【インタビュー】“やさしいリベンジ”を果たすSKY-HI。スプリットシングル「Sarracenia / Salvia」に寄せて

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▪️まず気持ちは2025年にあります

──ここからはアニメ同様、親子ということをテーマに話を聞いていこうと思います。コロナ禍、両親が見守る中で無料配信ライブ<#SKYHI実家ワンマン-Family Homesession->を行われましたよね? 実家と両親というのは最高のセットで、この両親から生まれ、この家で育ちというバックボーンを見せながらラップする言葉のリアリティー、説得力って半端なかったんですよ。このように実家で両親をゲストにライブができてしまう親子関係を持つ日高さんには、勇次郎と刃牙のある意味キテレツな親子関係って、どのように映っていたのでしょうか?

SKY-HI:キテレツといえばキテレツですけど。そのなかにあるちっちゃなやりとり。普通の父親っぽいことを勇次郎がしたり、普通の息子っぽいことを刃牙がいったりするところが可愛いと思ってて。「刃牙、めっちゃ勇次郎のことが好きじゃん!」とか分かるところは愛くるしく感じましたけどね。理想の親子関係とは言いづらいですけど、傍観者としてはめっちゃ好きな親子関係ではあるし、めっちゃ愛情のある親子関係であることは間違いないです。



──めっちゃ愛情ある親子関係というところは、日高家とも共通する部分。

SKY-HI:いやぁ……いろいろありましたよ(笑)。最近は母親への感謝を意識的に多く出していて。この間もライブで母親の名前と年齢をいいまくってたら、「年齢はやめて」って本人からクレームですよ(笑)。ウチは母親が家庭を守ったところが本当に大きかったと思っていて。この歳になってくると、なんとなく子育ての大変さを感じることが増えてきて。ウチは父親が仕事の都合上、あんまり家に居られなかったんで、母親は3人の子どもをほぼワンオペで育てていて。二世帯住宅だったんで、そこに嫁姑問題も加わるし。いまだから話せるというレベルで母親から当時大変だったことをいろいろ聞くんですけど、母親はよくブチ切れなかったなと。相当強い人だなと思いますね。だから、いろいろありまくったドタバタ家庭ではあるんですよ。自分も普通の子ではなかったですから。中学でいきなりジャニーズ行って、すぐ辞めてバンドをやって。その後、高校生のときにはもうデビューが決まってるから。それを考えると、いろいろ波乱万丈ですよ。そういうのも超えて、大人になったいま、家族みんな実家が好きだし、元旦に実家帰るのが楽しみだし。大人になってからですよ。いい実家だなと思うようになったのは。そうやって実家にいま感謝できてるのは、ひとえに母親のお陰。親父は面白いし、ちょこちょこいろんな作品にも登場してもらってて大好きなんですけど、家庭を守ってくれたのは完全に母親です。

──SKY-HIさんとBE:FIRSTの関係性は、父と子みたいな関係なのですか?

SKY-HI:それはまったくないですね。

──どういう関係性ですか?

SKY-HI:人と人(笑)。

──年齢がどんなに離れていても?

SKY-HI:もはやそれも関係ないです。ただ2年目(のBE:FIRST)と20年目(のSKY-HI)ではだいぶん違うところはあるけど。彼らは僕そのものでもあるけど、彼らでしか無い。自分と彼らでは役割がまったく違うんで。プロデューサーとアーティストですから。音楽活動をする上で、プロデューサーであり社長でもある自分は圧倒的に権力が集中してしまう立場なので、思ったことがいえなくならないように、突っ込みやすい、いいやすい距離感でいるために、必要以上にカジュアルにしています。畏怖されすぎないようにするために。友達よりちょっと偉い人くらい(笑)。


──マネージメント&レーベルのBMSG創立以来、社長・アーティスト・プロデューサー、そのすべてを並行してハイペースで進めていく日々が続いていますが、そこまで日高さんを突き動かし続けているモチベーションってなんなのですか?

SKY-HI:恨み、つらみが強いかな。俺は芸能界、音楽業界、それを取り巻く様々なシステムにずっと踏みにじられてきて。『JAPRISON』ってタイトルのアルバムを出すぐらいですから。本当に、すべてにおいて「クソ!」だと思ってたし(笑)。それが充分たるモチベーションになってるんじゃないですかね。自分はいまの自分の行動を“やさしいリベンジ”と呼んでるんです。カニエ・ウェストも「Success is the best revenge」って言ってましたけど。

──では、そのリベンジを続けながら、いま頭の中で描いている夢とは?

