【ライブレポート】Apes、<EP “WANDERS” Release Tour>最終日に2nd EP『GATEWAY』リリースを発表

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Apesが9月26日、東京・渋谷Spotify O-Crestにて、<Major 1st EP”WANDERS”Relese Tour>のファイナル公演を開催した。同ライブでは、12月18日にメジャー2作品目となるEP『GATEWAY』をリリースすることが発表となった。そのファイナル公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆Apes (エイプス) 画像

「こういうロックバンドがいるんだなと覚えて帰ってもらいたいし、最高新記録を塗り替えるライブをするので、最後までよろしく!」──坂井玲音(Vo/G)


そんな挨拶で始まった<Major 1st EP”WANDERS”Relese Tour>のファイナル公演が、9月26日に渋谷Spotify O-Crestにて開催された。この日は、同い年のバンドであるammoとのツーマン。ammoから受け取った熱いバトンを手にした彼らは、1曲目の「ハイライト」で気持ちよく走り出し、サビではオーディエンスが拳を上げて彼らの熱に呼応する。

坂井が「いけるか!?」と煽ると、そのまま「Hesitate」「Wake me up!」へ突入。がむしゃらなスピード感ではなく、聴者の体感的にも一番気持ちよくノれるアッパーチューンで突き抜いてくるApesの熱量に乗っかって、会場はみるみるうちに高揚していく。




”東京で一番カッコいいバンド”である自負と誇りを持ち、飾らない自由なステージングを繰り広げていく中、真っ赤な照明の下でプレイされた村尾ケイト(B)の重厚感のあるベースラインがハードに響く「GORILLA」では、間奏でそれぞれのパートのソロをドロップ。『WANDERS』インタビューでは、「Apesが持つラフな面をより見せていきたい」と話していたが、パフォーマンスからもその意図が充分に伝わってきた。「この時間は気負いせず、自由に、音楽に没頭していこう」──ライブを通じて、そう言われているような気がした。

秋の歌「501」や、今作「WANDERS」収録曲の「魔法はとけていた」などのミディアムチューンで空気を変えつつ、坂井の豊かなソロからスタートした「How are you?」でフロアの調子を伺いながら、再びフロアに火を点ける。アラユ(G)が弾く、流線的だけれども音の粒が際立つギターが、楽曲に彩りを与えていく様が眩しい。


7ヶ所におよぶツアーの中で、「ライブをやる意味とは?を自問し続けた」と話した坂井はこう続けた。

「はっきりした答えが見えたわけじゃないんですけど、お互い足りないものを補い合っているのかなと思いました。CDにすることで圧縮され、無くなってしまったものを探していくように、僕らはライブをやっているんだなと思います」──坂井玲音

ライブをひとつの物語として捉えている、という彼らの想いを存分に体感できたのは、次に演奏された「Goodbye sea」だった。心地良い浮遊感が体を包み込みつつ、曲が進むにつれて、力強いボーカルと確固たるバンドグルーヴがハッキリとした輪郭を描き出していく様は、途方もなく美しく、圧巻。静寂も激情も全てを詰め込んだ、音源再現のその先をゆくエモーショナルなライブに、強く胸打たれた。そんな感動が作る余波を打ち消すことなく、そのまま明るく「Boying」「Mustang」へと続けていく。


ツアーファイナルを共に迎えられたことへの感謝を告げ、「たとえこれから先うまくいかないことがあっても、バンドは続けていくものだし、どんどんステップを踏んでいきたい」と言葉にした彼らは、2025年3月に渋谷WWWと大阪Live House Pangeaでのワンマンを行うこと、さらに12月18日に2nd EPをリリースすることを発表した。いつだって先を見据えて鋭意活動をしていくことの決意表明を届け、本編ラストに「Stay alive」をプレイ。

アンコールでは、10月9日に先行リリースされる「ネバーエンド」を披露。これまでのApesにはなかったリズミカルでダンサブルな楽曲だが、手放しに希望や明るさだけを語らず、日常内の葛藤含めて“これからどうしていこうか?”と自他に問いかけるところがApesらしい。真面目で、人間臭くて、時にカッコつけてしまうけど、音楽に対して誰よりも熱い気持ちを内包している彼らが作る音楽と、それを圧縮なしの全開放状態で届けられるライブは、いつだってグッとくる。

今作『WANDERS』で軽やかさを携えた彼らは、次作『GATEWAY』(=入口)を抜けた先で、どんな景色を見せてくれるのだろうか。そんな期待を抱かずにはいられない、希望溢れるライブだった。

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12月18日にリリースされるメジャー2nd EP『GATEWAY』の中心にあるのは、 変化と新たな始まりへの期待。タイトルが示す“入口”というコンセプトは、既存の楽曲にとらわれることなく、新たなロックの要素を取り入れ、Apesがこれまでのサウンドから一歩踏み出し、新しい音楽的な地平を切り開くためのものとして位置づけられている。変化への不安や希望、新たな挑戦をする姿勢がメジャー2nd EPに反映されるとのこと。

さらには、『GATEWAY』収録曲より「ネバーエンド」が10月9日より先行配信される。「ネバーエンド」ではEPのテーマを存分に感じさせる、終わりのない旅や未来への渇望が描かれたもの。日常の中で感じる“何かが足りない”という不安感と未来への期待感が交錯したナンバーだ。

また、2025年3月には第二弾EP『GATEWAY』を引っ提げて、渋谷WWWと大阪Live House Pangeaにてワンマンライブを開催することも明らかとなっている。

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取材・文◎峯岸利恵
撮影◎稲垣ルリコ

■メジャー2nd EP『GATEWAY』

2024年12月18日(水) 発売
TKCA-75253 / ¥1,800(税込)
▼収録曲
1. Farewell
2. ネバーエンド
3. Reservoir Dogs
4. スイセン
5. Where's Youth
6. Progress

●「ネバーエンド」先行配信
2024年10月9日(水)配信開始
Pre add / Pre save:https://tjc.lnk.to/NeverEnd


■<Apes ONEMAN LIVE 「Get Underway」>

▼2025年
3月22日(土) 大阪 LIVE House Pangea
最速先行:https://eplus.jp/sf/detail/3812580001?P6=001&P1=0402&P59=1
3日27日(木) 東京・渋谷WWW
最速先行:https://eplus.jp/sf/detail/3812580001?P6=001&P1=0402&P59=1

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