ジョン・イルズリー「ダイアー・ストレイツの殿堂入り、ちょっと風変わりだった」
ダイアー・ストレイツのベーシスト、ジョン・イルズリーが、2018年にダイアー・ストレイツがロックの殿堂入りしたときの一風変わった様子について振り返った。
◆ダイアー・ストレイツ画像
ダイアー・ストレイツは、アラン・クラーク(Key)、ガイ・フレッチャー(Key,G)、ジョン・イルズリー(B)、マーク・ノップラー(Vo,G)、デヴィッド・ノップラー(G)、ピック・ウィザース(Dr)の6人が殿堂入りし、式典にノップラー兄弟とウィザースは欠席。クラーク、フレッチャー、イルズリーの3人のみ出席し、バンドの功績を紹介するプレゼンターはおらず、イルズリーがその役を担った。
当時を振り返った彼は『Ultimate Classic Rock』のインタビューで、「興味深かった(笑)」と話した。「マークが気乗りしていないのは知ってた。政治的な運営方針だったからね。理解できたよ。でも、僕は少なくとも1人は礼を言いに行くべきだと思った。誰がどう思うのであれ、僕はバンドにとって名誉あることだと考えていたから。何かを認められたってことで、重要だよ。放っておけなかった。そういう状況でも最良の方法で祝いたかった」
「でも、ちょっと風変わりだった。自分で自分を殿堂入りさせなきゃいけなかったんだから。そんなこと、それまでなかったんじゃないかな」
さらにメンバー自身はおろか、他のアーティストによるダイアー・ストレイツの楽曲のパフォーマンスもなかった。イルズリーは「僕はやりたいって思ってた。でも、論争の種みたいになってしまい、僕はあれこれ議論したくなかった」という。「終わったとき、ほっとしたよ。回復するために、2、3日ニューヨークへ行った(笑)」
イルズリーは式典が開かれる数日前、マーク・ノップラーの欠席やパフォーマンスしない理由を問われると、「彼は行く気分じゃなかった。それだけだ。彼の興味をそそらなかった。僕は何度も説得したんだ。でも、彼は“僕はできないよ、ジョン。本当にすまない。すごく光栄なことだけど……”って言ってた。僕はそれを尊重するのみだ。彼には彼の理由がある。それが何なのか、言いたがらない。珍しいことだよ。僕らは長年、ほとんどのことを共有してきたからね」「僕は、マークがいないならパフォーマンスしない。単純なことだよ。マークがいないなら、意味がない」と答えていた。
ジョン・イルズリーは来月、回顧録『My Life In Dire Straits』を出版。マーク・ノップラーが序文を執筆している。
Ako Suzuki
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