【インタビュー】キングサリ「一緒に死ぬんじゃなくて一緒に生きて戦おうぜ」
ロックなレーベルNoisyが初めて送り出すアイドルグループ・キングサリ。デビューから1年弱で急速に人気のレベルを上げ、2月14日には1stフルアルバム『ALIVE or ALIVE Bitter ver』『ALIVE or ALIVE Sweet ver』と2枚のオリジナルアルバムをリリースし、次のターゲットはデビュー1周年を飾る過去最大規模の東名阪ツアー。楽曲提供にMOSHIMO、アーバンギャルド(松永天馬)、空想委員会が名を連ね、一瀬も「歌がうまい。ライブが凄い」と太鼓判を押す次世代ブレイク候補アイドルグループ、本音丸出しのBARKS初登場インタビューだ。
■“はい、一番の君、歌って”とか審査したかったけど
■私がオーディションの場にいたら絶対怖いだろうから(閻魔)
――一人ずつプロフィールを詳しく紹介してください。
天神・大天使・閻魔(以下、閻魔):はい、天神・大天使・閻魔です。絶望レッド担当で、“地獄から来たよ、真っ赤な殺戮天使にゃん担当、キングサリのキング”です。キングとしてやらせてもらっているんですけども、見ての通りこんな感じです。よろしくお願いします。
ネ兎ねう(以下、ねう):ネ兎ねうです。おまじない担当で、紫色担当です。“アイドル歴9年で、活動豊富なお姉さん。落ち着いた性格で大の日本酒好き”しかプロフィール資料には書いてないんですけど、ソロの活動をしていてワンマンもやったりしているんですけど、このグループになってからはあまり活動できてなくて。このアルバムにソロ曲が入っているんですけど、「バニラ」という曲は一応ソロでもできるように新しく作ってもらった曲で、それもソロ活動で歌っていこうかなと思っているので、そっちのほうがたぶん聴けると思います、私の曲は。あとは、日本酒が好きで、利き酒師の資格を趣味で取りました。
――おー。それはすごい。
ねう:でも利き酒師の資格って、年間に費用を払わないと無効になっちゃうから。払ってないので、たぶんもうないと思います。でも将来そういうお店とかをやりたいので、また取り直そうかなと思っています。
村咲ちい(以下、ちい):はい。村咲ちいです。“不思議な国?の歌姫担当”です。
閻魔:恥ずかしいー。
ちい:それはオタクさんが決めてくれた担当です。私、けっこう担当変えちゃっていて、これで3個目なんですけど、今回は投票して決めていただきました。“歌とダンスの両方を兼ね備えたキングサリの歌姫”なんですけど、みんな歌姫なんですけど、私は不思議な国?の中の歌姫担当です。
閻魔:ねーよ、そんな国(笑)。
ちい:あと、振付けを担当しています。何曲あるかわかんないけど、5,6曲ぐらいですかね。
あやさ:あやさです。一人だけ苗字もなくて、ずっと正統派グループに所属していたんですけど、キングサリにこんなやつがいたら面白くね?って言われて、キングサリの子のまとまった雰囲気を壊すために入れたって言われて。
閻魔:どこがまとまってんだよ!
蝶羽れい(以下、れい):身長の話でしょ?
あやさ:キングサリの、“イエー! 生きるぜ!”みたいな雰囲気を、おまえが壊せるって言われて、加入させられました。プロフィール資料には書いていないんですけど、イラストを描くのが好きなので、みんなの似顔絵ステッカーとか、Tシャツデザインとか、私だってやってるんです。聞いてるかスタッフ!(笑) で、作詞作曲はもともと幼稚園とか小学校の頃からやっていて、ピアノも習っていて。芸能界を目指すきっかけは、父がもともと俳優でいっぱいドラマとかに出ていて、いいなーと思って憧れて、私もそういうのやりたいなと思って、気づいたらここに迷い込んでいました。
▲天神・大天使・閻魔
――ふむふむ。
あやさ:身長もみんな同じぐらいなんですけど、一人だけ149cmで、最近縮んで148cmになったんですけど(笑)。一人だけ身長が低くて、苗字がなくて、唯一の正統派グループ出身、なにもかもひとりぼっちです。よろしくお願いします。
れい:はい、蝶羽れいです。キングサリの“どう考えても可愛い担当”で、キングサリのオーディションで合格して、外部から唯一入った人間です。もともとメイドカフェ出身で、アイドル1年生です。美大に通っていて、グッズやCDジャケットも担当しています。趣味は自撮りの加工で、自分のカワイイ写真を撮るのが好きです。だからどう考えても可愛い担当で、自己肯定感がめちゃくちゃ高いんですよ。で、台湾と日本のハーフです。あと何かな。現役学生とアイドルを両立して頑張っています。グループでは唯一の学生です。
閻魔:わかんないよ。私もそうかもしれない。
れい:絶対行ってないと思う(笑)。で、ころころ髪色が変わります。地毛は短くて、いろいろ付けて変えています。3か月に1回ぐらいのペースで大幅に変わるんですよ。デビューした時は青色のロングだったんですけど、アーティスト写真は青色のショートで、つい最近、黒のロングになりました。最初、デビューの時に青髪にするのはダメって言われたんですけど、したくなっちゃって、したら、めちゃめちゃ怒られたんですけど、無視してやっていたら、髪色を変えても何も言われなくなっちゃったので、髪色ころころ変える担当になっています。はい。