SKY-HI:いろいろあるけど、まず気持ちは2025年にありますね。毎年、毎月というレベルで人生をちょこっとかけてる状態がずっと続いてるんですけど、その中でも一度人生を大きくかけたのが2020〜21年だとしたら、2025年にもう1度大きくかけたいなという気持ちはある。

──では、近々での今後の活動予定は?

SKY-HI:<BMSG FES’23>(9月23日、24日/東京体育館、9月30日、10月1日/大阪城ホール)については、今回、ステージのバックに席を作ります。映像で、ステージ越しにめっちゃ盛り上がってるお客さんがずっと映り込んでるのってインパクトあると思うんですよ。そういうトライをいろいろしていたいと思います。9月はBE:FIRSTの新曲も出ますし。SKY-HIとしては、無料でショッピングモールを回ります。アリーナツアーが終わって、SKY-HIのライブハウスを回る<Round A Ground>がもうすぐ通算100公演に到達するんですけど、そこで一区切りさせたいなと思っていて。残り4公演をどこでやろうかなと考えたとき、久々にショッピングモールで無料でやるの面白いかも、と。この先にショッピングモールでやることはなかなかないだろうから、それを年内に実施します。


──それは確かに面白そうだと思います。最後にBARKS読者に一言メッセージをお願いします。

SKY-HI:「面白き こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり」by SKY-HI。

──いや、それはどこかで聞いたことあるような……(笑)。

SHY-HI:高杉晋作、でした(笑)!

取材・文◎東條祥恵
写真◎野村雄治

SKY-HI / BE:FIRST スプリットシングル “アニメ『範馬刃牙』地上最強の親子喧嘩編 OP / EDテーマ「Sarracenia / Salvia」”

2023年8月30日(水)発売
予約・購入:https://BMSG.lnk.to/SHxBF_baki-anime_PKG

◾️CD+DVD (スマプラ対応)
品番:AVCD-61348/B
価格 : ¥2,145 (税込)

-CD-
1. Sarracenia
2. Salvia

-DVD-
・Sarracenia Music Video
・Behind The Scenes of Sarracenia

◾️CD + Blu-ray (スマプラ対応)
品番:AVCD-61349/B
価格:¥2,145 (税込)

-CD-
※AVCD-61348/Bと収録内容共通

-Blu-ray-
※AVCD-61348/Bと収録内容共通

◾️CD Only (スマプラ対応)
品番:AVCD-61350
価格:¥1,155 (税込)
初回封入特典:アナザージャケット

-CD-
※AVCD-61348/Bと収録内容共通

◾️【数量限定盤】CD+Tシャツ (スマプラ対応)
BMSG MUSIC SHOP限定販売
品番:AVC1-61351
価格:¥6,655 (税込)
初回封入特典:アナザージャケット
Tシャツサイズ:XL
※TシャツのサイズはXLサイズのみ。

-CD-
※AVCD-61348/Bと収録内容共通

◾️購入者特典
【全国流通限定特典】
オリジナルステッカー

【BMSG MUSIC SHOP限定特典】
A4サイズ両面ポスター

※BMSG MUSIC SHOP限定特典は、CD+Tシャツ(AVC1-61351)のみ対象外となります。
※先着で付与されます。無くなり次第終了となります。

<BMSG FES’23>

会場:東京体育館
日程:2023年9月23日(土)、24日(日)
OPEN/15:00 START/16:30 ※両日

会場:大阪城ホール
日程:2023年9月30日(土)、10月1日(日)
OPEN/15:00 START/16:30 ※両日

出演:SKY-HI / Novel Core / BE:FIRST / MAZZEL / Aile The Shota / edhiii boi / REIKO / RUI /TAIKI /KANON

*東京公演に関するお問い合わせ
クリエイティブマンプロダクション 03-3499-6669(月・水・金12:00〜16:00)

*大阪公演に関するお問い合わせ
YUMEBANCHI(大阪) 06-6341-3525(平日12:00~17:00)

BMSG FES’23 Official site
https://bmsgfes.tokyo/

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