インタビューTOP10【2016年をBARKSニュースで振り返る】
音源制作の裏側や活動意図を明かすアーティスト自身の言葉は、生み出された音楽に寄り添って、ときに新発見を伴いながら我々ユーザーの心を奮わせてくれる。録って出しの緊急インタビューや10000字オーバーのロングインタビューなど、ひと口に“インタビュー記事”と言っても、その届け方はさまざまだ。BARKSは2016年、実に数百本におよぶインタビュー記事を、その時々の最善と思われる手段と方法でお伝えしてきた。国籍もジャンルも世代も超越したアーティストたちの貴重な発言が、日割にすると1日1本以上発信されたこととなる。
◆【2016年をBARKSニュースで振り返る】インタビューTOP30ランキング
2016年、最も多くのユーザーに読まれたインタビュー記事をランキング形式でお届けする当企画だが、その傾向は、X JAPANやB'z、Hi-STANDARDなど、いわゆる大物アーティストのオリジナルインタビューが注目を集める結果となった。トップ30にまで目を向ければVAMPSやLUNA SEA、D'ERLANGERなどのインタビュー記事が軒を連ね、ビッグアーティストの動きが激しい1年だったことも見て取れる。
2016年に掲載した数多あるインタビュー記事の中からランキング1位を獲得したのが、“【緊急インタビュー】YOSHIKIが語る、衝撃のPATAの一言「ウェンブリーで俺は死ぬ」”だ。これは、PATA入院によって、予定されていた英国ウェンブリー・アリーナ公演およびニューアルバム発売の延期を発表したX JAPANが、その時どのような状況下にあったのか。BARKS編集長 烏丸哲也にYOSHIKIが語った内情と強い決意をお届けしたもの。PATA緊急入院はあまりにもショックなニュースだったが、YOSHIKIの深い言葉と、サムライのようなPATAの決意に、多くのファンが涙したに違いない。
続いて2位は、“稲葉浩志、「B'zというアイデンティティのために」”。B'zの活動と並行して、ソロアーティストとしても充実した活動を展開する稲葉浩志の発言は、イメージ通りのストイックなものだった。一方で、B'zとソロについて、そのスタンスの違いや未知について語る口調はインテリジェンスが高く、紳士的そのもの。ビッグアーティストの謙虚な発言が共感と称賛を呼ぶテキストとなった。
4位には、“浜田麻里、「ハード・ロック・アルバムって自分で思えるものを作りたいなって」”が輝いた。約4年ぶりのアルバムリリースを題材に、1994年から2001年までのライブ活動休止期、そして2015年10月の<LOUD PARK 15>出演時の裏話まで語られたインタビューが、1980年代からのファンはもとより<LOUD PARK 15>で獲得した新たなファンからの熱い視線を集めたようだ。
なお、ユニクロから最新モデルを取り寄せて行なった「UT」Tシャツ談義企画をはじめ、配信やCDなど音源リリース形態について清春が語った“変貌するリリース形態の現在・過去・未来”など、独自的な切り口のインタビュー記事がランクインしていることにも注目したい。ユーザーの“読みたい意欲”を最もそそるであろう作品や活動にまつわる最新インタビューはもとより、音楽とカルチャーの関係性、プレイヤーとしての個性や主張、アーティスト自身の日々の思いが熱く語られる場として、2017年もBARKSはあらゆる角度からインタビュー記事をお届けしていくので、お楽しみに。
文◎梶原靖夫(BARKS)
【2016年をBARKSニュースで振り返る】インタビューTOP10ランキング
◆2位 【インタビュー】稲葉浩志、「B'zというアイデンティティのために」
◆3位 【インタビュー】YOSHIKI、「薔薇のように咲いて 桜のように散って」を語る
◆4位 【インタビュー】浜田麻里「ハード・ロック・アルバムって自分で思えるものを作りたいなって」
◆5位 【インタビュー】Hi-STANDARD、難波章浩が語る「ハイスタを3人のものに取り戻す」
◆6位 【対談】Tetsu [D'ERLANGER] × ROD [Justy-Nasty]、「認められる相手」
◆7位 【インタビュー】GACKT&浜崎あゆみ「自分たちの口でしっかり発信していくべきだと思っているんだよ」
◆8位 【インタビュー】Nothing's Carved In Stone、「VAMPSのグルーヴは日本人とは思えない」
◆9位 【Tシャツ談義】ユニクロ「UT」音楽ラインをBARKS編集部が徹底検証
◆10位 【インタビュー】B'zの松本孝弘、『enigma』完成で「音楽創りがまた面白くなってきた」
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