な音で楽曲に色を付け加えていく彼の貢献度は、音楽的な面でもとても大きい。鍵盤のみならずフルートまでも奏でてしまう多才さは、ライブにおいてもひとつのハイライトを生み出している。
若井も藤澤も、最近はバンドを離れてソロでバラエティ番組に出演するなど、活躍の場を広げつつある。それもきっとミセスとしての意思なのだろう。それはその中心にいる大森が誰よりも体現していることでもある。ソングライターであり、シンガーであり、ギタリストであり、プロデューサーであり、演出家であり、全てをトータルして“エンターテイナー”である彼もまた、ソロ作品をリリースしたり、絵本を作ったり、映画に主演したり(彼の初主演映画『#真相をお話しします』は4月に公開となる)、バンドの枠を大きくはみ出した活動を繰り広げている。そうやって培われたものが注ぎ込まれて、ミセスはどんどんその振り幅を大きくしていくのだ。
【ハマる理由④ 惹き込まれるライブ体験】
2024年はバンドとして史上最年少でのスタジアムツアー<ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜>を開催、今年2025年7月には横浜・山下ふ頭で2日間で10万人という規模の野外ライブ<MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE>を控えるなど、今のミセスはライブアクトとしてもどんどんスケールアップしている。メンバーそれぞれのプレイや大森の歌という“骨格”の部分はもちろん、映像や照明、特殊効果などの演出面も含めて一大スペクタクルが繰り広げられるそのステージは、集まったオーディエンスをひとり残らず巻き込んでいくような引力を放っている。
そんなビッグスケールのショウを展開する一方で、彼らはライブ表現をさらに広げるような挑戦も繰り返してきた。たとえば昨年、Kアリーナ横浜で10日間開催された定期公演<Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”>は、オーケストラやホーンセクションを加えたアレンジでミセスの楽曲に新たな光を当てるものだったし、ファンクラブ限定ツアーとして開催された「The White Lounge」は、のちに映画化されたことからもわかるように、音楽劇として細部にいたるまで緻密に組み上げられた画期的なものだった。そのすべてをプロデュースする大森のアイデア、そしてそれを表現する若井、藤澤。ミセスのライブ表現は今も進化を続けている。
【ハマる理由⑤ ハイコンセプトでアーティスティックなビジュアル】
彼らのライブがそうであるように、Mrs. GREEN APPLEという表現は音楽(楽曲)だけで完結するものではない。それをどうプレゼンテーションするか、いかに“魅せる”かというところまで、ミセスの意思は常に行き届いている。「ライラック」の七変化や「ダンスホール」でのまさかのダンスパフォーマンスなど、ミュージックビデオにもさまざまなエンターテインメント要素が詰め込められているし、アーティスト写真やMVのスタイリングやライブ衣装など、身につけるものまでその時々のコンセプトが徹底されている。ストイックに音楽だけと向き合うこともバンドの美学のひとつのありかたかもしれないが、ミセスの場合はむしろ逆。ビジュアル面にもこだわり抜くことで、楽曲の力を何倍にも増幅して届けるという姿勢が、彼らの音楽をさらに魅力的なものにしているのだ。
現在Apple Music、LINE MUSIC、Spotifyでは、“ミセス入門編”としてストリーミング再生数TOP20をまとめたプレイリスト「Mrs. GREEN APPLEの入り口」を公開中だ。そこにはこの記事で紹介した楽曲も入っているので、まずはこのプレイリストから、ミセスの世界にどっぷりと浸かってほしい。そして冒頭に書いたとおり、2025年はデビュー10周年のアニバーサリー。すでに発表になっているとおり、史上最大規模の野外ワンマンライブ、7月8日にベストアルバムのリリースなど、さまざまな企画が準備されている。そうやって歴史を総括する一方で、1月20日にはミセスの“最新型”となる新曲「ダーリン」がリリースされるなど、彼らは常に前進を続けている。ミセスにハマるならまさに今だ。
文◎小川智宏
■公式プレイリスト「Mrs. GREEN APPLEの入り口」
配信リンク:https://lnk.to/MGA_iriguchi
Apple Music、LINE MUSIC、Spotifyで配信中
▼Mrs. GREEN APPLEの入り口
01. 青と夏
02. 点描の唄 (feat. 井上苑子)
