【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.16「野外イベントで無料ライブを観る」

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日本は梅雨が終わり夏真っ盛りで暑い日が続いていることかと思います。この夏は蒸し暑い梅雨の時期に日本に帰省してたのもありフィンランドに帰ってきたらなんと涼しいこと!フィンランドでも30度越える日が続く夏もあるのですが、この夏はお天気悪くて南部で最高気温が20度前後の日が続いていて、太陽サンサンが大好きなフィンランド人には物足りない夏の天気かと思うけど、日本から帰ってきた私には涼しくて快適。さてフィンランドの夏は夏フェスの宝庫ということを以前お伝えしましたが、夏には野外の無料イベントもいろいろとありそれにバンドが出演!無料でみれるうれしいイベントもちょこちょこあったりです。

先日はヘルシンキの観光客でにぎわうエスプラナーデ公園のステージで行われたチャリティイベントの無料ライブに行ってきました。家を出る時、雷ごろごろ、稲光ピカピカで時々雨がざーーーっと降り出すお天気。野外のイベントはお天気にかなり左右されるのでどうなることかと思ったものの、ヘルシンキに着くと地面がぬれてるわけでもなくうっすら晴れのお天気。やったー!

会場に行くとすでにReckless Loveのアコースティックライブが始まってました。Reckless Loveは2001年フィンランドのクオピオで結成されたロックバンド。2010年のLoud Parkで来日もしているのでおなじみの方もいるかと思います。メンバーは以下の4人。
・Olli Herman(オッリ・ヘルマン)ヴォーカル
・Pepe(ぺぺ)ギター
・Jalle Verne(ヤッレ・ヴェルネ)ベース
・Hessu Maxx(ヘッス・マックス)ドラム
彼らの曲は80年代を漂わせとってもキャッチャーなので曲を知らなくても楽しめちゃう、そんなサウンド。会場が国外からの観光客も多い場所だったので、かけつけたファンの他にも通りかかった人などもいたりのようでたくさんの人が集まってました。ここのステージは特にバックステージもないので、ライブ後はステージ横がサイン会&撮影会の会場となってました。ライブハウスなどでもライブ後メンバーが出てくることはよくあることで、こういう時きゃーと騒ぐのではなく、皆自分の番が来るのをおとなしく待つんですね。急いでない限りたいていはサインや写真に応じてくれます。




このライブにいくことにしていたらヘルシンキのバーOn The Rocksでタイミングよく同じ日にPrivate LineのSammyとIlariのアコースティックライブがあることが告知されたので行くことに。Private Lineについては「Hiroのもいもいフィンランドvol.4」で紹介しているので知らない方読んでみてください。こちらのライブはバーの外のテラスで間に休憩を挟みながら18時から22時まで予定されていて同じく無料!テーブルが空いてなかったので1人で座っていた女性に相席させてもらって話をしたらニカラグア出身で今はスイス在住でヘルシンキにホリディに来たといってました。彼らのアコースティックライブは自分達のもち歌少しでカヴァー曲のほうが多かった。ドリンクを飲みながらゆったりと聴くアコースティックライブは普通のライブと違うよさが。そしてこういう会場で周りを見渡してみると地元のバンドマンが聴きに来ていることもあり、この日は地元のパンクロックファンにはおなじみのHybrid ChildrenのヴォーカルJasseが来てました。もしかしたら気がついてないだけで他にも誰かいたかもしれません。



このバーは地下にライブハウスがあり、この日はWÖYH!というバンドのライブがありました。このバンドはフィンランドでとっても人気のメタルバンドStam1naのヴォーカル&ギタリストAnttiがお兄さんJussiとやってる歌詞がフィンランド語のユニークなプログレッシヴバンド。彼らのデビューアルバム『Ikkillyk』は日本盤発売予定がないながらにも歌詞が全部日本語に訳され、彼らのLPレコードには和訳がついています。このバンドについてはまた機会があれば紹介したいと思います。テラスにもメンバーがでてきていて、ライブに誘われたのでありますが開始が21時から。21時スタートというのはフィンランドにしては早いスタートなのでありますが、この6月に利用しているバスの時刻表が変更になり夜の時間帯のバスがなくなってしまい、最終のバスが21時ヘルシンキ発(泣)。電車の通ってない町にすんでるのでそのバスだけが便りだったというのに。確かに夜遅くとか深夜の時間帯は乗客は少なかったのでなくなったのもわかるものの困った状況であります。というわけでせっかくながらもWÖYH!のライブはあきらめ、Private Lineのライブもまだ続いてましたが、最終のバスを逃したら次は朝の7時なので会場をあとにしました。ふとみたら近くに夏の間だけ運営されてるトラムのパブが停まってました。このOn The Rocksの横の停留所から乗れるようです。6月の夏至祭を過ぎ、日は確実に短くなってきてますが、21時はまだまだ明るいフィンランドの7月です。




ところでこういうアコースティックライブ、告知が直前!時には当日告知なんてこともあるので、バンドや会場のFBなどを要チェック!ヘルシンキのKamppiのショッピングビル前広場や広場側から入った1階の広場ではイベントで無料ライブや無料サービスなどもちょくちょくやってるのでタイミングよく出くわせばラッキー!さらには意外な場所にラジオ局の出張スタジオがあることも。今回の無料ライブの翌日ヘルシンキのど真ん中Forumショッピングビルの地下にある家電店にラジオ・ロックの出張スタジオができていたようで、時々DJもやっているReckless LoveのOlliがそこから放送していたようで、そんなサプライズもあったりです。フィンランドの夏はそろそろ終わりに近づいてきましたが、来られることがあれば思いっきりお楽しみください。そしてうれしいサプライズに出会えるといいですね。

文:Hiro
写真:Hiromi Usenius

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