栗原えみる(以下、えみる):“絶対的ヒロイン担当”の栗原えみるです。ニコニコイエロー担当です。ずっと笑ってます。笑ってるというよりはヘラヘラしているって言われるんですけど。で、“常に笑顔のTHEアイドルで、元服飾学生ということもあり、グッズのデザインやCDジャケットのデザインを制作”ってプロフィールには書いてあるんですけど、グッズのデザインと、キングサリのロゴマークも私が考えました。もともとタオルのデザインで、それをプロデューサーの方に気に入っていただいてロゴになりました。あとジャケットのデザインと、Tシャツとかグッズのデザインもやっています。それぐらいです。
▲栗原えみる
――すごいね。才能集団。そもそもどんなふうに集まったの、このグループって。
閻魔:まず最初に私がアンスリュームっていうグループに所属していて、その時に移籍するとかプロデューサーになるとか、いろんな案があって。うちのプロデューサーの考え的に、3年が一区切りというふうになっていて、アンスリュームも3年で一区切りだったから、その時点で私ともう一人のメンバーが出ていくっていう話になって、二人出ていって二人残るっていうことが決まっていたから、じゃあ私がアンスリュームのライバルグループに移籍しようってなって、このキングサリができたんです。いろいろな事務所とかオーディションで女たちを集めてきて、キングサリができたっていう流れです。
――なるほど。
閻魔:私は全然、オーディションとかでメンバーを選んではいないから、集められたままに“はい”っていう感じ。顔合わせの時まで、誰がいるとかも聞いてなかったし、オーディションには全然関係していないんだよね。やりたかったけどね、“はい、一番の君、歌って”とか。審査したかったけど、私がオーディションの場にいたら絶対怖いだろうから。
――結果、なかなかの個性派が揃ったと。
閻魔:そうだね。そのおかげで、普通のなんともない女たちを5人集めるより、爆発的な勢いがあるなって感じているし、良かったなってめちゃくちゃ思ってる。
――最年長って、ねうちゃんだよね。年上から見て、どんな女たちなの。
ねう:えー、一番下はすごい離れてるから、なんだろう。
れい:私が一番下です。
ねう:これだけ離れていると、だいぶ違うなーとは思う。何があっても“でもまあ、若いしな”って思っちゃうから。
れい:何を思われてたんだろう(笑)。
ねう:こういうところを気にしてほしいな、ということがあっても、でもまあ若いし、そうだよねみたいな。妹を見るような気持ちでいます。
▲蝶羽れい
――逆に最年少から見ると、みんなは良いお姉さんなのかな。
れい:そうですね。しっかりしているなと思います。私だけB型なので、みんなA型でしっかりしてるなって。
ちい:私、AB型だよ。
れい:でもAが入ってるから。だし、みんな、今までやってきたキャリアがあるから、逆にこのメンバーで良かったなって思っています。何も知らない状態で、みんなわかっている中に入ったから、みんな未経験みたいなところに入るよりは、こっちに入ったほうが絶対良かったなと思いますね。
――結成してそろそろ1年。予定通りに伸びてきてますか?
閻魔:この1年は名前を売る1年と決めて、実際自分もそうだなと思っていて。1年経ってないけど、まだ名前は売れるなって思ってはいる。普通のグループがポンと生まれるよりは圧倒的に名前はあるし、勢いもあるとは感じているけど、まだ行けるでしょって感じ。
――バンドもそうだけど、いろんなやり方があるじゃない? ライブハウスで一人ずつお客さんを増やしていくのと、SNSとかで仕掛けていくのと、キングサリはどういうやり方が合ってると思う?
閻魔:どっちも大事だなとは思っていて、それこそSNSが強いメンバーばかりにアイドルグループもいるけど、SNSのフォロワー数って動員にあまり繋がらなかったりするから。フォロワー=動員数ってわけじゃないから、どちらも良いところもあるし悪いところもあるなって思っていて。結果的にはライブのパフォーマンスでそのフロア自体を温められれば、それが一番強いのかなと思ってるから、SNSばっかりでもね、というところはある。どっちも大事ではあるよね。
ねう:もっとTikTokとかをやっていけたら、若い子たちもキングサリのことを知ってもらえるのかなと思って、メンバーが自分たちの曲で踊ってみたりとか、できたらいいなとはずっと思っています。私は。
閻魔:で、実際?
ねう:やってないんだけど(笑)。
閻魔:一番TikTokやってるのってだれ?
れい:やってるけど、なかなかバズらない。
ちい:私も、踊ったりしたのを上げたことはあるけど。
あやさ:「生生しろよ」っていう曲があるんですけど、私がちいちゃんの肩をとんとんってやって、振り返ると普通の顔だけど、ちいちゃんがよそ見したらオバケになるっていうエフェクトを使って、作ったことがあるんですけど。閻魔ちゃんが初めて笑ってくれたの。
閻魔:あやさは面白くないので有名なんだけど、初めてヤツがやったことで笑ってしまって、すごい屈辱的だった(笑)。
あやさ:閻魔ちゃんを爆笑させた伝説の動画があって。それは自分たちの曲を初めて使ってみようと思って、ちいちゃんに“一緒に撮って~”って、遠征先のホテルのロビーでいきなり撮って、こんなん売れるかなーとか思ったらけっこうバズった。それからTikTokを始めたら、何万再生行くこともあったから、ここ(村咲&あやさ)がチームTikTokです。
閻魔:頑張れ。
あやさ:くだらない動画も出したいです。バズったもん勝ちなんで。つまらない話担当なんですけど、頑張ります。
◆インタビュー(2)へ