All You Need is Music、新たなリスナーにアピールし続けているジャズの強靭な生命力

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音楽があり、人生がある。「All You Need is Music 人生は音楽でできている」というテーマのもと、特定の年代やテーマに毎回フォーカスし、その時代に誰もが経験した音楽やアーティスト、そしてその音楽をいまどう楽しめばよいかに言及しているコラムを紹介するこのニュース。今回は人気の高いジャズにフォーカスしたものを紹介しよう。

ジャズ映画の古典に『真夏の夜のジャズ』(60年)があるが、あれは原題に「夜」という単語はなく、ただの「Jazz On A Summer’s Day」。或る夏の日のジャズ、と訳せば、急にロマンチックで甘酸っぱい青春の香りがしてくるのが不思議だが、どうも暑い季節になるとあの躍動的なリズムと自由闊達なアドリブ演奏が聴きたくなる方は多いようで、今回は読者の皆さまからのリクエストが最も多かった「ジャズ」をテーマに、夏の日のジャズ話と洒落こんでみましょうか。

定説通り、ジャズの発生を20世紀初頭のニューオリンズとし、1917年のオリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドによる吹込みを歴史上最初のジャズ・レコードとするならば、ジャズが生まれてからほぼ100年。そのヒストリーは飽くなき変化、融合、再評価の連続で、ある意味で、ジャズほど世代によって聴き方の異なる音楽スタイルはないかもしれない。近年で最も大きな分岐点といえば、80年代のイギリスで起こった「アシッド・ジャズ」のムーヴメントで、クラブミュージックのシーンで「ジャズで踊る」という新たなスタイルが定着。具体的に言えば、マイルス・デイヴィス『オン・ザ・コーナー(On the Corner)』の強烈なアフリカン・ビート、ルー・ドナルドソン「アリゲイター・ブーガルー(ALLIGATOR BOGALOO)」のファンク風味、リー・モーガン「ザ・サイドワインダー(The Sidewinder)」のエイトビート、オルガン奏者のジミー・スミスの一連の作品などが、「ジャズで踊る」というテーマのもとに再発見され、さらにヒップホップや現代的なダンス音楽と結びつき、日本の「クラブ・ジャズ」の本流の一つとなって現在に至る。

リスナーには映画や小説に出てくるジャズを足がかりにオススメしたい。こからジャズの魅力に深入りしたい、と思う人のためには、1500万曲のラインアップを誇るソニーの定額制音楽配信サービス「Music Unlimited」(ミュージックアンリミテッド)がおすすめ。さらに、それらジャズを最高音質で楽しむことに言及したコラムを詳しく知りたい人は、以下のリンクから。

2012年 Jazz Album Sales Ranking
No.1 JUJU「DELICIOUS」
No.2 上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト「MOVE」
No.3 八代亜紀「夜のアルバム」
No.4 エスペランサ「ラジオ・ミュージック・ソサイエティ」
No.5 ダイアナ・クラール「グラッド・ラグ・ドール」



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