03. ダンスホール
04. インフェルノ
05. ケセラセラ
06. 僕のこと
07. Soranji
08. ロマンチシズム
09. ライラック
10. Magic
11. WanteD! WanteD!
12. ブルーアンビエンス (feat. asmi)
13. StaRt
14. 春愁
15. 私は最強
16. CHEERS
17. ニュー・マイ・ノーマル
18. コロンブス
19. ナハトムジーク
20. ANTENNA
■新曲「ダーリン」
2025年1月20日(月)配信開始
※NHK総合『Mrs. GREEN APPLE 18祭』テーマソング
1. ダーリン
2. ダーリン ~18祭Ver.~ (Live)
3. ダーリン Off Vocal
4. ダーリン ~18祭Ver. Off Vocal~ (Live)
5. ダーリン Instrumental
▶Mrs. GREEN APPLE『ダーリン』| 18Fes | NHK
https://youtu.be/ZazKGMXc7iM
https://youtu.be/ZazKGMXc7iM
■ライブBlu-ray / DVD『ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜』
2025年2月26日(水)発売
予約リンク:https://lnk.to/ZMTW_EC
【初回限定BOX (Blu-ray + GOODS)】
UPXH-29071 ¥19,800 (tax in)
【初回限定BOX (2DVD + GOODS)】
UPBH-29102 ¥19,250 (tax in)
◯LPサイズ スクエアフォトブック(44P)
◯フォトフレーム&フォトカードセット(10枚)
◯GOODS
・MIXトートバッグ
・トラベルポーチセット
・ガジェットケース & 2チャーム(ミニラバーLight Stick & Rocket)
・クリアカード(SNS風 / 10種)
・フレークステッカー(10種 / 30枚入り)
・シュシュ
【通常盤 (Blu-ray)】
UPXH-20144 ¥6,600 (tax in)
【通常盤 (2DVD)】
UPBH-20330/1 ¥6,050 (tax in)
▼収録内容
Mrs. GREEN APPLEがインディーズ時代より前からライヴハウス規模でおこなってきたツアーとしてこれまでに6度開催された<ゼンジン未到>シリーズ。その記念すべき10周年となる2024年夏、4日間で約15万人を動員した日本のバンド史上最年少でのスタジアムツアーより、横浜公演最終日のライヴ(約140分)を映像商品化。また、ここでしか見ることのできない83分に及ぶライヴのドキュメンタリー映像、撮り下ろしインタビューを収録。
Opening
CHEERS
VIP
ANTENNA
ロマンチシズム
ツキマシテハ
CONFLICT
青と夏
ライラック
橙
点描の唄
Blizzard
インフェルノ
私は最強
Loneliness
アポロドロス
L.P
ナハトムジーク
コロンブス
Magic
Dear
[Encore]
familie
lovin’
ダンスホール
愛情と矛先
[W Encore]
我逢人
ケセラセラ
●特典映像
Documentary -- Episode 7 “ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜”
●チェーン別オリジナル特典
・UNIVERSAL MUSIC STORE:ミニブランケット(ロゴ使用)
・Amazon.co.jp:スマホポーチ(ロゴ使用)
・HMV全店(オンライン含む / 一部店舗除く):ビニールポーチ(ロゴ使用)
・セブンネットショッピング:マフラータオル(ロゴ使用)
・TOWER RECORDS全店(オンライン含む / 一部店舗除く):フォトカードケース(ロゴ使用)
・TSUTAYA RECORDS(一部店舗除く):B3ポスター(25年カレンダー仕様 / ライブ写真使用)
楽天ブックス:スマホショルダー(ロゴ使用)
応援店:ステッカー(ライブ写真使用)
■デビュー10周年企画
10周年を記念して制作された新たなロゴを発表
▼MGA MAGICAL 10 YEARS CONCEPT PHOTO
10周年を記念して制作された新たなCONCEPT PHOTOを発表
▼MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY BEST ALBUM
デビュー10周年を記念したベストアルバム『10』を2025年7月8日(火)にリリース
▼MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE
2025年7月26日(土)、27日(日)に神奈川県横浜市・山下ふ頭でミセス史上最大規模となる2日間10万⼈動員予定のライブを開催
▼MGA MAGICAL 10 YEARS LANDMARK
全国の商業施設とコラボレーションが決定。春、東急不動産の「オモカド」、「ハラカド」や「UNIVERSAL MUSIC STORE HARAJUKU」などとのコラボカフェやポップアップストアで原宿をジャック。夏には、「MIYASHITA PARK」、「ららぽーと」等の三井不動産の大型商業施設、および、丸井の商業施設「マルイ」「モディ」と全国での周年イベント大規模展開が決定
▼MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION
秋から全国でMrs. GREEN APPLEの展覧会を開催。デビュー10周年を振り返ることができる、楽曲制作やクリエイティブにまつわること、過去のコンサートの衣装や、さまざまなアイテムを展示していく予定
▼MGA MAGICAL 10 YEARS HEADLINER SHOW IN KOREA
2025年2月15日(土)、16日(日)に韓国での初単独公演「MGA LIVE in SEOUL, KOREA 2025」を「TIGER DOME(タイガードーム)」にて開催することが決定
▼MGA MAGICAL 10 YEARS DOCUMENTARY FILM
初のドキュメンタリー映画の製作が決定
関連リンク
◆Mrs. GREEN APPLE オフィシャルサイト
◆Mrs. GREEN APPLE オフィシャルYouTubeチャンネル
◆Mrs. GREEN APPLE オフィシャルX
◆Mrs. GREEN APPLE オフィシャルInstagram
◆Mrs. GREEN APPLE オフィシャルTikTok
◆Mrs. GREEN APPLE オフィシャルFacebook
◆Mrs. GREEN APPLE STORE オフィシャルONLINE SHOP
◆大森元貴 オフィシャルInstagram
◆若井滉斗 オフィシャルInstagram
◆藤澤涼架 オフィシャルInstagram
◆『ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜』特設サイト
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