アリス・クーパー、シド・バレットの思い出を語る
アリス・クーパーが、ピンク・フロイドのシド・バレットが彼の家に泊まったときのエピソードを語った。
◆アリス・クーパー画像
アリス・クーパーとピンク・フロイドは60年代、ロサンゼルスのクラブで一緒にギグを開き、アリスたちは数日間滞在するよう、ピンク・フロイドのメンバーたちを彼らの家に招待したそうだ。
アリスは、今週、Audibleの『Words+Music』シリーズで配信開始された『Who I Really Am: The Diary Of A Vampire』の中で、こう語った。「あのときの忘れられない出来事は、ある朝、俺が早く目覚めたときのことだ。俺はいつも早起きだった。それでキッチンに行ったら、シド・バレットがいた。テーブルについて、コーンフレークの箱を見ながら笑ってた。人生最高の時間を過ごしてるって感じだった。俺がコーンフレークを見て、彼を見ると、彼はコーンフレークを指さし、“これ見てよ”って言うんだ」
「朝早く、あれだけハイになれる奴がいるなんて思いもしなかった。俺らもハイになることはあったよ。でも、あれほどじゃない。俺はデニス(・ダナウェイ)のとこに行き、“シドがキッチンにいて、コーフレークの箱を凝視している。彼にとってはテレビみたいなものらしい。コーンフレークが歌い踊っているみたいで、彼はものすごく楽しんでる”って言ったんだ。デニスは、“クール! もっとある?”って言ってたよ」
アリスはまた、シド・バレットのことを「彼は最も素晴らしいソングライター、ギタリストの1人で、全く以て真のロック・スターだった」とも称賛している。「でも、彼は俺らの惑星にはいなかった。追いつめられるまでは、彼にとって楽しい旅だったと思うよ」
バレットは統合失調症を患っていたと考えられており、ストレスや薬物使用により精神状態が悪化し、ピンク・フロイドがデビューした翌年の1968年にバンドを脱退。70年代半ばから隠遁生活を送り、2006年、60歳で帰らぬ人となった。
Ako Suzuki
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