宇多田ヒカル、ネットイベント<30代はほどほど。>で初生パフォーマンス披露
宇多田ヒカルがアーティスト活動を約6年半ぶりに再開し、約8年半ぶりに発売したオリジナルアルバム『Fantôme』が大ヒット、そんな彼女が、デビュー記念日にあたる12月9日、ファンへ感謝の気持ちを込めてネットイベント<サントリー天然水 PRESENTS「30代はほどほど。」>を開催した。
生演奏でのパフォーマンスは復帰後初披露となったこのイベント。ファンにとっても宇多田ヒカルにとってもかけがえのない貴重な時間になった。
音楽ジャーナリストの柴 那典氏に、次のようにレポートしてもらった。
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ピアノの前に宇多田ヒカルが座り、最初の一音を鳴らす。KOHHがマイクの前に立つ。その瞬間にガラッと空気が塗り変わった。
眼鏡にトレーナーというラフな格好でツイッターで寄せられた疑問に答えたり、子育てのエピソードを語ったりと、ラジオ風のユルいトークを繰り広げていた前半のムードからは一転。1曲目に披露したのはアルバム『Fantome』から「忘却」だ。最初のヴァースをKOHHがラップし、宇多田ヒカルがそれを歌い継ぐ。息を呑むような響きがネット越しに伝わってくる。そして、そのまま途切れることなく2曲目の「人魚」へ。ハープ奏者の朝川朋広の演奏をバックに、宇多田ヒカルが真っ直ぐ前を見据えて歌う。とてもシンプルなサウンドだ。だからこそ、歌の持つ説得力が強烈に伝わってくる。 この日、彼女がスタジオから披露したのはたった2曲だった。でも、宇多田ヒカルの音楽が持つ「特別さ」を痛感させられるパフォーマンスだった。
終了後にはKOHHのマネージメントからデビュー記念日を祝うケーキがプレゼントされるというサプライズも。ここで緊張から解き放たれて自然体の笑顔を見せていた宇多田ヒカルの姿も魅力的だった。「長い間待っててくれてありがとう。これからもよろしくお願いします」とファンに語りかける。そしてラストは、この日のオープニングDJも務めたPUNPEEのリミックスによる「光 -Ray Of Hope MIX-」。あっという間だったけれど、とてもスペシャルなイベントだったのではないかと思う。
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イベントを終えて宇多田ヒカルは「最初は気軽に考えていたのですが、どんどん大きなプロジェクトになって、沢山の人が関わるようになってビックリしました。でも、おかげさまで無事に番組を終えられてよかったです。」とコメントし、ゲスト参加したKOHHは「歌詞間違えないでよかったっす」とコメント、同じくゲスト参加のPUNPEEも「DJをしていて、初めて両親の顔が浮かぶ不思議な体験をしました」とコメントした。
このイベントは映像配信サービスGYAO!の協力のもと、GYAO!アプリ上で3DVRおよび2Dマルチアングルによる国内初の同時生中継で実施されたが、想定を上回るアクセスの集中により一部回線がパンク、このため視聴ができなかったユーザーが出たことに対し、急遽年内に3Dと2Dで再配信されることが決定、詳細はオフィシャルページおよびGYAO!の特設ページにて近日中に発表される。
写真●岸田哲平
▲「光 –Ray Of Hope MIX-」(REMIXED BY PUNPEE)ジャケット
「光 –Ray Of Hope MIX-」(REMIXED BY PUNPEE)
1.光 –Ray Of Hope MIX-(REMIXED BY PUNPEE)
2.Simple And Clean –Ray Of Hope MIX–
3.光 -P’s CLUB MIX-
4.Simple And Clean -P’s CLUB MIX-
■iTunesプレオーダー
2016年12月9日(金)スタート
https://itunes.apple.com/jp/album/id1179568244
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