【インタビュー】さとうもかの“オハコうた”は?

ポスト

十八番(オハコ)をテーマに、アーティストの素顔と魅力に迫るTOKYO MXの音楽番組『Artist#18File』。9月はドラマ『魔法のリノベ』のオープニング曲「魔法」を歌うシンガーソングライター・さとうもかが登場し、自身の音楽的ルーツやオハコうたなどを披露する。

──まず、今回歌っていただくオハコうたについて聞かせてください。

さとうもか:今回歌わせていただくオハコうたは、aikoさんの「えりあし」です。aikoさんのことは小学生の頃からずっと好きで、この曲が入ったアルバム「暁のラブレター」をよく聴いていました。この曲は、実際にカラオケでもよく歌っています。2~3年前に失恋した時、この曲を聴いているとまるで自分のことを歌ってくれているようだなと思い、改めて好きになった1曲でもあります。


──歌詞に共感できると、その曲のことがもっと好きになったりしますよね。

さとうもか:はい。私も歌詞を書くときは、いろんな人が共感できるようにということを心がけています。自分ごと過ぎると自分にしかわからなくなってしまうから、ちょっと距離を取って、友達とか誰か別の人のことのように主人公を作って書いたりしています。少し客観的になって書くと、より共感してもらえる感じになるのかなって思っています。

──ではさとうもかさんの代表曲として歌っていただく「melt bitter」についてはいかがですか?

さとうもか:実はこの曲、先ほどお話しした失恋がきっかけとなって書いた曲です。私は運命というものを信じていて、今でも信じているんですが、その失恋の時ばかりはさすがに「絶対に運命だと思っていたのに、運命じゃなかったのかな」って、曲を書きながら初めて思ったような思い出があります。

──この曲はMVもすごく素敵でしたね。

さとうもか:それまでは友達とかと一緒に作ることが多かったんですが、この曲は初めて、大好きなクリエイターさんである中島ミドリさんにお願いをしました。一緒にやってもらえることになって、すごくいい作品が出来て、とても思い出深い作品です。

──そして3曲目は、ドラマ「魔法のリノベ」のオープニング曲でもある「魔法」です。

さとうもか:ドラマの曲になることはずっと憧れだったので、お話を聞いた時はすごくびっくりしたし、とても嬉しかったです。今回初めて曲の書き下ろしをしたんですが、メロディーを作る時、どれが正解なんだろうってどんどんわからなくなって。結局40~50種類のメロディーのパターンを作ったりして、迷走しました(笑)。でもそれくらい曲に向き合ったことで思い入れもどんどん強くなり、最終的には、ドラマの曲というのもあるんですが、割と自分の気持ちをちゃんと曲の中で表現することができて、それがすごく良かったなと思いました。


──テーマのようなものはあったんですか?

さとうもか:制作サイドからは最初に「変化」というテーマをいただきました。原作の漫画を読んで書き始めたんですが、だんだん自分にも重なる部分が見えてきたんですね。例えば主人公の小梅さんは前にいた会社から今の職場に移って人間関係を築いていくんですが、自分も岡山から東京に引っ越してきて、新しくレコード会社に所属。失敗することもあるけど周りの影響を受けながら成長をしていく、自分もそういうこともあったなって思いながら書いていきました。

──カラオケで歌ってみたいなと思われる方もきっと多いと思います。何かアドバイスはありますか?

さとうもか:この曲は自分の曲の中でも結構キーが高くて、速い。リズムにしっかりグルーブ感がないとカッコ悪くなっちゃうような曲なので、自分自身も集中しながら歌っている感じです。カラオケでもちょっと難しいかなとは思いますが、重要なのはリズム。リズムさえいい感じにハマっていたら、あとはどうなってもどうにかなりそうな曲だと思います(笑)。ぜひ、楽しんで歌ってください。

取材・文:山田邦子





TOKYO MX『Artist#18File』

TOKYO MX 
毎週火曜 21:54~ (再放送:毎週木曜 21:54~)
※スマートフォン用アプリ/Webサイト「エムキャス」(https://mcas.jp/)で同時配信

福井放送
毎週木曜 24:54~
※時間変更の場合あり

テレビ金沢
毎週金曜 25:59~
※時間変更の場合あり

9月ゲストアーティスト:さとうもか

リリース情報

「魔法」
カンテレ・フジテレビ系 月10ドラマ『魔法のリノベ』オープニングテーマ
https://lit.link/satomoka
この記事をポスト

この記事の関連情報