【イベントレポート】THEイナズマ戦隊とオンステージ、50組100名が目にしたレアシーンの数々
結成15周年、そしてデビュー10周年のアニバーサリー・イヤーとなった2012年にニューアルバム『GLORY DAYS』をリリース。年をまたぎ2013年は、その熱き“ロックンロール魂”で<THEイナズマ戦隊2013「GLORY DAYS」ツアー>の全国の会場を沸騰させているTHEイナズマ戦隊。そんな彼らの楽曲を、なんとメンバーの生演奏をバックにファンが熱唱できるというスペシャル・イベントが開催された。
◆THEイナズマ戦隊スペシャル・イベント画像
「たいがいはね、ひどい!(場内爆笑) そりゃイナ戦が広まらへんはずや……と思ったもん。カラオケ行ってポカンとされるのは俺らのせいじゃないよ、お前らのせいや! あんだけハズしてたらなぁ……」(上中)
今回のカラオケ企画のメインイベント、THEイナズマ戦隊をバックバンドに従えてステージに立てる権利をゲットできる超幸運なファンは、<DAM★とも動画・録音>に集まったパフォーマンスの数々からメンバー自身も参加してのセレクションにより選ばれたという。その応募者のパフォーマンスはかなり個性的なものも多かったようで、メンバーは思わず毒舌を吐きつつ(笑)、自分達の曲を力の限り歌ってくれたファンへ嬉しそうな笑顔を見せる。
「今日は皆さんも、ニコニコ笑顔で見たって! カラオケ行ったみたいな感じで、“(手拍子しながら)おーちょーおちょちょー!”みたいな(笑)。こんなんやらへん? “はいはいはいはい!それからどしたの!”みたいな(笑)」(上中)
そして、いよいよスタートしたTHEイナズマ戦隊とファンのコラボレーション・ステージはさながら、友達が歌うカラオケに周りが合いの手を入れまくって盛り上がる宴会のような雰囲気(笑)。笑いが終始巻き起こるイナ戦らしい楽しい雰囲気の中、一人目の「れいんどろっぷ」さんは上中ばりのエネルギッシュな歌いっぷりで「オマモリ」を披露して大歓声を浴びる。「君の勇気に乾杯!気持ちよかったやろ!」(上中)。いつもは自分が立っているステージにファンが立って歌う姿を楽しそうに見つめる上中も拍手喝采だ。
続く2番手「はなづまり」さんは、ステージで対面した上中が「中学生ぐらいから知ってる!」と思わず叫んだ、イナ戦ファン歴がかなり長いツワモノ。そして、「パーダラ・ブギ~後悔するにゃ若すぎる~」を、バックを支えるイナ戦メンバーによるコーラスに客席のファンが大合唱で続く中で、女性にも関わらず原曲と同じキーで歌いきる姿はお見事の一言。「合言葉~シャララ~」でさらに続いた3番手「まきっぺ」さんも、最初は歌詞カードを手にしていたものの本番ではそれを一切見ず最後まで歌いきり、客席で見守る上中は思わず「上手い!」と絶賛だ。しかも、間奏ではギターの山田と背中を合わせて笑顔を見せる、まるで同じバンドで一緒に活動しているメンバーかのような息の合ったパフォーマンスを披露して会場を沸かせる。ちなみに、その「まきっぺ」さんと山田が見せた背中合わせを本家・イナ戦は今までのライブでやったことがないらしく、「浮気されたような切なさ…」と上中はちょっとやきもち気味(笑)。
ファンとのコラボで大いに盛り上がった後は、ファンからの質問にメンバーが答えるトークコーナーあり、普段のライブと同様にメンバー一同揃いの衣装に身を包んだイナ戦のライブもありとメニューは盛りだくさん。「せっかく、こんな季節に皆さんと会えたんですから…」(上中)。まさに今の季節、春にぴったりな叙情的なバラード「桜咲くまで俺達は」は、ここ最近のライブではなかなか聴けることがなかった久しぶりの1曲。さらに、イベントにも関わらず巻き起こる盛大なアンコールの声に「素晴らしき人生」で応えたりと、会場はいつものライブハウスと変わらない熱気で包まれる。しかも、その「素晴らしき人生」では上中&山田の“背中合わせ”がイナ戦のライブ史上初めて実現するという、この日しか見られないレアシーンの目撃者となったファンは本当に幸せ者だ(笑)。
そんな、全編約2時間にもわたる無料招待とは思えない特大のボリューム感となったイベントに、終演後のメンバーは大満足の表情。5月にファイナルを迎える全国ツアーへの英気も養えたに違いない彼らに、この日の感想や近況報告をハイテンションに語ってもらった。(注:ギターの山田は、イベント前日に体調を崩してしまったため大事をとってインタビューは欠席。しかし、この日のライブでは元気な姿を見せていたのでファンの皆さんはご安心を!)
