【短期連載】佐々木亮介 (a flood of circle) のTHE BLUE TOUR DIARY_最終回『衝撃のそんなおもんないで@沖縄Output』
沖縄では、6回演奏した。
◆a flood of circle (2016.6.11-12@沖縄Output) 画像
【1.沖縄Output <THE BLUE TOUR (FINAL)>】
このセットリストも、ついにこれが最後。名残惜しいような、けど一切何も残さずに出し切りたいような、気合いが相まった夜。なべちゃんから「亮介のMCのフリが毎回最悪」というまさかの本気と書いてマジ説教をステージで喰らうという素敵なハプニングもありつつ、ツアーファイナルらしいぶち上げ感。
▼演奏した曲
Golden Time
The Beautiful Monkeys
Blood Red Shoes
青く塗れ
GO
春の嵐
I’M FREE
博士の異常な愛情
Miss X DAY
Black Eye Blues
月に吠える
月面のプール
Buffalo Dance
KIDS
Dancing Zombiez
シーガル
プシケ
ベストライド
心臓
花
BLUE
理由なき反抗
【2.沖縄Output <イマイアキノブとの夜遊び>】
打ち上げを中座して夜遊びしに行ったら、イマイさんとサトウミノルさんが沖縄Outputのフロアで演奏していた。オリオンビールを呑んでいたらイマイさんから人差し指でクイクイと“御呼び出し”のサインを送られ、アコースティック・ギターを持って乱入。イマイさんの絶妙チューニングに合わせる。チューニング・メーターを使って440のチューニングをしても、あのフィーリングは出ない。イマイさんともミノルさんとも演奏前も演奏後も会っていないので演奏中しか会話していないけれど、とても良い時間だった。楽し過ぎてビールを床にぶちまけた犯人は、私です。
▼演奏した曲
マブシイ(イマイアキノブ)〜Get Back(The Beatles)〜マブシイ
君と逢う新宿(イマイアキノブ)
いまもギターを(イマイアキノブ)
+α
【3.沖縄Output <The Deep Blue Night 2 -AFOC VS 佐々木亮介->(佐々木亮介】
ハイライト・シーンはスマップ「Fly」カバー feat.キョウスケ from ジョーニーズ・ジュニアだね。思いの他ビシッとハモったね。歌って踊ってギターは弾かないキョウスケ、輝いていたね。
▼演奏した曲
The Deep Blue Night Blues〜小さな恋のうた(MONGOL800)〜The Deep Blue Night Blues
象のブルース
コインランドリー・ブルース
Fly(SMAP) feat.キョウスケfromジョーニーズ・ジュニア
ホットチョコレート
ファイト!(中島みゆき)
【4.沖縄Output <The Deep Blue Night 2 -AFOC VS 佐々木亮介->(AFOC)】
<THE BLUE TOUR>の裏ファイナルという感じかな。新宿ロフトでやった<The Deep Blue Night>とは少し違うセットリストにした。なるべく<THE BLUE TOUR>でやった曲とは違うものにしたかったから。
▼演奏した曲
ブラックバード
泥水のメロディー
ロシナンテ
青く塗れ
見るまえに跳べ
Sweet Home Battle Field
Paradox
スカイウォーカー
Quiz Show
Human License
ベストライド
感光
I LOVE YOU
God Chinese Father
Party!!!
【5.浦添groove <打ち上げ/2次会>】
1次会での久米仙が効いてきたところで、Shaolong To The Skyなどのベーシストであるガチャピンさんの店(浦添groove)に雪崩れ込む。AFOCメンバーは一人も来なかったけど。ギターを借りてセッション。
▼演奏した曲
カトリーロの加藤リーヌさんとセッション
店でたまたま呑んでいたマキちゃんという人とセッション
プカプカ(西岡恭蔵)
【6.豊崎美らSUNビーチ <打ち上げ/BBQ>】
この日はとてつもないお天気で、常人であればバーベキューなど即刻中止するであろう大嵐。悪天候というか最悪天候の中、我々はしかしバーベキューを決行。これも沖縄の海なのでしょう。残波も呑む。スイカも割る。島草履も履く。嵐でも楽しむさ。ただし遊泳はとにかく絶対禁止。だって死ぬから。さて皆が泥酔の域に達した頃、どこからともなくアコースティック・ギターと沖縄TAKARA RECORDS発の名作シェイカー「フリフリGO-YA」が現れた。足下を流れゆく泥水の淀みにも似た、でろでろのどろどろの演奏による弾き語りパーティーが開催されたのだった。ああ楽しかった。
▼演奏した曲
島人ぬ宝(BEGIN)
など数々の名曲たち
楽しいことは大事だ。だけど“本能がそこに向かうから”みたいな表現で誤摩化して「もうやったことあること」だけを楽しんでいるのはもったいない気がする。「磨き上げる」のはまた別。違いがわかりにくいこともあるけれど、それは大事。でも、進歩しなくてもいいから楽な方へ、と引っぱりがちな本能に逆らう理性を持ってして「まだやったことないこと」を楽しむことは超大事。これまでもその時々のベストを出してきたとして、それでも今が限界、と思わない限りは。それが誰かにとって微細な変化でしかなくても、もしくは変わり過ぎだと言われたとしても。自分の知らない世界を否定せずに、受け入れたり考えたり味わったり、それを取り入れたり歌にしたりただ生きていたりしていたい。これは別に誰かに対して、こうあれ!っていうもんではない。
