【ライブレポート】chay、<LAVENDER TOUR>ファイナルで「まだまだ夢の途中」

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chayが2月16日、東京・EX THEATER ROPPONGIにて全国ツアー<chay LAVENDER TOUR 2020>のファイナル公演を開催した。20代後半の等身大の不安や葛藤をテーマにした3rdアルバム『Lavender』を引っ提げて行われたツアーの最終公演では、ファンによる逆サプライズに感動の涙を見せる場面も。多くの愛が詰まったライブのオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆chay 画像(28枚)

アルバムタイトルと同じ優美なラベンダー色のミニワンピでステージに登場したchayは、真っ白い花をモチーフにした巨大なオブジェをバックに、青春の煌めきを閉じ込めた「大切な色彩(いろ)」で軽快にライブをスタートさせた。月9ドラマ主題歌としてヒットした「あなたに恋をしてみました」ではいきなり大合唱が巻き起こる。


「ついにやってまいりました! みんなに会えることを心から本当に楽しみにしていたので、今日という日が迎えられて嬉しいです。2年間という長い年月をかけて作ったアルバムになっています。やっとこうして、皆さんにお届けすることができて、すごく嬉しく思います」──chay

このMCに続いて、1970年代のAORシーンで数々の名曲を生み出したシンガーソングライター尾崎亜美提供の「To Shining Shining Days」、全ての女の子に捧げる応援歌「Twinkle Days」で弾ける笑顔を届けた。そしてMCでは2019年10月にメジャーデビュー7周年を迎えたことに触れる。

「デビューして8年目に入りました。早いようで長いような不思議な感覚ですが、こうして歌っていられることは、いつも応援してくれているみんなのおかげです。10年前の今頃はちょうど路上ライブをしていました。当時は、怖いものは何もなく、とにかく夢に向かってがむしゃらに突っ走っていたなと思います。デビューして、年齢を重ねて、現実をみていく中で、どんどんちっぽけな自分になっていき、抱く夢さえもちっぽけになっていってしまう。そんな壁に当たったこともありましたが、まだまだ夢の途中だと思っています。これからも、ずっときっと叶うと信じ続けて、歌い続けていきます」──chay


こう決意を語り、デビュー前の19歳の自分自身に思いを馳せた「ずっと きっと 叶う」をアコースティックギターの弾き語りで披露。さらに、ループマシンを使い、一人でアコギやコーラス、クラップなどを多重録音しながら、エド・シーラン「シェイプ・オブ・ユー」をカバーした。

「大切な人との時間は当たり前のようで当たり前ではない。明日には無くなってしまうこともある、という実体験を基に書いた」と説明した「伝えたいこと」では、アコギをタッピングしたループをバンドへとバトンタッチするという新たな試みにもチャレンジ。松尾潔&川口大輔コンビによる「砂漠の花」ではこれまでにない唱法で艶っぽく歌い上げるなど、アルバムのリードトラック2曲がアーティストとしての進化を感じさせた。



バンドによるインストルメンタルの演奏が流れる間に、アップスタイルのヘアとケープ付きの濃紺ドレスに素早く着替えたchayは、アルバム収録バラード「My Fairy Tale」「Snowflake」をしっとりと歌唱。彼女の歌声に観客が聴き入る中、「みんなが幼かった頃、手のひらが小さかった頃を思い出して聴いてください。アルバムの中でも特に思い入れの強い曲です」いう「小さな手」を満点の星空の中でエモーショナルに歌った。

「いつも曲を作る時には、今しか感じられない気持ちや、今しか描けない言葉を大事にしていて。次の曲はまさに今しか書けない曲なのかなと思います。自分的には踏み込んだ歌詞なので、みんながどうやって受け取ってくれるかな?と思ったら、“共感しました”っていう声をたくさんいただけて嬉しかったです」──chay




と告げると結婚する友達への祝福と、ちょっとした寂しさや不安を吐露したポップナンバー「ブーケの行方」を明るく賑やかにパフォーマンス。スリリングな大人の恋の駆け引きを描いたラテン歌謡「あなたの知らない私たち」を歌い終えると、一瞬でミニスカートへと早着替えし、タオル回し曲の「Summer Darling」や「Dream Sniper」へ。フロアを熱く盛り上げ、会場がひとつとなって盛大なシンガロングを繰り広げた「私が私になるために」でドラマチックに本編を締め括った。

アンコールではソールドアウトとなった満員の観客がchayにまさかの逆サプライズを用意。全員で「はじめての気持ち」の大合唱と白とピンクの紙で作られたハートの一文字で迎えると、ツアーTシャツにデニム姿のchayは驚きの顔を見せながら、「これからもみんなと一緒に歩んで成長していきたい」と、改めて感謝の気持ちを伝えた。そして、「日々の小さな幸せに気づけることが本当に幸せなんだと痛感してます。私は今日、みんなの笑顔を見れて、本当に幸せな時間でした」と語り、「それでしあわせ」をピアノの伴奏のみでしっとりと歌った。



「みんなの顔を思い浮かべながら作った、みんなとつながっていると感じられる曲です」と話した「With」を歌い出すと、サビで観客が手作りのフラワーボンボンを振り出し、chayは喜びと驚きの涙を堪えながら熱唱。会場の隅々まで笑顔で手を振り、名残惜しそうにステージを後にした。

<chay LAVENDER TOUR 2020>を終えたchayが止まることはない。ツアー会場にもブースが設けられたchayプロデュースのカラコン『1day Cara Eyes FIORY』を6月に発売するほか、ツアーのアンコールでは『chay Collections by DIANA』春夏コレクションを3月中旬に発売することも発表となった。

撮影◎石井亜希

■<chay LAVENDER TOUR 2020>2月16日@東京・EX THEATER ROPPONGI セットリスト

01. ⼤切な⾊彩
02. あなたに恋をしてみました
03. To Shining Shining Days
04. Twinkle Days
05. 笑顔のグラデーション
06. ずっと きっと 叶う
07. Shape of You (Ed Sheeranのカバー)
08. 伝えたいこと
09. 砂漠の花
10. My Fairy Tale
11. Snowflake
12. 小さな手
13. ブーケの行方
14. あなたの知らない私たち
15. Summer Darling
16. DREAM SNIPER
17. 私が私になるために
encore
en1. それでしあわせ (PIANO ver.)
en2. With

■カラコン『1day Cara Eyes FIORY』

chayがプロデュースするカラコン『1day Cara Eyes FIORY』(ワンデーキャラアイ フィオリー)を6月発売予定
https://chay.jp/news/?id=700&news_category_id=

■2020年春夏コレクション『chay Collections by DIANA』

ダイアナと一緒に作り上げた新コレクション『chay Collections by DIANA』2020年春夏コレクションを3月中旬発売
https://www.dianashoes.com/shop/contents2/chaycollection.aspx

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