【ライブレポート】BREAKERZ、フリーライブ直後のコメントも到着「突っ走るから。ついてきてな」

BREAKERZ完全復活を告げるライブがニューシングル「WE GO」リリース日の5月20日、東京・代々木公園野外ステージにてフリーライブという形で開催された。先ごろ公開した速報レポートに続いて、当日の詳細レポートおよび、終演後のメンバーコメントを盛りだくさんのライブ写真とともにお届けしたい。

◆BREAKERZ 画像

開演時刻は18時。約6,000人が集結した青空の下、ざわめくステージにサポートメンバーのMAKOTO（Dr）、Matsu(B)が現れ、大歓声の中SHINPEI（G）がハイテンションでジャンプをキメて勢いよく登場、続いてAKIHIDE（G）が右手を高く掲げて定位置につき、最後にDAIGO（Vo）が「行くぞ！　代々木！」と叫んだ。幕開けの曲はBREAKERZ再始動の勢いと衝動をあますことなくパッケージした「WE GO」だ。AKIHIDEとSHINPEIがシャープなカッティングを刻み、DAIGOが熱いヴォーカルを響かせ、アグレッシブなパフォーマンスでのっけからテンションをアゲていく。続いてDAIGOが「飛べ！　飛べ！」と何度も煽った「NO SEX NO LIFE」が投下された。

「フリーライブにようこそ！　俺たちがBREAKERZです！　まず最初に言わせてください。みんな、ただいま！」

DAIGOの挨拶にこの日を待ちわびていたファンが「お帰り～！」と口々に叫び、「今日はまさにBREAKERZのSSD＝再始動です」と得意のアルファベット攻撃。みんなの微妙なリアクションに「今、すごく代々木がザワついたね」と沸かせながら「新しいスタートをライブという形でやらせてもらいたいという僕たちの想いをスタッフさんやレコード会社の方たちと話して叶えてもらって、フリーライブという形でみなさんに会えることになりました。今日は最初の記念すべき１日だから思いきりぶちあがっていきたいんだけど、みんな、楽しんでくれますか!?」と煽った。

シングルでおなじみの「Everlasting Luv」、「絶対! I LOVE YOU」、「SUMMER PARTY」では華やか且つアグレッシヴなパフォーマンスが繰り広げられた。アスリートのような俊敏な動きで上手、下手へと走りながら骨太なギターを鳴らすSHINPEIとエモーショナルでブルージーなプレイでBREAKERZサウンドに奥行きを与えるAKIHIDEがセンターでツインリードをキメたり、DAIGOがAKIHIDEの肩に手を回して歌うと横にSHINPEIも駆けつけ、３人が横並びで煽ったり、見所も満載。各自がソロとしてスキルとライブ力を磨いてきたことが一目瞭然なほど、その佇まいには自信と気合いがみなぎっていた。

デビューからBREAKERZを支えてきたMAKOTOとMatsuのリズムセクション（DAIGOはM&Mと呼んでいた）から始まったメンバー紹介は、SHINPEIが生声で「かかってこい！」と叫び、「BREAKERZ、しっかり充電してパワー満タンで帰ってきました！　俺たちに負けないぐらいにみんなもパワー満タンで驚いています。最後まで楽しんで帰ってくれよ！」と挨拶。最後に再び生声で「サンキュー！」と締めると、DAIGOが「SHINPEI、最後のサンキューはマイク通しても良かったかも」と笑ってツッコミを入れる。「野外だから、ついつい勢いあまっちゃって」とSHINPEIの照れ笑いが、場内を和やかなムードに。そしてAKI様コールに迎えられたAKIHIDEは、この日晴れたことについてDAIGOに「雨男、返上？」と聞かれ、「そうだね。ただ油断しないでくださいね。夕方ちょっと降るかもしれないという予報がありますから」と慎重（？）な答え。10年ぐらい前に代々木公園でアコースティックギターを弾きながらストリートライブをやっていたという思い出や、Acid Black Cherryのサポートギタリストとしてこのステージに立ったことがあることも振り返った。

