【ゲリラ豪雨もぶっ飛ばせ!短期集中連載】ジェイクの「よろしくおねがいシマブクロ!!2014」Vol.2

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毎日暑いですね。お元気ですか?

◆ジェイク・シマブクロ画像

さて、フジロックへの出演を終えたジェイクは、一旦ハワイに戻って一休みした後、シカゴに飛びました。<ラヴィニア・フェスティバル>への出演のためです。これは、毎年6月~9月に行なわれる全米最大規模のフェスで、会場は、シカゴ近郊にあるハイランド・パーク内ラヴィニア公園。名門オーケストラ=シカゴ交響楽団をはじめ、クラシックのピアニストからフォークやロック、コンテンポラリー舞踊団に至るまで、多種多彩な顔ぶれが日替わりで登場するのです。

▲“シャカ”(アロハの象徴)のサインをライルに教えるジェイク
▲とってもご機嫌なライルさん
▲Mステ楽屋にて。「がんばります!」
▲フラガールと。彼女たちが手に持っているのはジェイクからのハワイ土産。パンケーキ・ミックス。「日本では、パンケーキが人気なんでしょ!?」
▲羽田にて。お昼も食べずにがんばったジェイク。好物のネギトロ丼で腹ごしらえ。
▲エドモントンまで無事に辿り着けますように!
▲ハワイのレジェンド達と感激の共演
今回ジェイクは、ライル・ラヴェット&ヒズ・ラージ・バンドのスペシャル・ゲストとして出演しました。ライルといえば、アメリカを代表するシンガー・ソングライターのひとり。カントリーを筆頭に、ジャズやフォーク、ブルースからの影響も大きいルーツィな音楽で人気を獲得しています。その昔、女優ジュリア・ロバーツと結婚していた頃(1990年代)には“美女と野獣”などと失礼なことも言われていましたが、なんの、ミュージシャンとしての実力は折り紙付きな上(グラミー4回受賞)、ロバート・アルトマン監督作品などに度々出演、強いインパクトを与える俳優でもあります。スペシャル・ゲストのジェイクは、前座的な役割を果たしつつ、ライルと彼のバンドによる本編にも参加し数曲で共演しました。

「ライルは最高にいい人だし、彼のバンドのメンバーは一流ミュージシャンばかりだから、一緒に演奏するのがすごく楽しいし、勉強にもなるんだ」とジェイク。「昨年に続いて2度目の共演だから、お互いのことも少し分かっているし、今回もいい経験をさせてもらったよ」とも語っていました。

……と、そんな話をしていたのは、8月7日(木)の夜でした。この日の夕方来日したジェイクは、翌8日(金)に、テレビ朝日系『ミュージックステーション』に生出演しました。ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか? ジェイクにとっては、もちろん初のMステ。ボーカルなしのインストゥルメンタル・アーティストとしては番組史上5組目でした。演奏した曲は「フラガール」。ご存知06年に公開され日本アカデミー賞をはじめ多くの賞を受賞した映画『フラガール』のテーマ曲です。ジェイクのバックには、フラダンサーが4人、素敵なフラを披露してくれました。

彼女たちは、福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズから、遠路はるばるやって来てくれました。というのも、番組側から「バックにフラダンサーを」というリクエストが出た時、ジェイクは「ハワイアンズのダンサーでなければ意味がない」と、珍しく強く主張したからです。「東日本大震災以降、『フラガール』という曲は映画のテーマ曲というだけではなくなったから」と、ジェイクは言います。映画の舞台にもなったハワイアンズ(旧名:常磐ハワイアンセンター)の建物が壊れ、修復作業の間全国行脚を行なったフラガールたちにとって「フラガール」は、自分達に向けて、また同じ東北で復興を信じて生きる人たちに向けての応援歌になったのです。そして、修復作業が終わり、グランドオープンを果たした現在のハワイアンズのショウにおいて、今なお「フラガール」はエンディングを飾る1曲であり続けています。東北の復興はまだまだ終わりが見えません。震災から3年半が過ぎようかという今、改めて東北のみなさんにエールを送りたい、というのがジェイクの希望でした。だから共演するのは、ハワイアンズのダンサーでなければいけなかったのです。

映画『フラガール』の音楽を担当させて頂き、ハワイアンズやダンサーのみなさんとご縁を頂いたこと以外にも、ジェイクが東北への思いを強くする理由はあります。まず、ジェイクの母方の祖先が福島県の出身であること(父方は沖縄)。義妹が福島県出身であること。デビューから10年以上に渡ってジェイクを支えた元マネージャーが宮城県仙台市出身であり、彼女の友人や親戚など宮城県内には知人がたくさんいること、ツアーで訪れた際には現地の方々にとてもよくして頂いたこと……。短い時間ではありましたが、ジェイクとフラガールの共演が東北の方々を励まし、癒し、さらには東北以外の方に「震災を忘れないで」のメッセージを届けることができたなら、こんなに嬉しいことはありません。

この日のためにアレンジしたロック調「フラガール」の演奏もばっちりキマり、ご機嫌なジェイク。番組のリハーサル中は湘南乃風の若旦那さんに面倒を見て頂いたり(笑)、某女性シンガーさんに「いつも『ウクレレ・ディズニー』聴いてます」と言って頂いたり、初めてのMステ体験はよい思い出ばかりでした。次もあるといいなぁ~。

番組の本番が終わると、その足でジェイクは羽田に向かいました。夜中の便でシアトルに飛び、乗り換えてカナダはエドモントンまで行き、そこから車で2時間ほど走ってエドモントン・フォーク・フェスティバルに出演するのです! どこかで何かが狂ったら、フェスの出演に間に合わないという、非常に危険な橋を渡りました。台風が関東に迫る最中(苦笑)。それでも、すべてがうまくいったのは、やはり普段の行ないがいいからでしょうか!?

フェスでは、ハワイ音楽界のレジェンド、レッドウォード・カアパナやリチャード・ホオピイ、ジョージ・カフモクとの共演を果たしました。ジェイクは「彼らがいなかったら僕は今、音楽をやっていなかったはず。改めてみなさんの存在、素晴らしい音楽に感謝します!」と喜びを隠さないでコメントしていました。

次回は、ハワイに戻っても多忙なジェイクの日々をお届けします。夏休み、どこにも出かけられなかった方に、アロハ~な風を送りますよ! どうぞよろしくおねがいシマブクロ!!

日本企画盤『ロック・コレクション』
2014年6月25日発売
SICP-30609 ¥3,000(税込)
1.トーストメーカーズ・リベンジ
2.ウクレレ・ファイヴ・オー
3.ドラゴン(ライブ・バージョン)
4.ビヨンド・ザ・ブレイク
5.ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス(ライブ・バージョン)
6.サード・ストリーム
7.ボヘミアン・ラプソディー(ライブ・バージョン)
8.ブリング・ユア・アッズ
9.ファイヴ・ダラーズ・アンレディット(ライブ・バージョン)
10.ゴーイング・トゥ・カリフォルニア
11.ハートビート
12.フラガール
13.オレンジ・ワールド
14.スペイン
15.イクエイター
16.モーニングバード
17.ママ、アイム・カミング・ホーム

◆ジェイクの「よろしくおねがいシマブクロ!!2014」まとめページ
◆ジェイク・シマブクロ日本公式サイト
◆Jake Shimabukuro US Official Site(English)
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