【インタビュー】BLACK DIAMOND、1stアルバムに輝く地球上で最も硬い絆「走り続けて探し続けて、今やっと掴んだ」
BLACK DIAMONDが5月15日、1stフルアルバム『SHINING DIAMONDS』をリリースした。アルバムには、これまでリリースしてきたシングル9作品に加え、東京・Zepp DiverCity初ワンマンでお披露目された新曲、そしてインスト2曲を含む全12曲を収録。EDMサウンドによるダンスチューンだけでなく、メロディアスなボーカル曲も収録されるなど、強さと優しさが同居した仕上がりだ。
◆BLACK DIAMOND 動画 / 画像
2023年3月、“女性のエンパワーメント”を合言葉に楽曲「Super Duper / hungry spider」でデビュー。その2ヶ月後にはZepp Hanedaで<1st SHOWCASE LIVE>を開催し、同日新曲「SING YOUR DREAM」をリリースするなど華々しいスタートを切った。1stフルアルバム発売までの道のりには、沈黙やリリース遅延、メンバー脱退など、眼の前に横たわる困難もあったが、それらを乗り越えた今、『SHINING DIAMONDS』というタイトルが象徴するように、全12曲と4人のメンバーは輝きに満ちている。また、目標とするグローバルな活動も今後期待できるとのことだ。アルバムについてメンバー全員に訊いたロングインタビューをお届けしたい。
◆ ◆ ◆
■一生忘れられない怒涛の1週間
■かけがえのない絆も生まれた
──アルバム『SHINING DIAMONDS』がリリースされましたが、皆さんの率直なお気持ちを聞かせてください。
L.V:やっと出ました。
ANRI:難産でしたね。
MIIRO:ようやくっていう感じです。
MARY:最初、いつ出るって言ってたっけ?
L.V:もともとは、2024年2月のZepp DiverCityワンマンに向けて1月にリリースする予定だったから、だいぶ伸びたよね。レコーディングし直しもあったので。
──アルバム制作過程については後ほど伺うとして、まず、今お話にあった初のワンマン<BLACK DIAMOND 1st OneMan Show「SHINING DIAMONDS」>(2024年2月26日Zepp DiverCity)について。振り返ってみていかがですか? 開催直前にARISさんの脱退、サポートメンバーMARIAさんの新たな参加もありました。
ANRI:1週間前に突如として、メンバーが5人から4人になったので、ゲネプロを除くわずか4日間ぐらいで、ダンスフォーメーションが美しく見えるように5人用から4人用に編成を変えたんです。歌のパート分けも変更する必要があったし、私の場合はラップ部分が増えたりしましたね。
──ライブ当日のステージでも、苦難とそれを乗り越えた喜びについて語ってましたね。
ANRI:本当はもっと完璧に仕上げたかったので、悔しい思いもたくさんしたんですけど、“負けるまい”と全員で手を取り合って。スケジュールとか体調的に私とL.Vを中心として頑張ったんですが、ライブ前に私自身高熱が出たり、MIIROは喉が腫れたり枯れたりしながら、メンバーのみんなが本当に満身創痍でステージに立っていたんです。そんな中でも、思いっきり輝くことができたと思っています。
▲ANRI
L.V:私は風邪気味みたいな感じで、咳がひどかったんですよ。吸入器を吸い込むとむせて咳込みそうになるので、常に鼻で息を吸う感じだったんです。だから当日も、ダンスパフォーマンスのときは酸欠状態がずっと続いていて。要所要所は覚えてるんですけど、頭がほとんど働かない状態だったので記憶があんまりなくて、それが悔しかったりもしますね。
──そんな状態だったとは気づかなかったくらいのステージでした。
L.V:とりあえず、アドレナリン頼りに必死にやったなっていう感じでした。でも結果として、「不調のまま立ってるとは思えないステージだったよ」と観に来てくれた方々から言っていただけたので、みんなのベストを尽くすことが出来たし、すごくいいライブだったと思っています。サポートのMARIAも頑張ってくれたし。今はサポートですけど、今後も一緒に経験値を積んでいければと思っています。
