【インタビュー】BREAKERZ、再始動第2弾シングル「YAIBA」に込めた「君となら輝ける」
BREAKERZが12月9日、16thシングル「YAIBA」をリリースする。タイトル曲はTVアニメ『カードファイト!! ヴァンガードG ギアースクライシス編』のオープニングテーマとしてオンエア中だ。再始動後初の全国ツアー<BREAKERZ LIVE TOUR 2015「Ø-ZERO-」>追加公演に初披露され、全公演に出演した<HALLOWEEN PARTY 2015>でも会場を大いに盛り上げた「YAIBA」について、じっくり掘り下げるとともにBREAKERZのクリスマスソングとしておなじみの「WINTER PARTY」のアコースティックヴァージョン制作時のエピソードなど、取材では“3人の今”に焦点を当てた。
◆「YAIBA」ミュージックビデオ
フルマラソン完走を経たからこそ感じた実感をメッセージに落としこんだDAIGO、ツインギターならではの絡み合う2つの個性とエッジをサウンドに反映させたAKIHIDEとSHINPEI。日々、BREAKERZの音楽を更新する3人の姿勢が感じとれるはずだ。
◆ ◆ ◆
■人の絆から生まれるパワーの凄さをいろいろな瞬間で感じたんです
■戦わないといけないときは立ち向かっていくことも大切なんじゃないかと
▲DAIGO(Vo) |
AKIHIDE:BREAKERZ再始動後、初のアルバム『Ø-ZERO-』を作り終えたばかりのタイミングでタイアップのお話をいただいたので、アルバムの流れを汲みつつ、マイナー調で今までにないぐらいヘヴィにしてソリッドな楽曲にしたいと思って「YAIBA」の原曲を作りました。
DAIGO:『Ø-ZERO-』を作った後のサウンドとしてふさわしいなと思いましたね。ツインギターがガンガン鳴り響いて、アルバムの勢いをさらに加速させるようなメロディアスな曲だったし、ヴァンガード作品のオープニングテーマとしてもハマりそうだなって。いろいろな意味でマッチした楽曲だと思いましたね。
SHINPEI:デモをみんなで持ち寄るときって、“この曲、もっと良くなりそうだね”とか“シングルとしてみんなで取り組んだら、さらにすごくなりそう”っていう場合もあるんですが、「YAIBA」はデモを聴いた時点ですでにカッコよかった。“文句なくこの曲じゃないですか”って思いましたね。再始動第1弾シングルの「WE GO」はBREAKERZが前に進んでいく意志を提示した力強いロックだったんですが、「YAIBA」はアップチューンの中にAKIHIDEさんならではの憂いだったり、しなやかさが感じられたんです。今年のBREAKERZがまだ見せていない顔の1つだと思ったので、このタイミングでシングルとしてリリースするのはバッチリだと思いました。
──歌詞はエールを送るファイティングソングとなっていますが。
DAIGO:AKIHIDEさんのデモの仮タイトルが「YAIBA」だったんですよ。曲調にも合うし、もともと戦うことをテーマにしようとしていたので、いい意味で結びつきそうだなと思って書きました。
──愛する人、大切な人を守るための“刃”というニュアンスですか?
DAIGO:もっと広い意味で言うと、人間生きているとどこかで戦わないといけないときがあるじゃないですか。逃げずに立ち向かわないといけないときや、限界を超えてがんばらないといけないときがある。そういうときに向けての力強いメッセージを込めたかった。あとは自分1人じゃ出せないパワーが、みんなと力を合わせることによって出せるときがあるので、そういう想いも含めて。
▲「YAIBA」初回限定盤A |
DAIGO:そう。僕自身、24時間テレビのチャリティーマラソンに挑戦したときにも感じたんですよ。沿道で応援してくれるみんなの声だったり、一緒に走ってくれたスタッフのみなさんだったり、1人だったらとても完走できなかっただろうなと思ったんです。それこそ夏のツアーだって、メンバーやスタッフ、みんなの力を合わせたからこそ無事に廻ることができたし、人と人の絆から生まれるパワーの凄さをいろいろな瞬間で感じたんです。人生、戦わないといけないときは自分を奮い立たせて、立ち向かっていくことも大切なんじゃないかという想いで書きましたね。
──DAIGOさんのリアルな体験から感じた熱い想いが込められている?
DAIGO:岐路に立たされたときにはいろいろな選択があると思うんですが、がんばらないといけないときもあるっていう。大事な仕事を任されたときもそうだろうし、学生だったら受験もそうだろうし。
──切なさもありつつ、情熱を秘めたメロディが印象的です。
AKIHIDE:ブレスも少ないし、難しい歌だと思うんですよね。ロック的な野太い歌い方ではなく切なさも込めて見事に歌いあげてくれたと思います。それがDAIGOくんらしさだし、ヘヴィなだけで終わらない曲になりましたね。
──ギターはやっぱり刃のようなキレのよいカッティングを意識したんですか?
SHINPEI:もろタイトルに触発されたっていうのはあるかもしれないです。しっかり研ぎ澄ませた刃のようなエッジの立ったサウンドを目指しました。自分のギターはレギュラーから5度下げたダウンチューニングで弾いています。
──6弦開放のチューニングはAですか!?
SHINPEI:つまり7弦ギターの7弦開放よりも低いチューニングだから、6弦と5弦に7弦用の太いゲージを張って弾いたんです。音階的にはヘヴィなんですが、エッジを効かせないと埋もれてしまうので、ヘヴィかつ耳に突き刺さる音になればいいと思って取り組みましたね。そこはチャレンジしたところです。
AKIHIDE:特に「YAIBA」はSHINPEIと僕の棲み分けがハッキリしているかもしれないですね。SHINPEIは見た目通り、ヘヴィなギターを弾いていて、僕は上の部分のメロディを弾いている。BREAKERZならではのツインギターになりました。逆に言うと、よりお互いのギターのパートを任せ合えるようになってきた。1つの成長の形を表現できたと思います。
──間奏のたたみかけるビートからのギターソロのイメージは?
AKIHIDE:攻めた感じにしたいと思ったんです。あえて複雑なキメキメのセクションから長めのギターソロに移行して、ロックバンドだっていうところを強調しましたね。
◆インタビュー(2)へ
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