そして恒例の「誰かな!?」「DAIGO！」コールで盛り上げるDAIGOは「みんなの声がホントに気持ちいい」と笑顔を見せ、８月からスタートするライブハウスツアーの追加公演が９月26日にTOKYO DOME CITY HALLで行なわれることを改めてここで報告。「初めて見に来た人いる？」とみんなに問いかけ、男性ファンも声をあげる中、プロペラ音を響かせるヘリコプターを見上げ、「ちょうど演出のヘリコプターが。曲が始まってから来る予定だったんだけど、ちょっと早かったね。でも、野外ならではの演出も楽しんでくれたと思います」とさすがのアドリブ力を発揮していた。徹底して楽しませるのがBREAKERZのライブなのである。

「もっともっと暴れてくれますか!?」と叫び、後半はみんながタオルを振り回すライブのキラーチューン「灼熱」と、DAIGOがアグレッシブに動きまわって歌い、AKIHIDEがギターのネックを空に向かって掲げ、SHINPEIがシャウトした「DESTROY CRASHER」で爆発し、本編は終了。陽が暮れる中、エンディングに合わせるように一羽の鴉がステージ前を横切って飛んでいったのも、野外ならではのドラマだった。

BREAKERZを呼ぶ声がどんどん大きくなったアンコールではDAIGOが「みんなの声を聞くために俺たち、音楽を作ってライブをやってきて。またここに集まれて本当に最高です！」と感謝の言葉を述べ、７月にリリースされるアルバムやツアーのことに触れて、今年はBREAKERZとしてノンストップで突っ走っていくと宣言。SHINPEIは「今日もらったエネルギーを持って帰って最高のアルバムを作ってまたみなさんの前に帰ってきます」と約束し、AKIHIDEも「完成するのが待ち遠しいぐらいカッコいいアルバムができています」と手応えを語った。

また、DAIGOは「個人的な話だけど」と前置きし、「24時間テレビ」のチャリティマラソンランナーのオファーが来ていることをみんなの前で報告。「ノリでできることではないから、メンバーやスタッフ、いろいろな人と話してよく考えて自分の中で最終的に決断したいと思っています。勝手かもしれないけど、１つだけみんなにお願いがあります。どんな決断を出してもずっと応援してください」と話し、真摯な想いを受け止めたみんなから拍手と声援がわき起こった。

そして、「ここにいる全員に送ります」とBREAKERZとオーディエンスへの変わらぬ想いを静かに語って演奏されたのは、大合唱になったアンセムソング「B.R.Z～明日への架橋～」だった。久しぶりの“うぃっしゅ”で締め、エンディング。……と思いきや、アンコールの声は鳴り止まず、「予定時間過ぎちゃってるけどね。関係ねーか。せっかく再始動だし、もう一発ぶちかましちゃおうぜ！」と大興奮の中、再度、新曲「WE GO」で締めくくった。

爽快な表情でSHINPEIはギターを掲げ、AKIHIDEは客席にピックを投げ入れ、最後まで残ったDAIGOはみんなの写真を撮り、挨拶。「待たせた分、絶対に損はさせないから。待ってろよ！」と宣言してステージを去った。なお、以下に、終演直後のメンバーコメントをお届けしたい。

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【フリーライブを終えての感想】
「記念すべき再始動の日にライブをすることが出来てホントによかったです。最高な一日でした。俺たちと応援してくれるみんなでBREAKERZだから。ここからWE GO！前に進んでいきたいと思います」──DAIGO

「再始動に相応しい熱いライブになりました。
来てくれた皆様、応援してくれた皆様、ありがとうございました！」──AKIHIDE

「記念すべきBREAKERZの再始動を沢山のファンと分かち合えた最高の時間でした！」──SHINPEI

【ファンへメッセージ】
「最高のBREAKERZを期待してほしい。突っ走るから。ついてきてな」──DAIGO

「新たなBREAKERZと共に熱い日々を歩みましょう！」──AKIHIDE

「ソロ活動を経てエネルギーを蓄えたBREAKERZはこれからガンガン活動していきます。まずは新作「WE GO」を是非聴いて下さい！」──SHINPEI

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取材・文◎山本弘子（ライブレポート）

■＜BREAKERZ FREE LIVE＞
5月20日＠東京・代々木公演野外ステージSet List
1. WE GO
2. NO SEX NO LIFE
3. Everlasting Luv
4. 絶対! I LOVE YOU
5. SUMMER PARTY
6. 灼熱
7. DESTROY CRASHER
en1. B.R.Z～ 明日への架橋～
en2. WE GO




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