そう改めて思うきっかけをくれたのは、沖縄最後の夜の「ロビー呑み」に際して発せられた姐さんによる忘れられない一言だった。
このツアー以前から、我々は我々ならではの酒の酌み交わし方をすることで密にコミュニケーションを深めて来た。それこそが、姐さん自らメンバーやスタッフをぐいぐい誘って何度も慣行してきた独自の打ち上げスタイル、通称「ロビー呑み」である。姐さんは「ロビー呑み」での酩酊を心地良く感じるらしく、そのため我々は今回のツアーでも打ち上げの2次会はほとんど居酒屋などには向かわず宿泊先のホテルのロビーに缶ビールを持ち寄ってひっそり乾杯していた。いやもちろん、当初は抵抗があった。「なんでここで呑むの…?」「ホテルのフロントの真っ白な目は気になんないの…?」と。しかし姐さんの「四の五の言わんとここで呑んだらええねん」「いざと言う時ウォーターサーバーとかあるやん」「ソファ柔らかいやん」的豪気に気圧され、弱気だった男共もいつしか姐さんの呑み方に慣れていったのである。
そんな経緯もあって、ツアー最後の沖縄の夜、いよいよ最後の朝を迎える前にもう一杯だけ呑んでから寝ようという話になった時、私は意気揚々と「姐さん、最後もやっぱりロビーで締めますか」と提案した。機嫌良く楽しくツアーの最後を締めくくってほしかったし、姐さんもまあベロベロなりに「お、わかってきたやん」くらいのことは言ってくれるだろうという期待を持ってだ。だが姐さんの口から出たのは意外な言葉だった。
「いやあ、あれ、そんなにおもんないからなあ…」
耳を疑い、反射的に姐さんの泥酔顔を3度くらい見返した。いや今まで「そんなおもんない」ことを何度繰り返してきたと思ってんですか…あんなに夜更けまで、というか時には朝まで…フロントの白い目をかいくぐりながら…というかあんた発信で…いや、いいのだ。人間、いつ気持ちが変わるかなんてわからない。それは自然なことであって、悪いことではない。それでもその時やるべきと、これが面白いと、信じられることをやり抜くべきだ。それにはなんとなくの本能よりも確信を持った理性が要る。だって「おもんな」くなってしまったことは、やっても「おもんない」のである。まあ、泡盛に理性を潰された私達が結局ロビーで朝まで呑んだという事実はさて置いて。これからもっと「おもろい」ことを探していこう。新しい曲とか。姐さんにお楽しみ頂ける新しい打ち上げのスタイルとか。人生、自分次第でまだまだノビシロだらけだな。
かような訳で、<THE BLUE TOUR>は集大成でもゴールでもない。と、いくら文章を書いても伝わらないでしょう。『THE BLUE MOVIE』を観てほしい。新曲「BLUE」を聴いてほしい。今も新しい曲を作ってる。まだまだいける。やりたいことばっかしだよ。
16/06/15 16:21 じゃあまたね
佐々木亮介
2016年9月7日(水)発売
【10thアニバーサリーパックBlu-ray盤(Blu-ray1枚+CD1枚)】EXI-64023 ¥5,980+税
【10thアニバーサリーパックDVD盤(DVD2枚組+CD1枚)】TEBI-53400 ¥4,980+税
【通常盤(DVD1枚)】TEBI-48402 ¥4,500+税
<10thアニバーサリーパック収録内容>
(1)6/4新木場Studio Coastのライブ(約120分予定)※通常盤は(1)のみ収録
※10年分のAFOCを詰め込んだまさに”ベスト”なセットリストのライブを収録
(2)3/4新宿LOFT「Deep Blue Night」からレア曲を収録(約25分予定)
※チケット争奪戦になった企画イベントのStudio Coastの楽曲とは一切被り無しの激レア曲ばかりを収録した貴重なライブ映像
(3)渡邊一丘責任編集「THE BLUE TOUR in LONDON ~We Gotta BLUE!~」(約30分予定)
※Dr渡邊一丘責任編集による2月に渡英した際のドキュメント映像を収録。現地でのレコーディング風景やライブ映像、さらに普段見る事のできないメンバーのオフショット等が満載。
(4)「BLUE」シングルCD
※2月に渡英して録音してきたア・フラッド・オブ・サークルの今後のアンセム楽曲「BLUE」のシングルCD付き
<A FLOOD OF CIRCUS大巡業 2016>
10月01日(土)新代田FEVER
10月02日(日)新代田FEVER
10月15日(土)横浜FAD
10月22日(土)松江AZTiC canova
10月23日(日)京都磔磔
10月28日(金)石巻BLUE RESISTANCE
10月29日(土)宮古KLUB COUNTER ACTION
11月09日(水)静岡UMBER
11月10日(木)四日市CLUB CHAOS
11月15日(火)大阪 十三FANDANGO
11月16日(水)大阪 十三FANDANGO
11月18日(金)名古屋CLUB UPSET
11月19日(土)名古屋CLUB UPSET
※全ヶ所2マン
<A FLOOD OF CIRCUS 2016>
11月23日(水・祝)渋谷TSUTAYA O-EAST
※ゲストあり
▼チケットオフィシャルサイト先行
受付期間:6月7日(火)12:00~6月19日(日)23:00
<VINTAGE ROCK & 渋谷WWW presents
“裸の王様 wear.4”~佐々木亮介 MISOJI MAE BLUES~>
8月25日(木)渋谷WWW
※佐々木亮介ソロライブ
▼チケットオフィシャルサイト先行
受付期間:06/04(土)23:00~06/12(日)23:00
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