【インタビュー】CNBLUE、新機軸ソウルポップス「SHAKE」は何が新しいのか? そして日韓音楽シーンの違いとは
CNBLUEがニューシングル「SHAKE」を5月10日にリリースする。昨年日本でのメジャーデビュー5周年を迎えた彼らが新たに送り出すナンバーは軽快なソウルポップス。日本ではこれまでロック的アプローチの楽曲を数多く発表してきたCNBLUEだが、今回はバンドのもう一つの顔であるグルーヴを全面に押し出している。今回のインタビューでは、この注目楽曲についてはもちろん、日韓の音楽シーンの違いや、作詞における独自の語感などについて、メンバー4人に話を訊いた。
◆CNBLUE 画像
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■ スタイルを1つに決めてない
■ 常に世界の音楽トレンドからも影響を受けている
▲ジョン・ヨンファ(Gt&Vo) |
イ・ジョンヒョン(Gt&Vo):そうですね。
── 「SHAKE」を日本でリリースすることになった経緯を教えてください。
ジョン・ヨンファ(Gt&Vo):この曲は僕とジョンヒョンが“ソング・キャンプ”に参加して作った曲なんです。
──“ソング・キャンプ”とはなんですか?
ジョンヒョン:いろんな国の作曲家が集まって、アイディアを出し合いながら一緒に曲作りするところです。
ヨンファ:僕らも今回初めて参加しました。まず先に1フレーズ分だけインストを作るんです。それを流しっぱなしにして、いいメロディのアイディアが浮かんだ順に歌っていく。良かったら採用して、さらにそこからみんなでアレンジを加えたりもしました。
カン・ミンヒョク(Dr):そのせいかもしれないけど、「SHAKE」はサビがすごく新鮮でした。ちょっと今までにないと思う。
▲カン・ミンヒョク(Dr) |
── いやいや、あんなグルーヴは中学生じゃ出せませんよ(笑)。
ジョンヒョン:(笑)。そこは練習しかないですね。
ヨンファ:僕らはもうすぐ韓国でもミニアルバム(『7℃N』)をリリースするんです。それで他にも何曲か作ったんですけど、どの曲もすごく気に入ってて、どちらの国でどれを発表するかはすごく悩みました。でも、今回日本で出す曲はこれまでと違う感じにしたかったから「SHAKE」を出すことにしました。
▲イ・ジョンヒョン(Gt&Vo) |
ミンヒョク:この曲はライブばえしそうだよね。
イ・ジョンシン(Ba):PVみたいに会場で一緒に踊ったり、みんなと掛け声を合わせたり。演奏するのが今から楽しみです。
▲イ・ジョンシン(Ba) |
ヨンファ:日本語の歌詞については日本の作詞家さんと共作してるんですが、僕はいつも事前にアイディアを全部書き出して作詞家さんに渡します。テーマはもちろんですが、ここは英語、ここは韓国語に似通った日本語にしたいとか。それでいろいろやりとりして歌詞を作っていきます。
──歌詞の聞こえ方については最初からヨンファさんの頭の中にあるんですね。
ヨンファ:そうですね。日本盤で英語タイトルの曲はすべて僕のアイディアがそのまま採用されたものです。
── 日本語は韓国語より音節数を食うので、メロディに乗せづらいと感じることはありませんか?
ヨンファ:あ〜、そういう意味では「In My Head」のサビを歌うのは難しいですね。
ジョンヒョン:「儚くもツライ夢よ」のとこね。
ヨンファ:そう。あそこはテンポが速いので、初めてレコーディングした時はすごく苦労しました。ライブでは今でも時々間違えちゃう(笑)。
ヨンファ:やっぱり国ごとに好まれる音楽スタイルが違ってて。日本ではバンドっぽいスタイルの音が好まれるけど、韓国ではもっとポップなアレンジじゃないと受け入れてもらえないんですね。
── CNBLUEとしてはどちらが自分たちに近いと思いますか?
ジョンヒョン:どっちもです。
ヨンファ:僕たちは自分たちのスタイルを1つに決めてないからね。常に世界の音楽トレンドからも影響を受けているし。
── 韓国はアメリカの音楽シーンから強く影響が受けていますよね。そこが日本と大きく違うところです。
ヨンファ:そうですね。
── とはいえ、CNBLUEの楽曲は独特だと思います。グルーヴはヒップホップ的だけどメロディはポップス。だけど、その混ざり方が普通のバンドとはまったく違うから、いわゆるミクスチャーバンドのような楽曲にはなっていない。
ヨンファ:意図的にそういうバランスにしてる部分はあります。僕には好きなメロディの雰囲気があって、バンドとしてはバウンスする演奏に自信がある。それで、自分が作りたい音を取り入れると自然とああいう感じの曲になっていくんです(笑)。
▲シングル「SHAKE」初回限定盤A |
ヨンファ:すごく好きですよ。ドレイクやトラヴィス・スコットは特によく聴きますね。ちなみに、僕がこの前名古屋からインスピレーションを受けて作ったヒップホップの曲があるんですけど聴いてみますか?
── 是非!(プレイ中)……トラップ風ですね。あっ、もう終わりですか?
ヨンファ:聴かせられるのはここまでです(笑)。
── 名古屋は日本でも有名なヒップホップタウンなんですよ。
ヨンファ:え〜っ、知らなかった(笑)。
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