楽器 TOP10【2018年をBARKSニュースで振り返る】
様々なランキングから2018年の音楽事情を振り返るBARKSニュース特集、ここでは2018年に注目を浴びたギターやアンプ、シンセサイザーなどの楽器にまつわるニュースランキングをお届けする。
◆楽器TOP10ランキング【2018年をBARKSニュースで振り返る】
2017年に引き続き第一位を獲得したのは、B'zのコンサートイクイップメントの詳解記事。B'zが2017年12月14日~2018年2月4日まで開催した全国8ヶ所全18公演の大規模アリーナ&ドームツアー<LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”>のうち、東京ドーム初日公演で使用された松本孝弘のギターサウンドシステムの全貌だ。
▲<Gibson TAK MATSUMOTO Double Cutaway prototype #2007-4 (CUSTOM EBONY)>
<LIVE-GYM 2017-2018 “LIVE DINOSAUR”>の記事では、使用されたギター、アンプ、そしてエフェクターの全貌が明らかにされており、ギター専門誌ばりの詳細な記事構成が、世のギターキッズたちの琴線を大いに揺さぶった。
▲フェンダー「Player」シリーズ
2018年も、ギターの老舗フェンダーの圧倒的な商品リリースのラインアップは目を惹くものばかりだった。なかでも注目を集めたのは、フェンダーが、ギターの未来を担う次世代のプレイヤーに向け、エレキギターとベースの新しいラインナップとして販売を開始した「Player」シリーズ。真のフェンダーサウンドとクラシックなルックスを持ち、フェンダーの歴史と技術、DNAを受け継いたシリーズとなっている。多彩なラインナップに加え、フェンダーブランドの中では最もリーズナブルな価格帯も魅力の商品だった。
▲ストラトキャスターとテレキャスターのハイブリッドモデル「2018 Limited Edition Strat-Tele Hybrid」
▲ジャズマスターとテレキャスターの融合「2018 Limited Edition The Jazz Tele」
さらに、2018年で特筆すべきは、同じくフェンダーがリリースして世の中のギターファンの度肝を抜いた「PARALLEL UNIVERSE」シリーズだろう。コンセプトは「ありえないものがありえる」「もし並行宇宙が存在したら……」という架空の前提で作られた遊び心溢れる意欲作の数々。フェンダー史に残る名作のギターやベースのDNAを掛け合わせたハイブリッドモデルや、これまでのフェンダーにはない斬新なシェイプや仕様など、さまざまな趣向を凝らしたモデルをラインナップしている。
なにせ、ストラトキャスターとテレキャスターのハイブリッドモデル、ジャズマスターとテレキャスターを融合させたあり得ないモデル、Thinlineのデラックスモデルなど、誰もが一度は夢想したであろうギターの可能性を広げたモデルを続々とラインアップ。ギターファンが驚くとともに、大喜びで注目を浴びせたのであった。
▲Charのシグネイチャーモデル「CHAR 1959 STRATOCASTER BURGUNDY, JOURNEYMAN RELIC」」
アーティストのシグネイチャーモデルの人気も健在。Charのキャリアの中でも特別な存在感を放つ1959年製バーガンディミストのストラトキャスターは、ファンはもちろん多くのギタリストにとっても憧れのギター。ほかにもジミー・ペイジがTHE YARDBIRDSとLED ZEPPELIN初期に使用していたテレキャスターを再現したシグネイチャーモデル、エリック・ジョンソン・モデルなど、ギタリスト人気と直結するコレクションアイテムの人気も高かった。
▲完全ワイヤレス設計のギターアンプ BOSS「KATANA-AIR」
また、BOSSから発売された電池駆動にも対応した世界初の完全ワイヤレス設計のギターアンプ「KATANA-AIR」も注目を集めた。好きな曲に合わせてギター演奏を楽しむには、ギターとアンプをケーブルで接続するだけでなく、オーディオ機器との接続が必要。もちろん電源の確保も必要とけっこうな手間がかかる。そうした手間を解消してくれるこのギターアンプは、弾きたいときにすぐ弾けるギターのアイテムとして画期的なものだった。
▲<2018楽器フェア>
2018年は、日本最大の楽器総合イベント<2018楽器フェア>が10月19日(金)~21日(日)の3日間、東京ビッグサイトで開催された。国内外の一流ブランドの楽器、最新技術を駆使した新製品や関連製品が集結。実際に楽器を、見て、触って、弾いて、聴いて、体験して、さらに購入もできる世界最大のコンシューマー向け楽器ショーに多くの来場者が集まった。
