平井 大、横アリ公演をWOWOWで放送

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平井 大が11月17日に開催した全国ツアー<Concert Tour 2019 THE GIFT>より、横浜アリーナ公演の模様がWOWOWライブで放送される。1月19日の放送に先駆け、本公演のライブレポートをお届けする。

◆ライブ画像

ヤシの木が揺れる南国ムード満点のステージセットに、いつも通りハットをかぶった平井が姿を見せると、客席から歓迎の拍手が沸き起こった。そんな期待感に膨らんだ場内の空気も、平井がギターを弾き「Seize the Sky」を歌い始めると瞬く間に彼の世界に染められてしまう。そんなふうに、さりげなくライブの幕は切って落とされた。

「たっぷり時間はある。いろいろ嫌なこともあるけど、この時間だけは心をフリーにして楽しく過ごそう」と語り掛けた「Life is Beautiful」。心励ますようなドラムのビートに合わせ、オーディエンスは楽し気に手拍子を打っていた。 かと思えば、シティポップス調のナンバーをスタイリッシュに届けたり、サーフロックフィーリング溢れるナンバーを開放感いっぱいに歌うなど、序盤から彼の多彩な魅力を見せつけるラインナップだ。


中盤ではおもむろに客席に向かい「最近、結婚した人はいる?」と質問を投げかける一幕も。手を挙げたカップルを祝福したあと、スイートなラブソング「Promise」を贈るという演出も心憎い。しっとりとしたバラード「Story of Our Life」では、 ウクレレをエレキギターに持ち替えてメロディックなギターソロで観客をうっとりさせた。

「MyLove」を歌う際には、「最近、キュンキュンしていますか?僕はパートナーの無防備な寝顔が好きです」と心温まるエピソードを披露。間奏で、ウクレレの鮮やかな速弾きに拍手喝采が起こるなど、ライブの随所で高いプレイヤビリティも発揮しライブに奥行きと深みを与えていた。

ピアノ伴奏で始まった「Road to You」や切なさが胸に迫る「祈り花」など、後半は平井の伸びやかな歌声が堪能できるバラードが並んだ。切実な願いを帯びたファルセットや、胸の内をぶつけるように歌いあげる情感豊かなヴォーカルに、心を揺さぶられた人も多かったに違いない。


歌や演奏で圧倒的な存在感を示す一方で、いったんプレイから離れると 「インスタのライブはめちゃめちゃ緊張するんだ」など、まるで昔からの知り合いのような親しみを込めて語り掛けてくる。このギャップもまた、平井 大と言うアーティストが愛される理由の1つなのかもしれない。

本編ラストは、『映画ドラえもん のび太の月面探査記』の主題歌「THE GIFT」。 優しいその歌と星空に包まれるような映像とリンクして、幻想的な世界へと観客を誘った。

ライブの熱は、主役がステージを去った後も消え去ることはなく、観客はすぐさまアンコールをねだった。熱烈な声に応え、平井が歌い始めたのはリラックス感が心地よい「Slow & Easy」。開放的なムードに包まれ、 誰もがいつしか手を左右に振り、 笑顔になっていた。


平井はパーカッションのYUIをステージ中央に呼び寄せた。「YUIとはもう10年の付き合い。あの頃は、横浜アリーナに立てるとは夢にも思わなかった。でも実際にこうして立ってみると何も変わらない自分たちがいます。(横浜アリーナは)まだまだ旅の通過点。これからも皆さんと素晴らしい旅を続けたい」と、率直な気持ちを語った。

そしてオールラストとなる「Beautiful Journey」の歌詞でも、改めて「まだ終わらない旅の途中」と思いを歌に乗せ届けた平井。誰もがその思いを受け止め、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じながらライブ会場を後にしたことだろう。

派手な演出で魅せるのではなく、あの日の横浜アリーナには確かに素晴らしい音楽が鳴り響いていた。そして、温かな人柄そのままにオープンマインドでハッピーなオーラに満ちていた。だからこそ多くの人が彼の音楽を求めるのだろう。一度でも触れたら、思わず惹きつけられてしまう平井 大のライブ。ぜひその目と耳、心で感じて、多幸感に満ちた時間を共有してほしいものだ。

番組情報

平井 大「HIRAIDAI Concert Tour 2019 THE GIFT」
1月19日(日)よる7:30 WOWOWライブ

スマホやタブレットなどでも視聴できるネット同時配信あり

◆番組サイト
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