【NHK紅白】まふまふ、紅白初出場「インターネットの人間として由緒正しい歌番組に出させていただく」

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大みそかに放送される『第72回NHK紅白歌合戦』のリハーサルが行なわれている。

◆まふまふ 画像

まふまふは今年NHK紅白へ初出場。囲み取材では紅白について「僕の家族が必ず年末に、僕と一緒にテレビを囲って観て…という小さい頃から馴染みのある、音楽を志す者としては夢の舞台というか一番の舞台」と語り、「自分が出演させていただけるとは思っていなかったので、もちろん全力で頑張りたいとは思っているんですけども ただその自分が出場するにあたって、こういうことが起こったらいいなとか、夢がかなったらいいなということがいくつかあるので、叶えていけたらいいなと思います」と意気込みを表明した。

番組では「命に嫌われている。」を歌唱する。原曲はカンザキイオリが初音ミクで発表したもので、まふまふ自身は歌い手として『歌ってみた』動画を公開している。

「自分は今回アーティストではなく、人の曲をカバーで出させていただきます。音楽をしている者としては“オリジナルの曲で出たほうがいいんじゃないの”という意見もあるんじゃないかと思うんですが、僕としてはカバーで出させていただいたことがすごく嬉しくて、そう提案していただいたことでNHKさんが僕のことわかってくれてるんだなって思いました。なぜなら自分は元々『歌ってみた』で、人様の楽曲をお借りして歌わせていただいたんですけども、故郷の人たち──インターネットの人たちに、“自分がインターネットの人間として由緒正しい歌番組に出させていただく。それが実現するくらい認めてもらえるようになったんだよ”という証明になると思っています」

さらに、「これからはインターネットを使って自由に活動していくことができるし、叶わない夢もインターネットを活用することで叶うようになっていく。そういう進路って中高生でよくわからないうちに決めてしまって、つらい思いをすることもあると思うんですが、そういうのがなくなっていく世の中のきっかけになれれば。自分が歌い手として出させていただくことが、少しでも小さなきっかけになればいいなという思惑、夢があります」と言葉を選びながら慎重に語っていた。

テレビを見て育ち、インターネットで活動している立ち位置のまふまふは、現代の人々を「(テレビかインターネットか)どっちかになっちゃってる気がしてて」と語り、両者の良さを分けずに繋げて捉えていきたいという。「今回紅白に出させていただくということが決まったときに、今まで自分がどれだけ情報を発信しても広まらなかったぐらいの現象が起こりまして。どっちもすごく素晴らしいものなんだぞーと伝えたいです」と両側を意識したコメントを終始貫いた。

一方で、紅白出演にあたって自分のゆるい名前を振り返り「10年前に戻れるなら“その名前だけはやめておけ”と」と会場を笑わせる場面もあった。自身のハンドルネームを切り替えるタイミングもなくついに紅白まで来てしまった。「ひたすら羨ましいですよね米津(玄師)さんが。かっこよすぎませんか。そうなるべくして生まれてきたような名前じゃないですか」

今年1年を漢字1文字に例えると? という問いには「蕾」(つぼみ)を挙げた。「去年と今年は世の中的にアレなんですけど、そういった世の中が終わって来年は無事に花開くといいなという一年でした。個人的には僕ほとんど外に出てないんですけど、来年こそはもうちょっと外出したいなと思います」とのこと。

『第72回NHK紅白歌合戦』は、12月31日(金)19時30分よりNHK総合・BS4K・BS8K・ラジオ第1にて放送される。


『第72回NHK紅白歌合戦』

総合テレビ・BS4K・BS8K・ラジオ第1
2021年12月31日(金)19:30~23:45
※中断ニュースあり


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