【連載】Vol.034「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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ポール・スタンレー来日直前インタビュー!ソウル・ステーション!!


▲Pic. by Keith Leroux

KISSのメンバーとして多くのファンにその名を知られるポール・スタンレー。新プロジェクト【ソウル・ステーション】の初日本公演がもうすぐだ。BBL 10th Anniversary Premium Stage! Paul Stanley's Soul Station !!


▲Pic. by Ross Halfin

初来日はKISSとして1977年。そのエキサイティング&ドラマティックなステージングには度肝をぬかれた。そんなハードなKISSの演奏の素晴らしさは往年のファンは勿論、若いロック・フリークにもしっかり伝承されている。そのKISSの顔であるポール・スタンレーがここ数年、ソロとしてのプロジェクト“Soul Station”で活動中だ。1960年代から70年代にかけてのソウル・ミュージック/R&Bを歌いあげるソウルフルでファンキーなステージを展開している。どんなショーを体験させてくれるのだろう、とても気になっていた。そのソウル・ステーション来日公演がもうすぐなのだ。しっかり予習したくなって、来日直前インタビューを敢行した。ここにご紹介しよう!


▲Pic. by Neil Zlozower

Mike(以下M):初来日は1977年でした。コンサートに行きましたよ。もちろん翌78年も続けて…。両年ともサポーティング・アクトはBOWWOWでした。リーダーのギタリスト、Mr.山本恭司を憶えていますか。今でも彼は大活躍、BLTには一緒に行きますよ。日本は何回目になりますか。日本のどんなところに魅かれますか。

Paul(以下P):もちろん、彼のことは事細かに憶えているよ。日本にはこれまで何度も訪れていて、毎回やらなくてはいけない素晴らしいことが溢れている。休む時間なんて全く考えていなくて、色んな場所を訪れたり、日本文化やフード、そしてワンダフルな人々と会ったりして楽しむことに時間を使いたいんだ。

M:KISSのポール・スタンレーが“Soul Station”。このニュースを耳にした時は“吃驚×3”!いつ頃からどういった経由でこの素晴らしいプロジェクトはスタートしたんでしょうか。

P:チャリティーで特別企画をする機会をもらったことがきっかけだ。確か2015年だったかな。ソウル・ミュージックがずっと好きで、ソウルを聴きながら育ってきたから、それを探求しようとSoul Stationを始めたことは、私にとっては自然な成り行きだった。あまり知られていないと思うけど、レッド・ツェッペリンやザ・フーに出会う前から、オーティス・レディングやテンプテーションズを見ていた。私のルーツはソウル・ミュージックだ。



M:1960年代から70年代にかけてのモータウン・サウンド、メンフィス・ソウル、フィラデルフィア・ソウル。ソフィストケイテッドされた素晴らしいSoul StationのR&BをYOUTUBEで楽しませてもらいました。そうそう、アイズレー・ブラザーズやファイヴ・ステアステップスもカバーしていますね。このあたりは貴方の音楽体験を語っていただくとよく分ると思います。貴方は1952年生まれですね、僕と同世代です。クラッシク音楽やオペラが流れる家庭にお生まれになったと聞いています。ロックやR&Bを聴くようになったのは何才頃からですか?音楽的バイオを詳しく語ってもらえますか。

P:私は幸運に恵まれている。音楽やアート、絵画などが日々の暮らしの中にある家庭で育ったんだ。音楽は私の生活の一部だったから、特別な理由があったわけではない。幼少期から、クラシック、オペラ、ロックと何から何まで聴いて育ち、ブルーグラス(スコッチ・アイリッシュ伝承のアコースティック音楽)やブルースの演奏会を観に行ったりもしていた。音楽やアートで自分をさらけ出すことが何よりも気持ちよくて、これは今でも変わらない。よくみんなには、見たり聞いたりするよりも自分自身に目を向けるよう勧めている。そうすることで、創造的に成長できるんだ。

