ザ・フー、『四重人格』がバレエ作品に

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ザ・フーが1973年にリリースしたアルバム『Quadrophenia』が、バレエ作品になり、2025年に英国各地の劇場で上演されるという。

『Variety』によると、ピート・タウンゼントはこうコメントしている。「『Quadrophenia』は僕が単独で作曲、プロデュースした唯一のザ・フーのアルバムだ。1979年に映画(『さらば青春の光』)となり、当時の若い優れた俳優たちのキャリアを立ち上げることになった。2016年、Rachel Fullerがこのアルバムをもとにオーケストラ作品を創ることに同意した。ヴォーカル無しのそのヴァージョンのデモを初めて聴いたとき、僕の最初の感想は、これは力強くリズミカルで、感性に訴えるバレエになるだろうというものだった」「困難な時代に育つ若者たちというテーマは、いまだ共感を呼ぶ。心を打つ、優しく詩的で壮大な作品になるだろう」

映画『さらば青春の光』ではフィル・ダニエルズが演じた主役のジミーには、今月初め、英国のナショナル・ダンス・アワーズで最優秀男性モダン・パフォーマンスを受賞したばかりのParis Fitzpatrickが抜擢されたという。ポール・スミスとNatalie Pryceが衣装を手掛けるそうだ。

ロック系の音楽をもとにしたバレエ作品では、昨年、ブラック・サバスの楽曲をフィーチャーした『Black Sabbath - The Ballet』が英国で上演された。ザ・フーのアルバムは、『Tommy』(1969年)が90年代にミュージカルとなり、今年、米ブロードウェイでリバイバル上演されている。

Ako Suzuki
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