▲ギターアプリ「ギタトレ」
さらに、スマートフォンなどを使って楽器の演奏などができるアプリも多くリリースされ、スマートフォン直結して録音・録画ができるアプリや、ギターコードを表示するアプリ、ギター練習が楽しくできるものなど、多くの斬新なアイテムも注目を集めている。2019年はスタンダードなものから最先端の技術を生かしたものまで、どんな楽器がファンを驚かせてくれるのか楽しみにしたい。
◆BARKS 楽器ニュースTOP28ランキング
2位 カラオケルームでギター練習! カラオケリハーサルスタジオ化プロジェクト始動、「まねきねこ」にフェンダーがアンプなどレンタル機材をサポート
3位 フェンダーから次世代プレイヤーに送る「Player」シリーズ、リーズナブルな価格と幅広いラインナップで登場
4位 フェンダー「PARALLEL UNIVERSE」第四弾は圧倒的な存在感の衝撃作「Troublemaker Tele」
5位 フェンダーの遊び心溢れる「PARALLEL UNIVERSE」第一弾、ストラトとテレキャスターのハイブリッドモデルが登場
6位 フェンダーがジミー・ペイジとコラボ、LED ZEPPELIN結成50周年を記念してアイコニックなテレキャスターを復刻
7位 フェンダー、ジャズマスターとテレキャスターを融合させたあり得ないモデル「PARALLEL UNIVERSE」第三弾
8位 Charのシグネイチャーストラトキャスター誕生、本人使用のギターを徹底プロファイリングした2モデル
9位 フェンダー、リーズナブルなエレキギター新シリーズやエフェクトペダル、アコギなどSUMMER NAMM発表の新製品をお披露目
10位 これはハマる! ゲーム感覚で楽しくギター練習できるアプリ「ギタトレ」登場
11位 フェンダー、歴代の名作を融合させた新シリーズやエフェクトペダル、アコギなどNAMM発表の新製品をお披露目
12位 Gibsonから1968年製Les Paul CustomとLes Paul Goldtopを完全復刻した50周年アニバーサリー・モデル登場
13位 フェンダー、メイドインジャパンの最高峰ライン「Made in Japan Limited Collection」2018秋冬モデル登場
14位 フェンダー、NAMMでエリック・ジョンソン・モデルや歴代の名作を融合させた「PARALLEL UNIVERSE」コレクションなど2018年新製品を発表
15位 フェンダー「Made In Japan Hybrid」にこだわりのブルーを極めた2色、日本の伝統色「藍」のインディゴブルー&真夜中がテーマのミッドナイトブルー
16位 BOSSから世界初の完全ワイヤレス・ギターアンプ「KATANA-AIR」登場、シールド不要&電池駆動
17位 フェンダー、リーズナブルな「Squier Affinity」に目が覚めるようなブルーの限定カラー「Imperial Blue」
18位 フェンダー「PARALLEL UNIVERSE」第七弾は斬新なルックスのJaguar x Strat
19位 カワイ創立90周年記念ピアノ発売、発表会にはYOSHIKIが紅白で弾いたクリスタルピアノ新型も
20位 フェンダー、伝統を継承するClassicシリーズに高級感のあるニトロセルロースラッカー仕上げの4製品
21位 クラシックギターより一回り小さいサイズで豊かな響き、ヤマハ アコースティックギター「CSF1M」「CSF3M」
22位 フェンダー、ストラトヘッド採用、個性的なカラーとシェイプのアコースティック「California」シリーズ発売開始
23位 フェンダーがエフェクトペダル市場に本格参入、歪み系や空間系6モデルを発表
24位 ゲーム感覚でドラム練習ができる電子ドラム用アプリ「Melodics for V-Drums」が無料配信
25位 iPadをギターアンプ&マルチエフェクターにできる! Positive Grid「BIAS FX」の実力はどんなものか
26位 <2018楽器フェア>レポ第1弾ギター編 今すぐ触れたい・弾きたい最新モデルが満載
27位 フェンダー、USA製の最新シリーズ「American Original」登場、50/60/70年代の歴代モデルにインスパイアされた全10モデル
28位 ヤマハから豊富なトレーニング機能が楽しめる低価格電子ドラム「DTX402」やオールメイプルのアコースティックドラム登場
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