MARY:個人的に、2月は本業を含めていろいろな転換期で。それに加えてBLACK DIAMONDの急なメンバー変更があったりとか。本当に、一生忘れられないような怒涛の1週間でした(笑)。
──MARYさんは並行して音楽活動もありますし。
MARY:もちろん準備期間がもっとあれば、さらに完璧なパフォーマンスができたかもしれないけど、この1週間でメンバー間のかけがえのない絆も生まれましたし。ライブ当日の「クオリティが上がったね」ってファンの方々に言ってもらえたので、結果としては良かったと思います。すごく達成感がありましたから。
MIIRO:「楽しかった!」という言葉がひと言目に出るほど充実してたんですけど、やっぱり準備期間というか、当日までめちゃくちゃ大変だったんです。前日ゲネプロの朝からやばいなってくらいに喉も腫れちゃって、どうにか悪化しないように、熱を出さないようにしつつ、当日もずっと喉のケアをしてました。本番はシングル「SING YOUR DREAM」とか初披露の「Love ya Forever」とか、聴かせるような歌ものの曲があったので、ちゃんと歌えるか不安だったんですけど、本番を迎えたらケロッと治って。不思議なものですね(笑)。
──L.Vさんと同じようにアドレナリンが出まくったんでしょうか。
MIIRO:はい。なんなら「SING YOUR DREAM」は去年のショーケースライブよりも上手く歌えたなって、後から映像を見返して思いました。家族や友人も観に来てくれて「歌で泣いた」って言ってもらえたり。BLACK DIAMONDのMIIROとしてステージに立つのは9ヶ月ぶりでしたし、応援し続けてくれているファンの皆さんに喜んでもらえて良かったです。大変なことを乗り越えた先に得たものがめちゃくちゃ大きかったし、そういう経験を乗り越えてアルバムがリリースされるわけですから、ますます感慨深いですね。
▲MARY
──アルバム『SHINING DIAMONDS』収録曲はインストを含む全12曲。「Love ya forever」と2曲のインストを除く9曲はこれまで配信リリースされてきた楽曲ですが、既発曲も5人バージョンから4人バージョンへレコーディングし直したわけですか?
L.V:全部を録り直したのではなく、抜けたひとり分を穴埋めをする感じで。そこだけ新しく録り直しました。
ANRI:以前の音源よりもカッコよく、もっとレベルを上げて、もっと聴きやすい楽曲にっていうことを念頭に置いて。私はラップパートで最大限に英語を使ったり。「ひとり抜けたことよってクオリティが下がった」なんて言わせたくなかったですし。
──ボーカルのリレコーディングは、ワンマンライブの後に行ったんですか?
L.V:いえ。私たちは基本的にライブで生歌を歌っているんですけど、わずかにオケをかぶせているところもあるんです。
MIIRO:コーラスの部分とかは特にそうですよね。
L.V:そのための音源が必要ということもあって、ライブ前に2人(L.VとANRI)で急遽レコーディングして。時間的に足りなかったぶんは、ライブが終わってからゆっくりと追加レコーディングしました。
──ライブもレコーディングも大変な状況だったんですね。アルバムのジャケット写真はライブ当日にZepp DiverCityで撮影されたということですが。
L.V:そうです。ジャケットで寝そべっているのは、Zepp DiverCityの1階フロアです(笑)。上手側観客席の最前列ぐらいの床にシートを敷いて、その上に4人が寝そべってるんです。あと、ブックレットを見てもらうとわかると思うんですけど、メンバー各々のソロ写真もZepp DiverCity内のシチュエーションを使って撮ったもので。Zepp DiverCityに行ったときは探してみてください。私とMARYの背景は探しやすいですよ。後ろに手すりが写ってますけど、これは2階に行く階段なんです。
MARY:私は後ろの壁の模様が変わっているので、どこで撮ったかわかると思います。
──アートワークが初ワンマンのドキュメントにもなっているわけですね。
L.V:聖地巡礼してみてください(笑)。
◆インタビュー【2】へ
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