フェンダーがエフェクトペダル市場に本格参入、歪み系や空間系6モデルを発表

フェンダーがエフェクトペダル市場に本格参入を果たす。1月25日よりアメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイムで開催中のWINTER NAMMで、FENDER MUSICAL INSTRUMENTS CORPORATIONが、2018年春に発売予定のエフェクトペダル6製品を発表した。

リバーブ、ディレイ、オーバードライブ、ディストーション、コンプレッサー、バッファーなど定番のエフェクトをラインナップ。プロからビギナーまで、あらゆるタイプのプレイヤーにフェンダートーンのエフェクトサウンドを提供する。

いずれもプロのステージやスタジオで活躍するミュージシャンやアーティスト、そしてフェンダー社におけるサウンドエキスパートであるStan Coteyらによって独自に設計された回路を搭載。Stanは25年もの間プロフェッショナルオーディオの世界に身を置き、Eric Clapton初のフェンダーシグネイチャーアンプモデルの開発をはじめ、12年間もの間フェンダーのデジタルからチューブアンプまで、ありとあらゆるアンプ開発に携わってきた人物。彼はまた、ギターサウンドマニアとも言われているThe EdgeやJoe Bonamassaなどの著名アーティストとも直接仕事していく中で、ユニークな視点を備えてきた。

いずれのモデルも、ステージでもフェンダーらしいデザイン性と機能性を兼ね備えるため、フェンダーアンプデザインを踏襲したジュエルランプを搭載。洗練されたモダンなルックスのボディは軽量で耐久性の高いアルミで作られており、コントロールノブには暗いステージでも一目で設定を把握できるようにLEDバックライトを搭載した。各ペダルには、特許取得済みの9V 電池ボックスを装備しており、電池の交換がすばやくカンタンに行えるのもポイントだ。

各モデルの概要は以下のとおり。いずれも日本での販売価格、販売時期は未定。


●LEVEL SET BUFFER
トーンを損なうことなく複数のギターを使用するためのバッファーペダル。LEVEL、HI-FREQ、LOADの3つのコントロールによって信号をコントロールできる他、シグナルをミュートするMUTEスイッチはチューニング時に出力をミュートするのに活躍する。信号に干渉することなくチューナーを常時稼働させておくための、チューナーアウトプットも搭載。

●THE BENDS COMPRESSOR
楽器本来のトーンに干渉することなく、音量レベルのばらつきを整えるコンプレッサーペダル。DRIVEとRECOVERYコントロールにより、シンプルな操作で最適なコンプレッションとサスティンの調整が可能。BLENDコントロールはコンプレッションにドライシグナルをミックスすることでナチュラルなピックアタックを維持。アンプジュエルLEDは、コンプレッサー処理が行われている間、白からピンクに変化し、処理の状態を示す。

●SANTA ANA OVERDRIVE
FETテクノロジーを採用し、太くサチュレーションの効いたチューブオーバードライブサウンドを生成するペダル。フレキシブルなトーンコントロールにより多彩なオーバードライブサウンドを実現し、ギターのボリュームコントロールに追随する繊細なドライブレスポンスが得られる。


●PUGILIST DISTORTION
個別にトーンを設定できる2つのゲインコントロールを搭載し、幅広いディストーションサウンドを生成するペダル。SERIES/BLENDスイッチを使用することで2つのゲインチャンネルをカスケードし、より厚みのあるディストーションを作り出すことが可能。豊かな低音を生み出すBASS BOOST スイッチ、2つのチャンネルのバランスを調整するBLEND CONTROLなどによって、思いどおりのサウンドを生み出せる。

●MARINE LAYER REVERB
クラシックなHALLリバーブやROOMリバーブ、そしてモダンなSHIMMERリバーブといった複数のリバーブタイプを搭載。エフェクトがミュートされてもリバーブテールが続くスピルオーバー仕様で、スムーズで自然な残響が得られる。

●MIRROR IMAGE DELAY
シンプルなスラップバックディレイサウンドから、ディレイ成分にモジュレーション付加した壮大なサウンドスケープまで再現可能なディレイペダル。DIGITAL、ANALOG、TAPEのディレイスタイルを搭載し、各スタイルは2種類のヴォイシングが切り替え可能。ディレイパターンは符点8分音符に変更することも可能。