ラーズ・ウルリッヒ、メタリカ『S&M』20周年記念公演の見どころ
メタリカのラーズ・ウルリッヒが、今月6、8日に米サンフランシスコで開催した<S&M²>公演の見どころについて語った。この公演は、1999年4月に行なったサンフランシスコ交響楽団との共演ライブから20年が経つのを記念し開かれ、メタリカは再び、同交響楽団とパフォーマンスした。
◆メタリカ画像
ウルリッヒによると、見どころは多数あるが、中でも楽団のベース奏者Scott Pingelによる「(Anesthesia) Pulling Teeth」のソロ演奏は圧巻だったそうだ。客席には同曲の作者、故クリフ・バートンの父親の姿があったという。
ウルリッヒはUKの音楽誌『Kerrang!』にこう話した。「“Anesthesia”のベース・ソロは素晴らしかった。ファンのリアクションは鳥肌ものだ。俺はそれに、“Iron Foundry”の大胆な演奏が気に入ってる。“The Outlaw Torn”とか“The Call Of Ktulu”みたいに頻繁にはプレイしてない曲を再演したのもよかった」
さらには、「よりロックな曲を指揮したエドウィン(・アウトウォーター)がある種のダイナミックさを持ち込み、マイケル・ティルソン・トーマス(音楽監督)がシンフォニックとロックの世界がオーバーラップするところをファンに理解するよう奨励していたところもいい」と続け、「でも何よりも、(客席とステージの間に)バリアがなかったとこだ。最後に君がこのサイズのロック・コンサートへ行って、バリアがなかったのはいつだ? 安全を考慮すればそうなるが、人々を分断するって面もある」と話した。
<S&M²>公演は、来月、『メタリカ&サンフランシスコ交響楽団:S&M²』として日本を含む世界各国の映画館で上映される。
Ako Suzuki
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