ロジャー・ダルトリー「癌の治療法は見つからないと思う」

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家族を癌で喪い、数十年に渡り、若者の癌患者たちの支援を続けるザ・フーのフロントマン、ロジャー・ダルトリーは、なかなか癌の治療法が見つからないもどかしさ故か、科学者たちは発見する気はないと思うと発言した。

ダルトリーは、英国の新聞『THE TIMES』のインタビューで、こう語った。「僕は、彼らが癌の治療法を見つけることはないと思ってる。彼らが治療法を発見したがっているとは思えない。僕はこの点ではシニカルになっている。科学者たちは科学を気にかけているが、同時に自分たちのことも気にかけている。想像してみろ。もし明日、治療法が発見されたら、国にとっては素晴らしいことだが、もの凄い数の科学者たちが職を失う。僕のことを皮肉過ぎると思うかもしれないが、僕はそう考えている」

ダルトリーは、若者の癌患者を支援する英国の慈善団体Teenage Cancer Trustのために2000年からチャリティ公演を開催しており、これまでに3,200万ポンド(約59億円)の活動資金を調達してきた。

公演のキュレーターは今年を最後に辞任することを発表したが、名誉パトロンとしてTeenage Cancer Trustへの支援を継続していく。

Ako Suzuki
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