【ライブレポート】菅田将暉、超満員のツアーファイナル「終わるのが寂しい」

菅田将暉による初の全国ツアー＜菅田将暉 Premium 1st TOUR 2018＞が2月27日東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO公演をもってファイナルを迎えた。

◆菅田将暉 ライブ画像

本ツアーはチケット申し込みに5万通以上の応募が殺到。ツアーファイナルには約800人のファンが集結し、会場は超満員となった。

ライブは最新シングル曲「さよならエレジー」でスタート。アコースティックギターをかき鳴らしながらエモーショナルな歌声を響かせるとフロアから大きな歓声が起きる。リズムに合わせて手を挙げ、笑顔で観客とコミュニケーションを取る菅田の姿も印象的だ。

「菅田将暉です！　よろしくお願いします！」という挨拶を挟み、「ばかになっちゃったのかな」（1st single「見たこともない景色」収録）、「雨が上がる頃に」（2nd Single「呼吸」収録）」と抒情的なナンバーを披露。豊かな表現力を備えたボーカルで観客を魅了していく。映画『何者』で共演したバンドメンバーによるダイナミックなサウンドも、菅田の歌をしっかりと支えていた。

「俳優業をやりながら、こうやってライブをやらせてもらっている理由は、楽しい時間を共有したいから。僕と一緒にこの時間を作ってください！」というMCの後は、両親の影響で幼少の頃から親しんでいたという吉田拓郎の「今日までそして明日から」、菅田が出演した映画『あゝ、荒野』の主題歌「今夜」（BRAHMAN）、映画『溺れるナイフ』の主題歌「コミック・ジェネレイション」（毛皮のマリーズ）、映画『火花』の主題歌「浅草キッド」（ビートたけし）と、カバー曲を次々と繰り出していく。

ライブ後半では、石崎ひゅーいとの交流から生まれた「いいんだよ、きっと」「台詞」、渡辺大知（黒猫チェルシー）の提供曲「風になってゆく」など、デビューアルバム『PLAY』（3月21日リリース）に収録される新曲がいち早く披露された。本編のラストは記念すべき1stシングル「見たこともない景色」。熱を帯びた菅田の歌声に合わせて観客の大合唱が巻き起こり、会場のテンションはピークに達した。

大きなコールに応えて再びステージに登場した菅田は「家でいちばん弾き語ってる曲です」と「茜色の夕日」（フジファブリック）をアコースティックギターの弾き語りで熱唱。さらに菅田自身が初めて作詞作曲を手がけた「ゆらゆら」、パンキッシュなロックナンバー「ピンクのアフロにカザールかけて」を初披露し、ライブはエンディングを迎えた。

「本当に楽しいツアーだったし、終わるのが寂しい。できるなら、このメンバーと一緒にライブを続けていきたいです」と語った菅田。アルバム『PLAY』によって本格的に始まる“アーティスト・菅田将暉”の今後の活動にも大いに期待したい。

なお菅田は、3月21日に1stアルバム『PLAY』をリリース。さらに、本日2月28日発売の『ROCKIN'ON JAPAN 2018年4月号』に初登場している。


撮影◎HAJIME KAMIIISAKA