【インタビュー】『マガツノート』光秀役・岡本信彦がPlastic Tree「絶望の丘」カバー「“おいたわしい”雰囲気は残して歌唱することを意識しました」

ダーク楽曲メディアミックスプロジェクト『マガツノート』の登場キャラクター（武将）によるソロ楽曲シリーズ【COVER&EXPOSE】より、光秀（CV.岡本信彦）が歌うPlastic Tree「絶望の丘」のカバー動画が公開された。

◆「絶望の丘」カバー動画

【COVER&EXPOSE】は、武将たちの表面的なイメージやこう見られたいという外面を【COVER】としてダークな名曲のカバーで表現、誰にも見せたくない心の内や秘めた欲望を【EXPOSE】としてオリジナル楽曲で表現する企画。楽曲を通して、一人の武将の2面性がフォーカスされていく。

蛇 -ウロボロス-のトップである光秀。人間のことを「どうしようもないゴミ」だと軽蔑し、皆殺しにすべきと考えている危険思想の持ち主で精神的にも不安定だが、配下である利三、左馬之助らには心酔されている。そんなシニカルダウナーな彼にぴったりの「絶望の丘」。歌唱した岡本信彦に、本楽曲についてインタビューを行ってみた。




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──本楽曲をカバーしての率直な感想をお聞かせください。

岡本信彦：『マガツノート』といえば、ヴィジュアル系の曲をカバーさせていただける珍しいコンテンツが売りだと思います。そして僕の中でのヴィジュアル系のイメージといえば「リズミカルにキャッチーなフレーズを高音で歌うイメージ」だったのですが、こんなテイストもあるのかと驚きました。今回の曲は「どこか闇爽やかで暗黒微笑しながら歌ってそう」な曲でして光秀にぴったりの曲だと思います。

──原曲はもともと知っていましたか？

岡本信彦：知らなかったです。初めて聞いた時は上記でも話した通り、ヴィジュアル系っぽくない曲だと思いました。ですが歌詞が物騒で、だんだん聴いてると狂気的な曲に聞こえてきまして、妙に納得しました。

──レコーディングで難しかった点、逆にやりやすかった点など、エピソードがあれば教えてください。

岡本信彦：さわやかに歌うと光秀が可愛くなってしまうので、あくまでも「おいたわしい」雰囲気は残して歌唱することを意識しました。ただ激しくはないので、病んでる部分みたいなものは普段より出しやすかった気がします。

──どこに注目して聴いて欲しいですか？

岡本信彦：「おかしくなれて」とかは暗黒微笑を意識いたしました。それが光秀っぽく聞こえたらいいなと思います。さらに最後の「絶望の丘で立ちつくす」というフレーズはやるせなさみたいなのが出たらいいなと思いました。

──光秀とこの楽曲でリンクする部分を教えてください。

岡本信彦：どこか狂気的な違和感だったり、テンション自体は低めの曲調だったりがリンクしている気がします。それも通常時の光秀に近い気がしました。歌詞の相性も良く、「現状からの逸脱を望んでるけどどうにもならない」みたいなテーマがぴったりだなと思います。おいたわしや……。

──ファンの方、視聴してくれた方へのメッセージをお願いします。

岡本信彦：聴きすぎると情緒みたいなものが不安定になると思うので、そこは『マガツノート』というこの作品だったり、光秀というキャラクターへの愛でカバーしてもらえたら嬉しいなと思います。逆に言えば愛情度みたいなものを試されるような曲な気がします。