M:若くしてロックで大成功を収め、60代になってソウル・ミュージックを始めるのは、今までのキャリアとは全く違うと誰もが思っている筈です。実は日本でも、キッス・ファンとソウル・ファンがクロスし、Soul Stationに対して興味津々なんです。そのあたりももう少し詳しくお教えください。

P:成功がもたらした利点は、結果を恐れることなく、離れた新たな分野に挑戦する機会を与えてくれたことだ。たとえ成功しても、失敗に終わったとしても、それを愛するが故に行動できる。だから、私にとって成功というものは、常に物事にトライするチャンスを与えてくれてきた。もし成功の道を歩んでいなかったら、そのチャンスにも巡り合えていなかったかもしれないね。



M:一番好きなR&Bアーティストは!

P:あまりにもたくさんいて、この質問に答えるのは難しい。でもモータウンを聴き始めた頃のことを思い出すと、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズが思い浮かぶね。

M:Soul Station、貴方を支えるバンドのメンバーも凄腕ぞろいです。彼らをご紹介いただきながらその実力、魅力をお願いします。

P:“Soul Station”は、素晴らしいミュージシャンたちが集まった十字軍なんだ。13人で構成されていて、それぞれしっかりとしたキャリアを持っている。この素晴らしいミュージシャンたちは、スティーヴィー・ワンダー、スモーキー・ロビンソン、ナタリー・コール、ホイットニー・ヒューストン、ピンク、クリスティーナ・アギレラ、ジョン・メイヤーなど多くのアーティストとの共演歴を持っている。キーボードのアレッサンドロ・アレッサンドローニは私たちバンドのミュージック・ディレクターのような存在だ。ギターのラファエル・モレイラ、ベースのション・ハーレー、それからトランペットのジョン・パーペンブルックはホーン隊のリーダー。私と共にボーカルとして歌うのは、クリスタル・ナイトン、ローラン・ベアート、そしてガビン・ローヌの3人だ。みんなそれぞれアーティストとしての個性を持っているが、ひとつになったとき私たちが愛する音楽を共に分かち合うことができるんだ。


▲Pic. by Keith Leroux

M:Soul Stationでスタジオ・アルバムを発表する予定は?『LIVE IN JAPAN』なんて考えていたりしますか?!

P:ちょうどバンドのみんなと話しているところなんだ。もちろんソウル・クラシックもカバーしたいし、それに加えてソウル・ミュージックのルーツが感じられる新しい曲もやりたいね。私たちは、いつも自分たちのパフォーマンスを収録している。だからいつ『LIVE IN JAPAN』というアルバムが出ても驚きはしないだろうね。

M:スタジオ・レコーディングでしたら「Let’s Stay Together」をカバーなさっているので、ぜひともメンフィスのロイヤル・スタジオを使ってください。ウィリー・ミッチェルの息子、現在ロイヤルのボスのブー・ミッチェルとは大仲良しなもんで…。CMでした、スイマセン。

P:もちろん。神聖な場所に立てるようなものだからね…。

M:最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。



P:みなさんは私にとってファンというより、友人のような存在だ。長い間、私を応援してくれている方も、最近私のファンになってくれた方にも共通することは、お互いへの感謝だと思っている。こうして私の違った一面をみなさんに見せられる機会を与えてくれることに感謝している。このプロジェクトが大きな喜びと幸せをみなさんにもたらしてくれることを祈っているよ。

“公演スケジュール”
【Billboard Live TOKYO】
☆2018年1月11日(木曜)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
☆1月12日(金曜)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
☆1月13日(土曜)
1st Stage Open 15:30 Start 16:30
2nd Stage Open 18:30 Start 19:30

【Billboard Live OSAKA】
☆1月15日(月曜)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
☆1月16日(火曜)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30
☆1月17日(水曜)
1st Stage Open 17:30 Start 18:30
2nd Stage Open 20:30 Start 21:30

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