【レポート】Chelsy、クアトロワンマンに多幸感「今、ここで泣いてちゃダメでしょ」
3ピースガールズロックバンドChelsyが7月2日、SHIBUYA CLUB QUATTROにて最新ミニアルバム『WILL BE FINE TOMORROW』を引っさげたツアー<Chelsy LIVE 2017~ちぇる子とちぇる男のカーニバルはじめちゃうんだツアー~>のファイナル公演を開催した。
◆Chelsy 画像
Honey Bee Recordsの最前線に立つChelsyが開催する過去最大規模のワンマンということもあって、応援に駆けつけた後輩アーティストたちの姿も会場内に見受けられる。リハーサル時にはLily's BlowのNANAとRucaがTOKYO MX番組『真夜中のみつばち少女』で放送予定の同ライブ密着収録を行っていたのだが、NANAの踊りやコールなどテンションマックスの姿に、緊張の面持ちだったメンバーから笑顔がこぼれていた。レーベル一丸となって“最高の一日を作ろう”と奮起する様子が空気感を温かなものにしていく。
Chelsyは近年、MIO(Vo)の舞台出演、AMI(Dr)のソロ楽曲「おかあさん」リリース、SHIZUKA(B)のグラビア挑戦といった個々の新たな活動に加え、キュートなダンスを取り入れた楽曲「Restart」の“いい恋ダンス”動画公開など多岐にわたる活動を行ってきた。クアトロワンマンは、その全てのポテンシャルをステージ上で発揮、単なるガールズバンドの枠で括ることができない新たなアーティスト像を感じさせてくれる一夜となった。
オープニングセッションは“カーニバル”らしくお祭り騒ぎ。「カーニバル!!」の大きな掛け声と共にテンションを上げていく。5thシングル「Kite」のイントロが鳴り響き、「みなさん準備はよろしいですか!」というMIOの第一声と振り切れんばかりのテンションで輝かしい光を放つChelsyに、観客も負けじと手を上げそれに応える。
この夜、演奏されたナンバーは壮大なバラードからバキバキのロックまで底知れず。王道のJ-POPをロックなベース、キュートながらタイトなドラム、艶と可憐さを併せ持つボーカルが、3ピースならではのスリルを伴ってChelsyサウンドへ昇華させていく。その姿が一層露わとはったのがアコースティックセクション・コーナーだ。また、同ツアーでは日替わりカバー曲が披露されており、この夜の「真夏の果実」もChelsyのオリジナルナンバーかと思うほど高い完成度をみせた。
節目のワンマンライブにお馴染みの映像コーナーでは「Restart」の振り付け講座ムービーが上映された。メンバーの素も伺えるコミカルな映像に合わせて観客も満面の笑みでダンスを練習。その映像ラストでメンバーが画面外にはけると、同じ衣装に着替えたメンバーがステージに登場するという粋な演出も。続けて生披露された「Restart」では、ミュージックビデオにも登場しているHoney Bee Records後輩アーティストがダンサーとしてステージ上に勢揃い。会場全体が“いい恋ダンス”を踊る一体感は圧巻の光景となった。
AMIのドラムソロと、SHIZUKAとひぐちけい(サポートギタリスト)の煽情的なセッションパートを挟んで、ライブはラストスパートへ。「Orange」「YES」とロックな疾走感溢れる楽曲で本編の幕を閉じた。
アンコールで登場したメンバーは、それぞれ感謝の気持ちを述べつつ、今後の予定を発表。SHIZUKAからの新しいアナウンスは魚住誠一によるデジタルグラビアの写真集(紙媒体)発売に向けてのクラウドファンディング企画をスタートさせるというもの。MIOからは「今日、カメラがいっぱいあるって言ってたのは、年内に今日のライブのDVDを出すからです!」とこの夜のライブがDVDとしてパッケージリリースされることが発表となった。
メジャーデビューから3年が経とうとしているChelsyがアンコールに選んだ楽曲は、メジャーデビュー曲「I Will」と初披露の「イノガシライン」。極上のバラードと、疾走感溢れるポップナンバーで興奮の渦を巻き起こし、ライブが終了した。……かに思えたが、鳴り止まない観客の拍手と歓声に応えるように、本来予定のなかったダブルアンコールが。
「クアトロでのワンマンライブは私たちにとってめっちゃ挑戦だったんです。頑張ってきて……」とAMIが涙を零すと、SHIZUKAから「今、ここで泣いてちゃダメでしょ」と一言。もっと大きい会場でのワンマンを目指そうという気持ちが見えたこの言葉に、「汗ですけど(笑・泣)」と誤魔化すAMIの笑顔が覗く。「今日、お客さんとかスタッフのみなさんとか、いっぱい居て良かった……」と号泣したAMIだが、ラストナンバーの「My way」が始まると笑顔に戻り、圧倒的にハッピーなパフォーマンスでツアーファイナルの幕を閉じた。
Chelsyは10月21日、恵比寿LIQUIDROOMにてHoney Bee Records主催によるイベント<MITSUBACHI FES 2017>に出演することが決定している。出演アーティストは、アイドルネッサンス、Astrovery、しろくろちゃんねる ちゅうにー、瀬川あやか、たんこぶちん、Ciao Bella Cinquetti、BAND PASSPO☆、Bitter & Sweet、豚乙女、山崎あおい、Lily's Blow、Rucaに加え、オープニングアクトとして涼葉、Mar.na、渡部 歩の参加が決定している。チケットのアーティスト別先行受付は7月10日23:59まで。オフィシャル先行受付は7月11日より。
■<Chelsy LIVE 2017~ちぇる子とちぇる男のカーニバルはじめちゃうんだツアー~>
2017年7月2日(日)@東京 SHIBUYA CLUB QUATTROセットリスト
01.Kite
02.It's a Small World
03.I'm in love
04.Please Please Me
05.escape
06.Happy End
07.Blue Moon
〜アコースティックコーナー〜
08.SistAr
09.真夏の果実(カバー)
10.Organ
11.I still go
12.Rain
13.It's fine days
14.Animation
〜踊ってみた!!レクチャー映像〜
15.Restart
〜Drum&Bassソロ〜
16. Orange
17. YES
encore
18. I will
19. イノガシライン(新曲)
w encore
20.My way
■3rd mini ALBUM『WILL BE FINE TOMORROW』
【初回限定盤(CD+DVD)】¥1,620(税込) / HBC-010
【通常盤(CD)】¥1,300(税込) / HBC-011
1.Restart
2.It’s fine days
3.Orange
4.Blue Moon
<DVD ※初回限定盤のみ>
Kite MV
■イベント<MITSUBACHI FES in TOKYO ~5th Anniversary~>
開場 / 開演 12:00 / 13:00
▼出演者(※五十音順)
アイドルネッサンス、Astrovery、瀬川あやか、たんこぶちん、Chelsy、Ciao Bella Cinquetti、BAND PASSPO☆、Bitter & Sweet、豚乙女、Lily’s Blow、山崎あおい、みつばちファミリー(ズ)
▼チケット
前売り¥3,800(+1D)/ 当日¥4,500(+1D)
■TOKYO MX番組『真夜中のみつばち少女 〜突然ですがフェス出ませんか?〜』
出演者:Lily’s Blow・NANA、Chelsyほか
http://s.mxtv.jp/variety/mayonaka_honeybee/
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