【イベントレポート】長渕剛「自分が届ける音楽に120%の猜疑の目で聞いて欲しい」

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長渕剛を総特集した文藝別冊『長渕剛 民衆の怒りと祈りの歌』の刊行を記念した、<長渕剛のトークイベントとサイン会>が、2月7日(日)18時から青山ブックセンター本店の大教室にて開催され、会場は熱気とファンの歓喜に包まれた。

◆長渕剛画像

およそ5000名の応募の中から抽選で選ばれた70名のファンで埋まった会場では、ライター武田砂鉄により長渕剛の様々な「言葉」が引き出される、前代未聞の90分となった。




この日、長渕剛の登場とともに会場は大歓声の長渕コールで包まれ、客席との距離1メートルという親密な空間で始まったトークライブでは、決死の10万人ライブの最中で感じていたファンとの距離、そしてそれを乗り越えた奇跡の瞬間について、愛犬で戦友レオとの出会いから死とそこで知った新たな死生観などが語られた。また、いまの音楽業界に対して“本物”がないと叫ぶ真摯なる思い、さらにファンに対しては「これまでも、そしてこれから自分が届ける音楽に、120%の猜疑の目で聞いて欲しい。それでもなお、心に残るものがあれば、それは“本物”だ。その“本物”だけが、自分とファンの間を繋ぐものだ」と熱く語られた。



トークイベントの後に開催された初のサイン会では、会場のファンひとりひとりに対して会話を交わし、熱い握手でファンを送り届けた。



『長渕剛 民衆の怒りと祈りの歌』

KAWADE夢ムック/文藝別冊
4刷3万部(2016年2月現在)
2015年11月28日(土)発売
1,300円(税別)
判型:A5版
ページ数:256ページ
ISBN:978-4-309-97876-5
初公開となる長渕剛直筆の「創作ノート」や「日記」、そして「散文詩」を多数掲載。これまで歌や詩画を通じて長渕剛が表現してきたこととは何だったのか……彼の言葉が生まれる瞬間から、その創作の核心に迫る。また、長渕剛の文学性・思想性に多角的に迫る原稿も多数掲載。いま気鋭のライター・武田砂鉄氏による2万字ロングインタビュー、写真家・藤原新也氏、小説家・柳美里氏との特別対談、長年に渡り長渕剛に併走する湯川れい子氏への直撃インタビューのほか、高山文彦氏、栗原康氏など第一線の文学者・思想家たちが、長渕剛の表現の核心を鮮やかに描き出す。
【目次】
【カラーグラビア】富士の国2015
本誌初公開 創作ノート・手書き原稿掲載
「鶴になった父ちゃん[草稿]」
「絶望とは何か!!……[草稿]」
「かすかな抵抗は民衆のものだ……[草稿]」
「力の無い正義[草稿]」
「長渕剛日記」
長渕剛散文詩集
「父ちゃんの詩」「ダチ山田辰夫へおくる」「復興」
【長渕剛ロングインタビュー】
引き裂かれた大地から怒りの声と祈りを
聞き手・武田砂鉄
【特別対談】
藤原新也×長渕剛 世界に抗する力
柳美里×長渕剛 命の痛みに寄り添う歌
【インタビュー】
湯川れい子 長渕剛という稀有な短篇作家
【エッセイ】
和合亮一 噴煙をあげる桜島を背中に
須藤洋平 舵を取る
山下澄人 乾杯、いつかの少年
【ドキュメント】
須田論一 TVドラマ『とんぼ』の時代
【論考】
高山文彦 歌い屋の一生
栗原康 燃やせ、燃やせ、燃やせ
松村正人 東京の合唱
五井健太郎 巡る恋の歌――長渕剛における政治的なもの
マニュエル・ヤン We Are the Folk――長渕剛とフォークの力
スコット・アルガード 言語、社会、共同体――長渕剛との二十六年
杉田俊介 長渕剛と三島由紀夫――その日本浪曼派的な命脈
森元斎 よしっ、じゃぁ、叫ぶか
【ディスコグラフィ】
1979→2015 富士の国への軌跡
執筆・相澤虎之助・栗原康・五井健太郎・二木信・水越真紀
風は南から/逆流/乾杯/長渕剛LIVE/Bye Bye/時代は僕らに雨を降らしてる/HEAVY GAUGE/SUPER LIVE IN 西武球場/HOLD YOUR LAST CHANCE/HUNGRY/STAY DREAM/LICENSE/昭和/長渕剛LIVE'89/JEEP/JAPAN/Captain of the Ship/家族/LIVE COMPLETE ‘95-‘96/ふざけんじゃねぇ/SAMURAI/長渕剛 アコースティック 俺の太陽/空/Keep On Fighting/長渕剛 ALL NIGHT LIVE IN 桜島/YAMATO/Come on Stand up!/FRIENDS/TRY AGAIN/Stay Alive/富士の国・明日へ続く道
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309978765/
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