秦 基博、映画『あん』舞台挨拶で生歌。河瀬直美監督や樹木希林が酔いしれる。
ドリアン助川の著書『あん』が原作となっている、監督・河瀬直美、主演・樹木希林の映画『あん』(本日5月30日より全国公開)の舞台挨拶がさきほど行われ、舞台上で今作の主題歌として「水彩の月」を書き下ろした秦基博が歌声を披露した。
◆映画『あん』舞台挨拶 画像
この映画は、小さなどら焼き屋を舞台に一人の老女とその周りの人々が、人生とは──を問いかける魂の物語だ。監督は、初の劇場映画『萌の朱雀』(1997)でカンヌ国際映画祭新人監督賞を史上最年少で受賞し、『殯の森』(2007)で同映画祭にてグランプリを受賞した世界が認める河瀬直美。そして、2008年に紫綬褒章を受賞し2013年には『わが母の記』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、2014年には旭日小綬章も受章した、日本を代表する大女優・樹木希林が主人公の老女「徳江」を演じている。さらに今作は、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニングフィルムに選出され、公式上映後には5分以上のスタンディングオベーションに包まれた。
本日公開初日を迎え、都内での舞台挨拶が行われた。劇場に収まりきらないほどのマスコミが駆け付け、場内は熱気であふれていたという。河瀬監督は感慨深く挨拶をし、樹木は劇中の衣装さながらの姿で登場。ドリアンは、「この作品が世界に向けて羽ばたいている。アメリカでの公開が決まりました!」と嬉しいニュースも報告した。秦も、「すばらしい作品に出会わせていただいて、「水彩の月」を作りだせ大変嬉しく思います。」と笑顔で挨拶をした。すると、樹木から秦のマイクと交換してほしいと要望が。樹木が次に言った言葉はなんと、「だってマイクに口つけてたんだもん」。すると客席からは、黄色い声が。それに対して秦は、「キュンとする。恋かな?」と照れ笑いを見せたということだ。
そして、本日46歳の誕生日を迎えた河瀬監督に、秦から生歌披露のサプライズが贈られた。これには監督も「盆と正月が一緒に来たみたい!」と喜びをみせた。もともと河瀬監督は秦のファンで、呑みの席で本作の主題歌を依頼したことを明かした。秦の歌が始まると監督は口ずさみながら瞳を閉じ、樹木らもその歌声に酔いしれていた。歌がサビに入ると、涙をぬぐう女性客も。河瀬監督は「胸がいっぱい。」と目を潤ませていたという。永瀬は「どうしても千太郎(永瀬の役名)で聴いてしまいますんで。すいません!」といって樹木を抱きしめ、観客からは歓声と拍手が送られた。
ちなみに、ふたつめ目のサプライズとして河瀬監督にどら焼きケーキのプレゼントが登場し、ケーキの周りに飾られたどら焼きを片手にマスコミのフォトコールに応えたということだ。
最後に河瀬監督は、「サプライズありがとうございました。どら春は架空で、映画はフィクションだけれども、映画に出てきた人々や風景は存在していた。誰かと比べることなく、自分の人生を愛でていただければ。大好きな誰かにすすめてください!」と熱い想いメッセージを述べた。最後の挨拶を求められた樹木は「いまの監督の言葉だけでいいんじゃない?ところであなたいくつになったの?」と希林節を披露。河瀬監督も「26歳です。」と冗談でかわし、会場を沸かせたということだ。
◆ ◆ ◆
映画『あん』初日舞台挨拶
日程:5月30日(土) 16:00~
場所:シネスイッチ銀座(シネスイッチ 1)
登壇者:河瀬直美監督、樹木希林、永瀬正敏、市原悦子、浅田美代子、ドリアン助川、秦基博 ※敬称略
※大ヒット公開中
出演:樹木希林 永瀬正敏 内田伽羅 市原悦子 水野美紀 太賀 兼松若人 浅田美代子 他
監督・脚本:河瀬直美
原作:ドリアン助川 「あん」 (ポプラ社刊)
主題歌:秦 基博 「水彩の月」 (AUGUSTA RECORDS/Ariola Japan)
企画・制作:組画
配給:エレファントハウス
(c)2015 映画『あん』製作委員会/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/ZDF-ARTE
~ストーリー~
縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎。ある日、その店の求人募集の張貼り紙をみて、千太郎にその店で働くことを懇願する一人の老女、徳江が現れる。彼女の勢いに押され るように、半信半疑のままに、翌日からどら焼きの粒あん作りを任せた千太郎だが、彼女が作る粒あんがあまりに美味しく、次第に来客数も増え、店がみるみるうちに繁盛していく。いつも、潰れたどら焼きだけをもらいに通っていた近所の女子中学生・ワカナも次第に徳江と心を通わせていく。ある日、徳江が昔ハンセン病を患っていたことが近所の噂になる。一気に客足が遠のき、千太郎も徳江を辞めさせなければならないこと状況にな る。この状況を察した徳江は、潔くその店を去り、それ以来徳江は千太郎やワカナの前に姿を見せることはなかった。徳江は、今どうしているのだろう点。それぞれの想いを抱えて、徳江の足跡を探す千太郎とワカナ。そして、二人が対面したものは…。
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