──好きなバンドの生演奏をバックに歌えるっていう他ではなかなか無いイベント、すごい盛り上がりでしたね。
上中:うん!面白かった!トーク込みで2時間やったっていう…。チケット代取らなあかんわ(笑)。
久保:(笑)でも初めてあんな中で歌ったのに、みんな上手かったですよね。
中田:みんなもちろん、普段歌ってるのはカラオケじゃないですか。素人の子って、「ドラムの音ってこんな大きいんや!」とかってたぶん感じるはずなのに、そんな中でもしっかりね。
上中:うん。「パーダラ・ブギ」とか、原キーで歌うっていうのはすごいよね。だって、Aメロとかめちゃめちゃ低いやん。(キーを)俺に合わせてるってことやから。この曲作った当時って曲の作り方分からへんから、下はむっちゃ低い、上もむちゃくちゃ高いって作り方してんねんな。で、とにかく声を張ってるのがカッコいいっていう感じやったの、俺の中で。だから、声がカツカツやねんけど、それを歌いきったのがすごいわ!
久保:しかも、たぶんライブにもすっごいたくさん来てるし、CDもたくさん聴いてくれてるっていうのが分かるコピーの仕方っていうか。丈弥の細かいところまで再現しようとしてるのが嬉しかったですね。
上中:そのね、THEイナズマ戦隊の曲を歌ってくれてるファンの子達と、今日は触れ合えたわけですけど…。結成してもう15年も経って大人になってきたし、今は、そういうヤツらを支えようっていう気持ちにもなりますよね。今日来てくれた子達を見ても、こいつらもしかしたら僕らよりTHEイナズマ戦隊のこと好きかもしれへんなって思ったり。だって、2曲か3曲しか演ってないのに泣いたりするようなヤツってさ…。
中田・久保:うん!
上中:もしくは、社会でものすごく疲れてんのかなとか(笑)。そういう、イナ戦がおらんと生きていかれへんちゃうかなって思ったりするくらいの子が…。THEイナズマ戦隊が15年動いてるってことは、THEイナズマ戦隊を15年好きな子がおってもおかしくないから、そうなるともう勝手には止まられへんし。その子らの人生の中に、THEイナズマ戦隊がわりと大きくいるってことやから。
──そういうファンの人達へ、“みんなの心を支えられるような曲をこれからも歌いたい”って言ってましたよね、さっきのライブのときに。「素晴らしき人生」はまさに、そのメッセージを集約している感じの曲だなってあらためて感じました。
上中:うん、そうですね。僕ら、人生をわりと山あり谷ありで渡り歩いてる感じなんですけども…。正直、毎日、あんまり良いことないでしょ?あんまり良いことないけど、でもその中で、小っちゃいことを喜べたほうが人生は絶対楽しい。「でもなぁ、でもなぁ、でもなぁ…」みたいなヤツより、朝起きて、「腹減った!メシ食おう!美味かった!よっしゃー!」みたいなほうが人生良いでしょ?(笑) 「今日、イナ戦聴いた!良かった!やったぁーっ!」ってみんながなってくれたら良いなと思って作った曲なんです、「素晴らしき人生」は。
──歌詞でも歌っているように、空回りすることもヘコむことも人生には絶対ありますけど、でも…っていう。
上中:そうそう!振り返ったときに笑い話にできればいいんやから、失敗しても。だからこそ、小っちゃいことも喜べたら…。別に無理して喜ぶことはないけど、日々、笑えたほうがいい。THEイナズマ戦隊はそういう人生のほうがいいと思うで、そんな人生に君達がなるように俺達は歌で彩りたいっていうか。そんな、みんなのための少しのかけらになれたら良いなと思ってるんで、はい!
──その「素晴らしき人生」も含めて、ツアーは『GLORY DAYS』の曲をたっぷり披露してくれてるんですよね?
中田:はい。もう、全部やっちゃうぐらいの勢いで。今回のツアーは、流れが本当に良くて。ライブの終盤ぐらいで、「あっ、もうこんなとこまで来てるんや!」って自分らでも驚くぐらい、すごい良い流れでやれてます。
上中:そうやな。自分ら自身が楽しんでるのを見てもらえるんちゃうかな。余計なこと考えんとやってるもんね。
久保:うん。楽しい!
上中:今は、バンドやることが本当に楽しいから。で、THEイナズマ戦隊、2012年に15周年を迎えて、今年が16周年になって、来年が17周年なんですよ。17周年で、THEイナズマ戦隊の“イナ”やから! それに向けてまた何かやりたいので、その際はぜひ皆さんご協力お願い致します!
<THEイナズマ戦隊2013「GLORY DAYS」ツアー>
4月21日(日)札幌cube garden
5月11日(土)恵比寿LIQUID ROOM
5月18日(土)名古屋ELL
5月19日(日)高知キャラバンサライ
5月25日(土)大阪BIGCAT
5月26日(日)福岡DRUM LOGOS
◆DAM★ともプレゼント紹介ページ
◆チケット詳細&購入ページ
◆THEイナズマ戦隊オフィシャルサイト
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