ロジャー・ダルトリー「ザ・フーの新作? あるか、わからない」
2019年、13年ぶりにスタジオ・アルバム『Who』を発表したザ・フーだが、それに次ぐアルバムがあるのかどうか、フロントマンのロジャー・ダルトリーは明言できないそうだ。
彼はUKの音楽誌『UNCUT』のインタビューで、こう話した。「フーの新作があるかって? わからない。もうアルバム市場ってものがない。みんな、ストリーミングについて話しているが、アーティストたちがそこから何を得ているか、見たことあるか? あんなもの、ジョークだよ」
「ファンが気に入るようなアルバムを出せたのは素晴らしいし、僕は本当に誇りに思っている」が、「制作には金がかかり過ぎた。収拾がつかず、結局、俺が負担することになった。それを続けることはできない」という。
ピート・タウンゼントも『Who』に多大な制作費がかかったことを認め、さらに、ダルトリーと自分とは「あらゆる面で違う」ため困難だと思うことはあるものの、彼の場合、またアルバムを作るという考えにウンザリしたのは「ちょっとだけ」で、「また作りたい」と話している。
『Who』は英国で3位、アメリカで2位をマークした。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
ザ・フー、『四重人格』がバレエ作品に
ロジャー・ダルトリー「生きている間にキース・ムーンの映画を作り宣伝活動をしたい」
ピート・タウンゼント、ザ・フーでは「誰かの代わりを務めているように感じる」
ブライアン・メイ、あらためてピート・タウンゼントを称賛「彼抜きでロック・ギターは想像できない」
ロジャー・ダルトリー、ロバート・プラント、エディ・ヴェダーらと共演
ロジャー・ダルトリー「癌の治療法は見つからないと思う」
ロジャー・ダルトリー、<Teenage Cancer Trust>公演のキュレーターを辞任
ザ・フーのピート・タウンゼント、『トミー』の母を演じたアン=マーグレットの新作に参加
ロジャー・ダルトリー「リアム・ギャラガーを愛してる。オアシスが再結成すればいいのに」