【インタビュー】anderlustの2人に、個別面談で“女心”も“男心”も訊いてみた。

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2016年に鮮烈なデビューを飾ったanderlustが、3rdシングル「Scrap & Build」をこの冬12月14日にリリースした。表題曲は終わらせた方がいいに決まっている恋をズルズルと引きずってしまう女心を描いた一曲。ただの情念ソングに終わらせず、ポップさ・軽快さと一筋の哀愁を感じさせるトーンはanderlustから目が離せない理由の一つと言えるだろう。

そんなanderlustの2人だが、シンガーソングライター越野アンナとベーシスト西塚真吾はデビューして約9ヶ月、お互いにどんな刺激を受けてきたのか? 今回のインタビューでは2人一緒での話の前に、越野アンナと西塚真吾に一人ずつ話を訊いてみた。「Scrap & Build」から引き出されるそれぞれの恋愛観やお互いの衝撃エピソード、一挙にお届けします。

◆anderlust 画像


■西塚真吾 ソロインタビュー編

──「Scrap & Build」は、不誠実な彼氏に翻弄されながらも一途に想う女性が描かれています。そういうタイプの女性は、どう思いますか?

西塚:一途なのは良いと思うけど、ちょっと重いかもしれない。いわゆる“重い女性”というのは根が真面目で、人として良い人が多いのは分かっているけど、それこそちょっと重荷に感じてしまうことがある気がしますね。

──そうなんですよね。尽くしてくれるのは嬉しいことですけど、度が過ぎると束縛されている感じがしてしまって。

西塚:ちょっと息苦しく感じてしまいますよね。尽くす子というのは、相手にすごく大人な部分を求めている気もするし。そういう意味でも、僕には合わないと思う。僕は、どちらかというと器が大きい女性が好きなんですよ。自分の子供っぽいところとか、ダメなところとかも笑って受け入れてくれるような人が理想なんです。

──なるほど。母性の強い、大人な女性ですね。

西塚:そう。マザコンではないけど、遠くから見守って、好き勝手にやらせてくれる人が良いですね。

──常にそばにいて、なんでも一緒じゃないとヤダ……というような子は難しいと?

西塚:難しいかも。僕の行動を全部把握しようとしたり、ケータイを見たがったりとかね。そういう子は苦手だし、実は年下もあまり好みじゃないんです。内面が大人であれば年下でも大丈夫かもしれないけど、そういう子は少ないじゃないですか。だから、自分よりも年上の人のほうが合うと思います。

──ということは、妹タイプの越野さんのような女性は……。

西塚:完全に、そういう対象ではないですね。アンナちゃんには申し訳ないけど、あまり女性として見ていないです(笑)。

──でも、越野さんも、そのほうがやりやすいと思います。では、女性とデートするなら、どういうデートをしたいでしょう?

西塚:僕は、人ごみがちょっと苦手なんですよ。なので、外には出たいタイプだけど、人が大勢いるところ……テーマパークとかには行きたくない。僕は釣りが好きなので、そういうのにつき合ってもらえると嬉しいですね。あとは、景色が良い場所で、のんびり散策したりとか。せわしないデートは、楽しめないと思います。

──そういう意味でも、大人な女性のほうが合うといえますね。話を、「Scrap & Build」に戻しますが、もし自分の身近なところに、こういう状態に陥ってしまっている人がいたらどうされますか?

西塚:実際そういう状況で悩んでいる友達とかが時々いるんですよ。でも、どうこう言ったりはしない。周りに言われたからといって熱が下がるものではないし、ある意味良い人生経験をしているんじゃないかと思うから。放っておいて、ケリが着いて、その時に落ち込んだりしていたらみんなで飲みに行く……みたいな。そんな感じです。


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──男子は、そうですよね。続いて、越野さんのことを少し話して欲しいのですが、今までで一番衝撃的だったアンナちゃんのエピソードを、こっそり教えてもらえますか。

西塚:普段からちょっとした衝撃が、ずっと続いている感じなんですよね(笑)。最初に会った時からアメリカンなノリで、いきなりハグとかしてきて“ええっ?”と思ったし(笑)。だから、めっちゃ衝撃的だったことは、なんだろう……。そういえば、アンナちゃんは決めたことが出来ないんです。たとえば、ライブの時はいろんなことが起こり得るけど、最低限の段取りがあるじゃないですか。こういう入り方で1曲目に入りますと決めても、それを守ってくれない。ステージに出て、僕がベースのチューニングをして、僕がキューを出すはずだったのに、勝手に喋りだしてライブを始めてしまうという(笑)。だから、チューニングが出来なかったんです。それが、ここ最近あった一番衝撃的なことでした(笑)。

──そ、それは結構キテますね(笑)。

西塚:でしょう?(笑) こういう曲順で、ここでMCを入れて……みたいな大きな枠は守るけど、曲に入るきっかけは決まっていない。決めても守ってくれないから(笑)。アンナちゃんは、すごく自由なんですよね。

──“自由である”ということを大事にしているのは、取材をしていても感じます。でも、根はすごく真面目な気がします。

西塚:そういう感じは、しますね。真面目で、いろいろ考え過ぎて、緊張してしまっている時とかがあるから。基本的に明るいけど、移動の時とかは本を読んで、自分の世界に入って静かにしていたりするし。なんていうか、生真面目さと奔放さが入り混じっている感じがある。でも、それがアンナちゃんの魅力だなと思います。

──たしかに。レコーディングの時とかは、ナーバスになるほうでしょうか?

西塚:それは、分からないです。アンナちゃんは自分のペースでレコーディングするから、いつも僕が知らない間に歌録りが終わっているんです(笑)。だから、今のところ歌録りに立ち会ったことがなくて。でも、ベースを録っている時とか、ベーシックを録っている時にスタジオに来るとテンションは高いです。「めっちゃ、良いですぅー!」みたいな感じで、スタジオの雰囲気が明るくなりますね。こうしてみると、小さな衝撃は沢山あるけど、度肝を抜かれたほどのことはないかもしれない。ただ、anderlustは、まだツアーをしたことがないんですよ。しかも、アンナちゃんも20歳になって、お酒が解禁されたので。今後は、より衝撃的なエピソードが出てくる気がします(笑)。

──楽しみなような、ちょっと怖いような(笑)。では、最後に、アンナちゃんに向けて一言お願いします。

西塚:そうですね……。自由なのは大きな魅力の一つだと思うけど、最低限の決まりは守ってください(笑)。

◆インタビュー(2:越野アンナ ソロインタビュー編)へ
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